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スリランカと民族
本体5,200円+税
ISBN 9784750322629
判型・ページ数 A5・280ページ
出版年月日 2006/02/01

スリランカと民族

シンハラ・ナショナリズムの形成とマイノリティ集団

スリランカを揺るがし続ける内戦はなぜ生まれたのか。イギリスによる植民地統治期から独立後現在に至るまでのスリランカにおけるナショナリズムの展開と、深刻化する民族対立の現実を豊富な一次資料をもとに読み解く。
はじめに
第1章 仏教復興運動とシンハラ・ナショナリズム
 1 初期のプロテスタント・ミッションとスリランカ社会
 2 神智協会と反キリスト教運動
 3 ダルマパーラとシンハラ・アイデンティティ
 4 キリスト教と「脱民族化」
 おわりに
第2章 反ムーア人暴動とシンハラ・ナショナリズムの展開
 1 新興エリート層と禁酒運動
 2 ムーア人と反ムーア人宣伝
 3 一九一五年の反ムーア人暴動
 4 政庁とシンハラ人エリートたち
 おわりに
第3章 反マラヤーリ人運動とその背景
 1 大英帝国と移民の往来
 2 移民排斥運動の背景
 3 マラヤーリ人移民とその特徴
 4 反マラヤーリ人運動の展開
 5 セイロン人化政策の進行およびその後の展開
第4章 スリランカにおけるインド人移民と植民地政策
 1 移民問題と国家評議会
 2 反移民意識の高まりと入国移民委員会
 3 一九三九年の移民追放政策
 おわりに
第5章 植民地下におけるプランテーションとインド人移民
 1 プランテーションとシンハラ人社会
 2 プランテーション労働者と「セイロン化」政策
 3 民族的対立の激化と移民労働者の組織化
 4 「セイロン人」規定とクナヴェスミーア農園問題
 おわりに
第6章 独立後スリランカにおけるインド・タミル人と政治
 1 トンダマーンの台頭
 2 インド・タミル人と国籍問題
 3 土地改革と排斥運動
 4 労働組合の展開と国籍問題の変遷
 5 社会変容とアイデンティティ
 おわりに
第7章 独立後スリランカにおける民族問題
 1 スリランカの民族問題とシンハラ・ナショナリズム
 2 バンダーラナーヤカとシンハラ・オンリー政策
 3 武装勢力の台頭と一九八三年の暴動
 4 インド・スリランカ和平協定
 5 人民連合政権の成立と分権化の模索
 6 停戦の成立と今後の展望
 おわりに
あとがき
索 引

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