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ボリビアを知るための68章
本体2,000円+税
ISBN 9784750323008
判型・ページ数 4-6・424ページ
出版年月日 2006/04/01

ボリビアを知るための68章

※改訂版が刊行されていますのでご注意ください。

南米大陸のほぼ中央に位置し、3650メートルを超す世界最高度の首都ラパスを擁すボリビア。アンデス山脈、ティティカカ湖、インカの遺跡群をはじめ魅惑あふれる国の姿を、歴史、政治、経済、音楽、旅行、トレッキングなど68のテーマにわたり各々の専門家が活写。

はじめに
1 自然環境とその利用
 第1章 国土の概観――アンデス高地・アンデス低地・オリエンテ
 第2章 多様な気候――緯度と高度で大きく異なる
 第3章 アルティプラノと山岳高地――広大な大地が秘める奥深さ
 第4章 ユンガス地帯――コロイコ,チュルマニを中心に
 第5章 ウユニ塩湖と南西部――大自然の応援力とともに生きる人びと
 第6章 谷間地方へ――未知の歴史をいまなお潜めて
 第7章 セルバ――きわめて多様な低地地方
 第8章 資 源――豊かな資源が経済基盤
2 現代の社会
 第9章 多様な社会――地域、民族、言語、所得、あらゆる面で多彩で複雑
 第10章 国家の概況――政治・経済・社会の基礎データ
 第11章 都市と人びと――首都ラパスと地方都市
 第12章 ボリビアの先住民族――国民の六割が先住民族と認識
 第13章 先住民族の言語生活――スペイン語と三つの先住民言語が公用語
 第14章 アイマラ語――歴史、社会、学習事情
 第15章 貧困と社会――貧富の格差と表裏一体
 第16章 開発戦略と国際協力――多様な資本形成と地場産業の育成が課題
 第17章 教育改革――PRE94と異文化理解・二言語教育のゆくえ
 第18章 急増するプロテスタント――急進的なセクトの布教活動
3 複雑な政治・外交
 第19章 「錫の世紀」とチャコ戦争――動揺する寡頭支配体制
 第20章 ボリビア革命――早熟な未完の革命と遺産、労組と軍
 第21章 民主化と市場化への転換――経済破綻から新経済政策へ
 第22章 近代化の試み――「第二の革命」、先住民勢力の台頭、新経済政策の破綻
 第23章 多民族社会の統治と民主主義のゆくえ――「協定による民主主義」の破綻
 第24章 内陸国の国際関係――「海への出口」問題、麻薬対策、地域統合
 第25章 投票箱を通じた革命――先住民出身大統領の誕生でむかえた歴史の幕開け
4 経済の変貌と現状
 第26章 経済開発の諸条件――多様で広大な国土の開発と障害
 第27章 農 業――農地改革の形骸化と農業生産者の二極化
 第28章 東部低地開発――食糧の自給化から輸出商品作物へ
 第29章 鉱業モノカルチャー経済構造の変化――金・銀・錫から天然ガスへ
 第30章 コカ経済の盛衰――伝統作物から麻薬原料のコカ栽培へ
 第31章 「新経済政策」の成果――ネオリベラリズモ二〇年の軌跡
5 歴 史
 第32章 チリパからティワナクヘ――古代文明の変遷
 第33章 インカ帝国の進出――年代記に残るティティカカ湖地方の創世神話
 第34章 アルト・ペルーの征服――支配の拠点としての都市建設
 第35章 植民地時代――最大級の原住民人口を有したラパス地域
 第36章 ポトシ銀山――世界の経済と権力の中心
 第37章 一八世紀のトゥパック・カタリの反乱――原住民による「国土再征服」
 第38章 先住民の改宗事業――土着宗教と融合した独特のカトリック文化
 第39章 独立戦争――二〇世紀に持ち越された問題の原点
 第40章 サンタ・クルスの野望――ボリビアの「栄光」
 第41章 太平洋戦争1――戦争の過程
 第42章 太平洋戦争2――戦後の保守党オリガルキーの時代
 第43章 自由党の時代――サラテ・ウィリュカの反乱とアクレ戦争
6 暮らしの風景
 第44章 高地の人類学――カリャワヤ、ノルテ・デ・ポトシ、ティティカカ湖周辺
 第45章 低地の人類学――開発と先住民が大きなテーマ
 第46章 アラシタとエケコ人形――ラパス市の縁日
 第47章 ラパス県農村の青空市――都市と農村との結節点
 第48章 カリシリ――身体の脂肪を奪い取る
 第49章 カリャワヤのアンデス的宇宙観――人類の口承・無形遺産の傑作
 第50章 ウルクピーニャの聖母の祭り――国民統合の守護者
 第51章 ウィランチャ――土着信仰とカトリックの混在・融合
 第52章 オルロのカーニバル――歴史と文化をテーマに多種多様な踊りを披露
 第53章 アイマラの死者儀礼――宗教観にもとづく死者の魂への観念に根ざす
 第54章 コパカバーナへの巡礼――アンデスの神々に祈りを捧げる宗教の中心地
7 芸術・文化
 第55章 建 築――植民地時代の遺産と現代
 第56章 美 術――異文化の交渉のなかに刻まれた屈折の歴史
 第57章 博物館めぐり――ラパスのセントロ、ハエン通りがおすすめ
 第58章 古代からモデルニスモまで――ボリビアの文学1
 第59章 ペドロ・シモセとパス・ソルダン――ボリビアの文学2
 第60章 豊かな食文化――多彩な食材をベースに地域色に富んだ料理
 第61章 アウトクトナ音楽――祭事のための音楽
 第62章 クリオージャ音楽――町で育まれた音楽
 第63章 二つの音楽の融合――都市部と農村部の交流の産物
 第64章 ボリビア・フォルクローレ――一つの音楽ジャンルを確立
8 旅への誘い
 第65章 ボリビア南西部自転車縦断記――強風に向かって道なき道を
 第66章 ボリビア高地で見た皆既日食――その時、太陽の子=インカの末裔たちは?
 第67章 観光案内――高度に馴染むことが最も重要
 第68章 登山・トレッキング――六〇〇〇メートル超の高峰が連なる
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