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イスラームの世界観
本体4,500円+税
ISBN 9784750320670
判型・ページ数 A5・240ページ
出版年月日 2005/02/01

イスラームの世界観

ガザーリーとラーズィー

民族・宗教紛争が絶えない国際状況と世界の平和的共存を考える上で不可欠なイスラーム理解。本書は、イスラーム神学が哲学と神秘主義を批判的に受容し、柔軟に変化していった歴史的過程を考察し、知られざるイスラーム思想の新たな側面を開示する労作。
はじめに
 第1節 本書の目的
 第2節 ラーズィーの研究史
 第3節 本書の構成
序章 イスラームの思想潮流
 第1節 イスラーム神学
  1 初期の神学論争
  2 ムゥタズィラ学派
 第2節 イスラーム哲学と神秘主義
  1 哲学
  2 神秘主義
 第3節 イスラーム思想史におけるラーズィーの位置
第1章 アシュアリーとアシュアリー学派
 第1節 アシュアリー
 第2節 クッラーブ派
 第3節 初期アシュアリー学派の思想家たち
第2章 ガザーリーとラーズィー
 第1節 ガザーリーの生涯、研究史、著作
 第2節 ラーズィーの生涯と著作
  1 生涯
  2 著作
第3章 神学から神秘主義への転換――ガザーリーの神名論
 第1節 文法家による名詞の定義
 第2節 ガザーリー以前のアシュアリー学派
  1 神の属性
  2 神の名前
 第3節 ガザーリー
  1 神の名前
  2 神との近接
第4章 ラーズィーの神秘思想――神名注釈書の分析
 第1節 称名、瞑想、祈願
 第2節 ラーズィーにおける神秘主義の影響
  1 「神の他にいかなる神もない」の解釈――神秘主義的タウヒード
  2 代名詞の解釈
 第3節 ラーズィーの神秘主義の特徴
第5章 神学と哲学の世界観
 第1節 クルアーンとハディースの世界観
  1 天上界と地上界
  2 天使
 第2節 神学的原子論の世界観
 第3節 哲学的流出論の世界観
 第4節 天使の様態
第6章 ガザーリーの宇宙論
 第1節 神、天使、現象界
 第2節 ムルク界とマラクート界
  1 ムルク界とマラクート界の対応関係
  2 ガザーリーの宇宙論と神秘主義
 第3節 マラクート界と霊魂
第7章 ラーズィーの宇宙論における哲学の受容
 第1節 ラーズィーの思想における宇宙論
 第2節 存在者分類
  1 ラーズィーの存在者分類と原子論
  2 霊的実体
 第3節 世界の階層
 第4節 霊的世界の階層
第8章 ラーズィーの宇宙論と神秘主義――ミゥラージュ解釈
 第1節 ミゥラージュ
  1 ミゥラージュのハディース
  2 ミゥラージュの解釈
 第2節 ファーティハ(クルアーン開扉章)と同二章二八六節
 第3節 霊魂上昇の過程
 第4節 礼拝の神秘主義的解釈
終章
 第1節 ラーズィーにおける神秘主義の受容
 第2節 ラーズィーの宇宙論
 第3節 イスラーム思想史におけるラーズィーの宇宙論の位置付け
あとがき
参考文献
索引

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