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自分で書こう! 日本国憲法改正案
本体2,500円+税
ISBN 9784750319124
判型・ページ数 4-6・272ページ
出版年月日 2004/05/01

自分で書こう! 日本国憲法改正案

このまま平和憲法が改正されてしまえば、自衛隊員だけではなく、国民すべてが「お国のために死んでこい」と言われる世の中に逆戻りしてしまう。つくりだす平和のために「平和憲法改正案」を題材にしてQA形式で「獲得する平和」について考えていく。
はしがき

序 章 「希望する平和」から「獲得する平和」への転換
平和憲法は思想を持っていない/日本人が平和憲法を受け入れたのは戦争体験があったから/戦争体験と平和憲法の地盤沈下/「希望する平和」から「獲得する平和」への転換

第1章 日本人は今なら近代憲法を作れるか
近代憲法の憲法原理/外見的立憲主義/体裁を整えることを目的とした憲法/国民の背丈にあった憲法/日本国民の成長はあまりにも遅すぎた/「押しつけ憲法」/「天皇は至尊にして侵すべからず」で済ます感覚/日本人は今なら自力で「近代」憲法を作れるか

第2章 獲得する平和
(1)平和を「近代化」の歴史の中に位置づけることができないか
 近代化の要素 /「近代化の完成」を目指そう
(2)階級では「民衆の解放」を表すことができない
(3)民衆の解放は基本的人権で表される
 市民革命期の民衆の解放を表すものさしは基本的人権だった/人権は階級を超える/「第一の革命」――自由権的基本権獲得を中心とした革命/「第二の革命」――生存権的基本権獲得を中心とした革命/冷戦は「第二の革命」を主軸にした対立であった/「第三の革命」――新たなる民衆の解放の必要/「平和のための革命」

第3章 基本的人権はどうして基本的人権として認められるかを考えよう
(1)第1章は人権宣言でなくてはならない
(2)人間の尊厳と基本的人権
 基本的人権の根拠/「公理」としての人間の尊厳/基本的人権の定義と原則/人間を起点にした人権の分類/精神的人権/経済的人権/身体的人権/平等権とその他の基本的人権

第4章 戦争体験を憲法の中に謳おう
日本国憲法はまだ平和を基本的人権として承認してはいない/平和を基本的人権で語ることができるようになった/「平和権」と「民衆の非武装権」/戦争体験を基本的人権で語りなおそう/平和のスケジュールを作ろう

第5章 国民が主権者で天皇が象徴であることを確認しよう
国民主権は定着するか/危険水域に達した「半封建国家」「ファシズム国家」への回帰/「日の丸」と『君が代』は少し異なる/天皇は国民に忠誠を要求できるか/国民主権の社会契約/「臣○○」の戦争責任/新しい国歌を制定しよう/国旗・国歌は強制されてはならない

第6章 「戦争ができる国家」はこれまでの社会契約を更新できるか
(1)現代の「戦争ができる国家」は国民に忠誠を求めることができるか?
 「戦争ができる国家」と国民との社会契約/現代の「戦争ができる国家」は国民に忠誠を求めることができるか?/近代戦――国民に「生き疑獄」を強いる戦争/総力戦――すべての国民が手段にされ、犠牲にされる戦争/「平和のための革命」は「新社会契約説」を必要とする
(2)国家のすべきこと、してはならないことは何か
 基本的人権は本来社会が保障すべきものである/国家とその役割/「戦争ができる国家」はやはりアンシャン・レジームである/社会的権限の再配分
(3)「反徴兵法」制定運動
 解釈改憲に対する「巻き返し」/「反徴兵法」の制定は日本国憲法の現在における解釈を確定させる/「普通の国」は「徴兵制度を持つ国」を意味する
(4)有権者総数の過半数の賛成で改正できる憲法にならないか

第7章 日本国民が行うべき国際貢献
(1)欧米人に対する劣等感・アジア人に対する優越感の思考パターン
 自虐史観?/「一等国」の思考パターンとアジアの解放/もう「一等国」の「誇り」はいらない/欧米人に対する劣等感・アジア人に対する優越感の思考パターンから脱却しよう
(2)「同時多発テロ」と「新たなる変革の時代」
 「ありとあらゆる兵器を手にした人間」の国境を越えた「万人の万人に対する戦争」状態/「テロとの戦争」と「自爆テロ」/「第一の革命」と「第二の改革」に関係する戦争/「テロとの戦争」は国境を越えた「万人の万人に対する戦争」を促進する可能性を持つ/パレスチナ問題とアメリカ民主主義の独善性/世界的「リヴァイアサン」/九・一一事件は「第三の革命」の必要性をも提起した
(3)日本国民はどのような国際貢献を行うべきか
 「テロとの戦争」に加担してはならない/「新たなる「変革の時代」を創り出そう

あとがき
日本国憲法改正案

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