本体2,000円+税
ISBN | 9784750323015 |
---|---|
判型・ページ数 | 4-6・344ページ |
出版年月日 | 2006/04/01 |
コーカサスを知るための60章
神秘に包まれる古代、大国に翻弄された近代、混乱する現代政治。紛争の火種ともなった多様な民族、魅力あふれる文化、そして黒海などスポーツ選手をはじめとする日本とのつながりを紹介する日本で初めてのコーカサス地域の概説入門書。
はじめに
1 コーカサス世界
第1章 コーカサスは世界を内蔵する――プロメテウスの岩からノアの方舟まで
第2章 栽培植物起源地としてのコーカサス――自然地理
第3章 「火の国」の諸相――アゼルバイジャン地理概要
第4章 「中東のスイス」化計画――アルメニア地理概要
第5章 ユーラシア最古の人類の里――グルジア地理概要
第6章 諸民族の山――北コーカサス地理概要
第7章 言語の万華鏡――コーカサスの諸言語
第8章 温泉と風とバラ色の街――南コーカサスの三都物語
第9章 神と権力者と――宗教生活
2 歴 史
第10章 神話世界の中のコーカサス――豊潤な古代史と彷徨する民族の歴史
第11章 コーカサスという磁場――大国と世界宗教の狭間で
第12章 二つの太陽に灼かれて――コーカサス中世王国の興亡
第13章 コーカサスのパクス・モンゴリカ――13、14世紀交通案内
第14章 新たな帝国時代――イラン、トルコ、ロシアによるコーカサス分割
第15章 マイノリティ・エリートの世紀――アルメニア商人とマムルーク軍人
第16章 草原の民と山岳の民が織りなす歴史――北コーカサスの歴史時代
第17章 アジアからヨーロッパへ?――ロシアのコーカサス支配
第18章 蜂起と鎮圧の連鎖か、共生への模索か――ロシアの北コーカサス進出と山岳諸民族
第19章 コーカサスの1905年――農民運動・ゼネスト・民族紛争
第20章 つかの間の独立――第一次大戦とコーカサス三国の成立
第21章 「新しい社会」の誕生――コーカサスとソヴィエト政権
第22章 故郷剥奪と流浪――スターリン期の民族強制移住
第23章 ソ連邦の地方か独立王国か――第二次大戦後のコーカサス
第24章 ペレストロイカからカタストロイカへ――民族紛争に揺れるコーカサス
3 政治と経済
第25章 アリエフ・ダイナスティの道程――アゼルバイジャンの現代政治
第26章 「外国人」の大統領――アルメニアの現代政治
第27章 一人勝ちの危さ――グルジアの現代政治
第28章 民族の坩堝で保たれる不安な安定――北コーカサスの現代政治
第29章 国際政治の荒波のなかで――9・11事件の衝撃と地域情勢の変化
第30章 「対テロ戦争」での米ロ均衡と軍事態勢の模索――安全保障
第31章 紛争解決の枠組み――ナゴルノ・カラバフとアブハジア
第32章 知られざる紛争の真実――チェチェン紛争に見るナショナリズムとイスラーム主義
第33章 貿易・投資を軸に進む経済復興――コーカサス経済展望
第34章 復活する家族経営――経済体制移行の緩衝材としての農業
第35章 カスピ海石油開発とパイプライン――ロシアルート v.s. 非ロシアルート
4 文 化
第36章 言語文化の豊かな世界――コーカサスの口承文芸
第37章 諸民族共通の遺産――コーカサスの伝統文学
第38章 ビザンティン帝国の東方に咲いた華――アルメニア、グルジアの中世美術
第39章 山岳民族の知恵と美意識――ダゲスタンの伝統工芸
第40章 辺境のキリスト教建築――コーカサス南部の建築文化
第41章 山々にこだまする男声合唱の響き――コーカサスの多声音楽
第42章 モダニズムと民族文化の覚醒――アゼルバイジャンの国民文学
第43章 時代を生き抜いた文芸作品――アルメニアの国民文学
第44章 客人歓待のロマンティシズム――グルジアの国民文学
第45章 伝統と政治のはざまで――北コーカサスの国民文学
第46章 政治という舞台の上で――社会主義とグルジア演劇
第47章 もうひとつの美術史――コーカサスの近現代美術
第48章 西洋との接触から生まれたコーカサスの国民音楽――帝政ロシアの民族音楽
第49章 舞台舞踊としての表象――コーカサスの舞踊
第50章 ソヴィエト映画に刺激を与えた“周縁”の力――コーカサスの映画
5 社会と生活
第51章 コーカサスの長寿食文化――生活習慣病を予防する日常食
第52章 人づくりの多様なベクトルが錯綜するアリーナ――グローバル化のもとでの教育改革
第53章 格闘技王国コーカサス――スポーツ
第54章 見果てぬ夢――少数民族の独立運動と避難所としての南コーカサス
第55章 アララトへの道――アルメニア人の在外コミュニティ
第56章 バクー油田開発物語――石油王達の群像
第57章 兄弟の歌――コーカサス系トルコ国民の音楽・舞踊活動
第58章 ロシア南部の火薬庫が拡大――北オセチア・ベスランの悲劇
第59章 ロシアから見たコーカサス――文学における最も身近な「他者」
第60章 コーカサスと日本――広がる相互理解
【コラム1】感傷的少数派――シリア地方のチェルケス系移民
【コラム2】南コーカサスの大衆音楽
【コラム3】ジョルジュ・デュメジル――トルコ共和国でのコーカサスとの出会い
【コラム4】ミホおじいさんのこと――コーカサス山岳民の生きる現代史
主要参考文献
1 コーカサス世界
第1章 コーカサスは世界を内蔵する――プロメテウスの岩からノアの方舟まで
第2章 栽培植物起源地としてのコーカサス――自然地理
第3章 「火の国」の諸相――アゼルバイジャン地理概要
第4章 「中東のスイス」化計画――アルメニア地理概要
第5章 ユーラシア最古の人類の里――グルジア地理概要
第6章 諸民族の山――北コーカサス地理概要
第7章 言語の万華鏡――コーカサスの諸言語
第8章 温泉と風とバラ色の街――南コーカサスの三都物語
第9章 神と権力者と――宗教生活
2 歴 史
第10章 神話世界の中のコーカサス――豊潤な古代史と彷徨する民族の歴史
第11章 コーカサスという磁場――大国と世界宗教の狭間で
第12章 二つの太陽に灼かれて――コーカサス中世王国の興亡
第13章 コーカサスのパクス・モンゴリカ――13、14世紀交通案内
第14章 新たな帝国時代――イラン、トルコ、ロシアによるコーカサス分割
第15章 マイノリティ・エリートの世紀――アルメニア商人とマムルーク軍人
第16章 草原の民と山岳の民が織りなす歴史――北コーカサスの歴史時代
第17章 アジアからヨーロッパへ?――ロシアのコーカサス支配
第18章 蜂起と鎮圧の連鎖か、共生への模索か――ロシアの北コーカサス進出と山岳諸民族
第19章 コーカサスの1905年――農民運動・ゼネスト・民族紛争
第20章 つかの間の独立――第一次大戦とコーカサス三国の成立
第21章 「新しい社会」の誕生――コーカサスとソヴィエト政権
第22章 故郷剥奪と流浪――スターリン期の民族強制移住
第23章 ソ連邦の地方か独立王国か――第二次大戦後のコーカサス
第24章 ペレストロイカからカタストロイカへ――民族紛争に揺れるコーカサス
3 政治と経済
第25章 アリエフ・ダイナスティの道程――アゼルバイジャンの現代政治
第26章 「外国人」の大統領――アルメニアの現代政治
第27章 一人勝ちの危さ――グルジアの現代政治
第28章 民族の坩堝で保たれる不安な安定――北コーカサスの現代政治
第29章 国際政治の荒波のなかで――9・11事件の衝撃と地域情勢の変化
第30章 「対テロ戦争」での米ロ均衡と軍事態勢の模索――安全保障
第31章 紛争解決の枠組み――ナゴルノ・カラバフとアブハジア
第32章 知られざる紛争の真実――チェチェン紛争に見るナショナリズムとイスラーム主義
第33章 貿易・投資を軸に進む経済復興――コーカサス経済展望
第34章 復活する家族経営――経済体制移行の緩衝材としての農業
第35章 カスピ海石油開発とパイプライン――ロシアルート v.s. 非ロシアルート
4 文 化
第36章 言語文化の豊かな世界――コーカサスの口承文芸
第37章 諸民族共通の遺産――コーカサスの伝統文学
第38章 ビザンティン帝国の東方に咲いた華――アルメニア、グルジアの中世美術
第39章 山岳民族の知恵と美意識――ダゲスタンの伝統工芸
第40章 辺境のキリスト教建築――コーカサス南部の建築文化
第41章 山々にこだまする男声合唱の響き――コーカサスの多声音楽
第42章 モダニズムと民族文化の覚醒――アゼルバイジャンの国民文学
第43章 時代を生き抜いた文芸作品――アルメニアの国民文学
第44章 客人歓待のロマンティシズム――グルジアの国民文学
第45章 伝統と政治のはざまで――北コーカサスの国民文学
第46章 政治という舞台の上で――社会主義とグルジア演劇
第47章 もうひとつの美術史――コーカサスの近現代美術
第48章 西洋との接触から生まれたコーカサスの国民音楽――帝政ロシアの民族音楽
第49章 舞台舞踊としての表象――コーカサスの舞踊
第50章 ソヴィエト映画に刺激を与えた“周縁”の力――コーカサスの映画
5 社会と生活
第51章 コーカサスの長寿食文化――生活習慣病を予防する日常食
第52章 人づくりの多様なベクトルが錯綜するアリーナ――グローバル化のもとでの教育改革
第53章 格闘技王国コーカサス――スポーツ
第54章 見果てぬ夢――少数民族の独立運動と避難所としての南コーカサス
第55章 アララトへの道――アルメニア人の在外コミュニティ
第56章 バクー油田開発物語――石油王達の群像
第57章 兄弟の歌――コーカサス系トルコ国民の音楽・舞踊活動
第58章 ロシア南部の火薬庫が拡大――北オセチア・ベスランの悲劇
第59章 ロシアから見たコーカサス――文学における最も身近な「他者」
第60章 コーカサスと日本――広がる相互理解
【コラム1】感傷的少数派――シリア地方のチェルケス系移民
【コラム2】南コーカサスの大衆音楽
【コラム3】ジョルジュ・デュメジル――トルコ共和国でのコーカサスとの出会い
【コラム4】ミホおじいさんのこと――コーカサス山岳民の生きる現代史
主要参考文献
同じジャンルの本
関連記事
- 【ウクライナ情勢を考えるための30冊】 - 2022.03.18
- ~を知るための…章 エリア・スタディーズ - 2014.05.22