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女たちのオルタナティブ パートに均等待遇を!
本体1,800円+税
ISBN 9784750321370
判型・ページ数 4-6・304ページ
出版年月日 2005/06/01

女たちのオルタナティブ パートに均等待遇を!

中野区非常勤職員・賃金差別裁判の記録

労働時間はほとんど同じなのに賃金は常勤の3分の1以下の非常勤職員。本来、人権、平等を追求すべき自治体が制度的に強いてきた間接差別の実態を裁判に訴え、和解に至った訴訟の全体像を、労働活動家、研究者、弁護士、自治体職員の声を交え浮き彫りにする。
はじめに――なぜ裁判を起こしたか
1章 提訴の内容 
1――非常勤職員とは
 女性が九割を占める働き方/「勤務形態」って何?/非常勤は女性自身の自主的選択?/女性率のトリック/直接性差別+間接性差別/特別職非常勤職員
2――仕事の実態
一 仕事の同一性――常勤と非常勤
 基幹的・恒常的業務/非常勤は補助的労働?/常勤の異動をつなぐため?
二 専門性をめぐって
 女性問題に関する専門性/学習にかかわる専門性/異動がない 勤続が長い 経験が蓄積される/短時間勤務ではできないしごと/振替とサービス残業/「本務」と「非常勤」の拘束時間
三 専務的非常勤という考え方
3――雇用と労働条件
一 不安定雇用と劣悪な労働条件
 休暇制度等の未整備
二 一時金・退職金問題
 手当/一時金・退職金
三 賃金問題
 「パラサイト(寄生)賃金」と複合就労/遅配/交渉の経過/経験加算と専門性
4――非常勤賃金はどうして違法なのか!【弁護団】
一 非常勤職員の賃金とは何か――女性を自立させないパラサイト的低賃金
二 賃金格差は社会的身分差別――憲法一四条および労働基準法三条違反
三 本件賃金格差は性差別――憲法一四条・ILO一〇〇号条約・女性差別撤廃条約・労基法四条違反
四 均等待遇原則に違反した賃金――憲法一三条・一四条・社会権規約七条・労基法三条・四条・民法九〇条違反
五 非常勤制度を濫用した差別――民法一条三項に違反した権利濫用
5――証人尋問と和解の過程
一 証人尋問
二 和解の手続き
 原告側提案/裁判所和解案/被告側検討結果/原告側質問/被告側質問に対する回答/原告側和解案/被告側検討結果
三 和解内容(二〇〇三年八月二九日付)
四 声明
6――裁判に寄せられた声
 酒井和子さん(均等待遇アクション21)
 江頭晃子さん(アンティ多摩)
 藤原美妃子さん(自治体女性センター非常勤職員)
 下村美恵子さん(元自治体女性センター非常勤職員)
 中谷紀子さん(三木市学校給食労働組合)
 屋良朝敏さん(那覇市学校給食調理員)
 本田伸行さん(港区職員労働組合)
 伊藤民樹さん(自治労組織局)
 清水 敏さん(早稲田大学)
 早川征一郎さん(法政大学)
 柳生賢一さん(元自治労組織局)
2章 裁判を終えて
1――[座談会]公務パート裁判にかかわって【支援する会】
 自己紹介/裁判をふり返って/非正規職員の仕事と家族/裁判の影響/和解についてどう思うか/「支援する会」について/今後の見通し
2――学習会「女性労働最前線」
1 問題提起
一 木村祐子さん(NPO法人ぐーぐーらいぶ副理事長・元中野区非常勤職員)
 NPO立ち上げにいたる経過/NPO法人ぐーぐーらいぶの組織/NPOによる業務受託の現状と課題
二 小畑精武さん(自治労組織局)
 外部委託の現状/民間委託労働者の実態/入札・委託契約における問題/「公正労働基準の確立」と委託労働者の組織化、自治体単組、市民との共闘/価格入札から政策入札・「社会的価値の実現」へ
三 堀内光子さん(ILO駐日代表)
 グローバルな視点から
四 中野麻美さん(弁護士)
 公共部門における女性労働/その性差別性/臨時・非常勤雇用から民間委託(アウトソーシング)へ/均等待遇原則の適用をめぐる新しい問題
2 質疑応答
3――学習会「女性労働最前線」と、その後 【原告】
3章 資料編
1――証拠説明書(甲号証・乙号証)
2――賃金格差一覧表
3――鑑定意見書【清水敏さん(早稲田大学)】
1 依頼された鑑定事項
2 鑑定意見
 1 100号条約における同一価値同一報酬の原則
 2 ILO100号条約と地方公務員法
 3 中野区における特別職非常勤職員の報酬と「男女同一報酬の原則」
 4 中野区が支払うべき給与の範囲
 5 ILO監視機関の条約解釈と国内法
 6 結論
4――ILO100号条約適用状況に関する報告
5――NPO法人ぐーぐーらいぶ 2004年度決算概要書
おわりに

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