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インドネシアを知るための50章
本体2,000円+税
ISBN 9784750319308
判型・ページ数 4-6・280ページ
出版年月日 2004/07/01

インドネシアを知るための50章

東南アジア諸国の中でも日本と特に関係の深いインドネシア。観光スポットとしても人気の高い同国の魅力を、「バティック」「エビ」「石油」など、50の「モノ」をキーワードにして、民衆の視点から、政治、経済、社会、歴史、文化を幅広く紹介する。
はじめに
第1章 ルピア――いまだ続く通貨危機の影響
第2章 金――戦後賠償の黒い影と経済スキャンダルのシンボル
第3章 銅――鉱山開発と住民の犠牲
第4章 アルミニウム――日・イ双方の思惑が絡んだプロジェクト
第5章 ニッケル――鉱山と土地問題
第6章 石油・天然ガス――権力の資金源
第7章 ヤシ――ヤシをめぐる超能力者とふつうの人びと
第8章 パームオイル――「清潔」「健康」志向と森林火災
第9章 合板――巨大財閥が進めた森林破壊
第10章 エビ――集約養殖とマングローブ林伐採
第11章 マグロ――外国漁船の半数は不法操業
第12章 カツオ――日本の食卓を支えるカツオと鰹節
第13章 ナマコ――海民と華人
第14章 真珠――日本人ダイバーの命懸けの産物・白蝶貝
第15章 コメ――村人たちは大食い早メシ
第16章 肥料――開発の功罪と経済危機をどう克服するか
第17章 テンペ――厳しい環境を飄々と行商するたくましい女性たち
第18章 ドリアン――トゲに覆われた果物の王様の素顔
第19章 アクア――改善進まぬ水道インフラ事業
第20章 粉ミルク――「向こう三軒両隣」で経済危機を乗り切る
第21章 コーヒー・紅茶――甘くて苦い植民地支配の遺産
第22章 ジャムゥ――民衆の思考と技法
第23章 丁子――甘美な香りに隠された搾取・汚職
第24章 白檀――侵略・虐殺に翻弄される「白檀の島」
第25章 ガバガバ――サゴヤシの持続可能な利用
第26章 家――伝統家屋を消滅させた日本のODA
第27章 おみやげ――他者のための自文化
第28章 GPS――地図づくりをとおした草の根の自然資源管理
第29章 ゴング――稲作農耕社会のアンサンブル
第30章 カセット――ダンドゥットは庶民の一番人気
第31章 携帯電話――進まない電気通信事業
第32章 パソコン――民主化をあと押しするインターネット
第33章 テレビ――ファミリー企業による民放の急成長
第34章 飛行機――国産機開発をめぐる政治的野望と汚職
第35章 車――スハルト・ファミリーの利権の温床「国産車」計画
第36章 ピニシ――群島をつなぐ物流ネットワークの花形
第37章 ベチャ――利権がらみの交通行政
第38章 バティック――産業としての伝統
第39章 ジルバブ――権力争いに利用されるイスラーム
第40章 ジーンズ――若者ファッション観察
第41章 ナイキのスポーツ・シューズ――労働環境をより悪化させる経済のグローバル化
第42章 Tシャツ――政治色あふれるデザインの数々
第43章 ポスター――秘められた強い政治的影響力
第44章 メラ・プティ――偏狭な「民族主義」を象徴する国旗
第45章 名刺――学位を重視する国民性
第46章 爆弾――スハルト退陣後、頻発するテロ事件
第47章 ワニ――9・30事件とワニの穴
第48章 水牛――インドネシアの家畜・家禽
第49章 クスクスと極楽鳥――慣習法による資源管理と「生物多様性保全条約」
第50章 豚肉とピナン――パプア人の文化的アイデンティティ
インドネシアに関する基本文献
索 引

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