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希望をつむぐ学力
本体2,400円+税
ISBN 9784750321684
判型・ページ数 A5・296ページ
出版年月日 2005/09/01

希望をつむぐ学力

今、学力論争は新たな段階を迎えている。学力テストの結果に一喜一憂せず、これからの世界を生きる子どもたちが身につけるべき学力とは何かを問い、学力格差を最重要課題としてとらえ、教育のあり方を社会の展望と結びつけて検討していくことが求められている。
はじめに●田中孝彦
第1章 学力論議の枠組みを変える
 学習の主体は子どもたち自身である――「普通」の子どもの生活意識と学習への要求●田中孝彦
 
第2章 学力低下論争はいかに現象したか
 語っているのはだれか、語られていないことは何か――学力低下論争とマスコミ・ジャーナリズム●斎藤貴男
 学力テストにかく乱される学校現場と教師の努力――希望をうばわれる子どもたち●大谷猛夫
 
第3章 学力調査を読み解く
 学力調査に見る日本の子どもたちの学力実態――最近のPISA・TIMSS・文部科学省の調査結果から●田中耕治
 学力問題の社会的性格――子ども・若者たちは学校知識のレリバンス回復を求めている●久冨善之
 
第4章 人生を生きる学力
 人生を味わう力をはぐくむ●福島 智
 子ども・親の願いを学力にむすぶ――仲間のなかで学びの世界を広げる子どもたち・学びを支える親のつながり●渡辺恵津子
 どんな子どもにもある学ぶ意欲に応え学習の権利を保障する――特別支援教育と障害のある子どもの学力問題●茂木俊彦
 
第5章 学力論の新しいステージへ
 教育における「力」の脱構築――〈自己実現〉から〈応答可能性〉へ●岩川直樹
 「弱さ」の哲学から語る学力――「強さ」の学力から「弱さ」のリテラシーへ●田中昌弥
あとがき●久冨善之

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