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紛争下のジェンダーと民族
本体4,500円+税
ISBN 9784750319988
判型・ページ数 4-6・400ページ
出版年月日 2004/10/01

紛争下のジェンダーと民族

ナショナル・アイデンティティをこえて

英国の社会学者がおこなったフィールドワークで描き出す紛争下で対立するそれぞれの民族に属する女性たち。民族の対立、紛争の下でもっとも過酷な被害を受ける女性たちの視点から対立を解きほぐし、紛争を解決する道を模索する新しい試み。
謝 辞
序 文
第1章 女性とナショナリズム
 北アイルランド――脱植民地後の地獄
 イスラエル/パレスチナ――間違いに間違いを重ねる
 ボスニア=ヘルツェゴビナ――エスニシティと運命
 同胞、民族、土地
 女性とフェミニズムとナショナリズム
第2章 北アイルランド――分断された町での女性の行動主義
 異なった文化、異なった階級
 共有された弱み
 草の根行動主義
 女性センター
 宗教の境界を越えて
 女性の生き方の変化
第3章 〈女性サポート・ネットワーク〉、ベルファスト
 差異と共通性
 不一致に対処する
 複数の架け橋
 同盟を維持する――差異の民主主義
第4章 イスラエル/パレスチナ――深淵を越えて
 キブツのユダヤ女性
 見知らぬ隣人――パレスチナアラブ人の女性
 女性の不利益とフェミニズムの勃興
 平和を求める女性の行動
第5章 〈バット・シャローム〉――平和を求める女性グループ
 アイデンティティの違いに対処する
 平和――もう一つの戦い
 政治的分断の大きさ
 団結を維持する――資源と脅威
第6章 ボスニア=ヘルツェゴビナ――崩壊するユーゴスラビアの女性たち
 チトー時代の女性
 ナショナルな計画に女性を利用する
 女性の行動主義と戦争
 反戦活動する女性
第7章 〈メディカ女性セラピー・センター〉
 トラウマに対応する
 チームにとっての〈メディカ〉の意味
 フェミニズムと民主主義
 〈メディカ〉でのエスニシティ
 支えあうこと
 エスニシティとジェンダーの関係――適応性のある革新
第8章 アイデンティティと民主主義
 アイデンティティ確立のプロセスと民主主義
 ナショナル・アイデンティティおよびジェンダー・アイデンティティと自我意識――ラダの物語
 暴力と民主主義の空間
解説(木本喜美子)
参考文献
索引