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唐宋時代の家族・婚姻・女性
本体2,500円+税
ISBN 9784750321035
判型・ページ数 4-6・288ページ
出版年月日 2005/04/01

唐宋時代の家族・婚姻・女性

婦(つま)は強く

唐の太宗時代に残された「婦は強く、夫は弱い。妻を抑えられないのに人民を治めることはできない」の史料は何を語るのか。唐宋変革期に女性の地位はどのように変化していったか。婚姻・家族関係や夫婦関係、女性の財産権などをめぐる史料の分析から解明する。
まえがき
序章 遺産のゆくえ――女性財産権問題から
 はじめに
 一 女性財産権をめぐる論争
  (1) 代表的史料
  (2) 論争の経過
 二 論争への視点と南宋の裁判の性格
  (1) 論争への視点
  (2) 南宋の裁判の特質
 おわりに
一章 婦(つま)は強く――唐宋時代の婚姻と家族
 はじめに
 一 問題の所在―『名公書判清明集』の場合
 二 唐代の女性と婚姻
  (1) 離婚とその背景
  (2) 「妻族」の存在
 三 小説史料に見る唐宋時代の婚姻と家族
  (1) 唐代伝奇小説に見る女性と婚姻
  (2) 唐代の家族について
  (3) 宋代の家族について
 おわりに
二章 嫉妬する妻たち――夫婦関係の変容
 はじめに
 一 「妬婦」問題の学説―両晋から趙宋まで
 二 「妬婦」問題の歴史的変遷
  (1) 両晋南北朝隋時代
  (2) 唐・五代
  (3) 宋代
 おわりに
三章 「五口の家」とその変容――家族規模と構成の変化
 はじめに
  (1) 研究史について
  (2) 分析の視点
 一 唐代の小説史料に見る家族構造―『太平広記』から
  (1) 史料の限定
  (2) 『太平広記』の分析
 二 宋代の家族構造と唐代との比較
 おわりに
四章 衰退する家族――『名公書判清明集』の場合
 はじめに
 一 家族事例選択の基準
 二 家族構成について
 三 家族の変容
 おわりに
終章 むち打つ者と打たれる者――家族から世帯へ
 はじめに
 一 唐代の賤民と家族・世帯
  (1) 唐代賤民の一般的呼称と地位
  (2) 唐代の「むち打つ」関係
 二 南宋の奴婢・雇傭人と家族・世帯の秩序
  (1) 南宋の「主―僕」関係
  (2) 『夷堅志』にみる「むち打つ」関係
  (3) 家族・世帯秩序の維持と国家
 おわりに
あとがき
研究者名索引

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