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21世紀の平和学
本体2,400円+税
ISBN 9784750318837
判型・ページ数 A5・336ページ
出版年月日 2004/04/01

21世紀の平和学

人文・社会・自然科学・文学からのアプローチ

※改訂版が刊行されていますのでご注意ください。

米国の一極支配が進み、国連の機能低下が進行する中で、地球に「平和」をもたらす条件とは何か。哲学、社会学、文学、科学……。人類が今日まで蓄積してきた知見から私たちは何を学び取ることができるのか。
まえがき(吉田康彦)

序 章 平和学とは何か(岡本三夫)

第1章 新しい「平和」を考える
1 近代西洋哲学における平和(鰺坂 真)
2 平和と安全保障を問い直す(加藤 朗)
3 文化人類学から考える平和(栗本英世)
4 平和・人権・「持続可能な開発」教育(米田伸次)

第2章 パラダイムの転換をどうとらえるか
1 国連は世界平和を守れるか(吉田康彦)
2 大量破壊兵器拡散の脅威(吉田康彦)
3 人権と平和(澤野義一)
4 開発・人口とNGOの役割(池上清子)
5 ジェンダーと平和(柳本祐加子)

第3章 地域紛争をどう解決するか
1 地域紛争と平和構築の重要性――東ティモールの事例(山田 満)
2 中東の戦争と平和の条件――イラク・パレスチナ問題の診断と処方箋 (森戸幸次)
3 東アジア共同体実現の課題(吉田康彦)

第4章 日本の近現代史と「平和」
1 太平洋戦争終結と日本国憲法(澤野義一)
2 日米安保体制と有事法制(澤野義一)
3 被爆体験を風化させないために――ヒロシマ・ナガサキからの証言(田崎 昇)

第5章 自然科学と文学から考える「平和」
1 地球環境破壊が平和を脅かす(吉田康彦)
2 科学技術と平和――IT(情報通信技術)を活かす道(洪 邦夫)
3 文学にみる反戦・平和――第一次大戦から現代まで(金 成秀)

あとがき

事項・人名索引
執筆者紹介