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ようこそ きこえない娘たち
本体1,600円+税
ISBN 9784750318783
判型・ページ数 4-6・240ページ
出版年月日 2004/03/01

ようこそ きこえない娘たち

監督、この映画に字幕を付けてください

難聴の双子の母がつづる子育て記録。アニメ映画「PiPiピピととべないホタル」に出会った著者は、字幕をつけてほしいと映画監督に直訴。字幕付き上映映画活動をスタートさせる。子育てを通して社会参加のネットワークを広げていく成長物語。
プロローグ

1章 きこえない娘たち
○ようこそ! ミカエル――出産
 ずっと待っていた妊娠
○緊急事態発生――診断
 母と二人三脚の子育て/ 英瑠に聴覚障害の診断が/ 悲しいけれど、そこがスタート/ 繰り返される自問/ ききたくなかったことば
○宇宙から見れば――受容
 ありのままを受け容れる/ より確実な診断を求めて/ 大島先生の「ありがとう!」
○「きこえ」の仕組みと補聴器――医療
 補聴器と眼鏡の違い/ 「きこえ」の仕組み/ 難聴にはふたつのタイプがある/ 人工内耳/ 聴覚フィードバック/ 情報の確保/ 障害の分類
○聴覚口話法――教育
 ろう教育の歴史/ 補聴器の進歩/ 手話を禁止していたろう学校/聴覚口話法と手話

2章 空飛ぶ船でやってきた双子たち
○私の中のメルヘン――空飛ぶ船でやってきた双子たち
 親を選んで生まれてくる子どもたち
○親がなくては子は育たない――子育てするのは誰?
 子どもが生まれて親になる/ 親に求められるもの/ きこえない子どもの「子育て注意事項」
○はじめに「こころ」ありき
 教育相談の岩本先生/ 赤ちゃんの好きなこと/ よい親子関係は、まず“共感”から/ 「NHKテレビろう学校」の大塚先生
○英瑠の反乱
 英瑠の大あばれ/ 「おかあさん、私の過去を売ってきたのね」/ 子どもは毎日恩返しをしている/ 「トムとジェリー」のビデオ漬け/ はじめての合宿――母が背中を押してくれた/ 気づいたときに軌道修正、発想転換/ 金山先生の「母親法」/ 比べず、焦らず、諦めず
○劇あそびが日常生活
 「ことば」を追うのはもうやめた!/ ももたろうの劇あそび/ コミュニケーションが取れないもどかしさ
○聴力低下十回と耳鼻科の先生
 「こっち、おみみ、きこえないの」――実歌の聴力低下/ 急速にきた二度目の低下/ 四歳の英瑠の聴力低下/ 「命さえあれば……」/ 私の教科書、立入先生の「みみだより」/ 病気も二人一緒に/ 耳鼻科の安田先生
○おかあさんの頭はコンピューター
 三日かかって覚えた「かびん」/ 「切り抜きカード」の効果/ 「おばけは ほねを たべるよ」/ 紙芝居に助けられた日々
○こころのキャッチボール
 「こころ」が通じあう感動/ おはなしかいで自作の『うさこちゃんとちくちゃん』/ 親ばかのすすめ/ 前例がなくても実行してくれた担任の西先生/ 発音練習はすれ違いざまに/ 「ヒッポファミリークラブ」からの発見/ たまねぎたろうものがたり
○幼児期を振り返って
 親はがんばるしかない/ ろう学校の先生に望むこと/ 幼稚部修了式での誓い
○元気に一年生
 入学式で感じたバリア/ 理不尽な世界への憤り――私の活動の原点/ 子どもの困難に気づいてやりたい/ 担任の二人の先生/ こわいのは、あとからくるおつり/ 小学校での目標/ いじめに耐えてがんばってほしい?/ クラスメートたち/ 「一人ぼっちでさみしかったの」/ 英瑠の二度目の聴力低下

3章 だって、一緒に観たいじゃん!
○『PiPi』に字幕を!
 アニメ映画『PiPiピピとべないホタル』と出会う/ 監督!  この映画に字幕を付けてください!/ 石川県上映をすすめる会に誘われて/ 私のことばが監督の胸に突き刺さった?/ 母は強し? 女は強し?/ 手話通訳付きの上映会/ 「みみネットいしかわ」の発行
○ピピを日本中に飛ばしたい!
 アンケートに涙する/ 日本文字放送の応援/ 加賀市の上映会で気づいたこと/ 東京でのアンコール上映
○言い続ける人でいなければ
 映画界の“お墨付き”をもらって/ 障害者と楽しむアニメーション――『子どもたちに夢と平和を』/ 金沢市広報番組「かなざわ散歩道」
○『チンパオ』の字幕と熊本県の展開
 『チンパオ』になぜ字幕が必要なの?/ 英瑠の意見/ 熊本県知事への手紙/ 熊本県からの返事
○メッセンジャーとしての役割を果たしたい
 NHK教育テレビ「聴覚障害者のみなさんへ」/ マスコミ関係の人たちに――ちょっとひとこと/ 「MDRTソニー会」の協力

4章 みんなと一緒に生きていく
○学校教育の中での娘たち
 ミカエルへの留意点――職員会議の中で/ 英瑠ちゃんがいてあたり前/ 「きこえの教室」/ 観劇はシナリオで/ 金沢市連合音楽会で歌う英瑠/ 娘たちのノートテイク
○英瑠の感性
 子どもは自分が幸せになるために生まれてきたんだよ/ 英瑠の『センス・オブ・ワンダー』
○実歌の感性
 「ピピ」の字幕――NTTふれあいトーク大賞より/ これが、佐原実歌だから
○みんなの中で生きていく娘たち
 春を感じさせる柔らかい陽射しの午後に/ 石川県ではじめての「情報保障」/ 実歌の言い分/ 中学生からのメッセージ/ 親としての役割のステージは、一幕がおりた

5章 「出会い」ってやっぱり素晴らしい!
○お互いの人権を守り合う努力をする二十一世紀に
 「金沢子ども条例」の公布/ 放送大学で学ぶ/ 「ノーマライゼーションの理念」って、どんなこと?
○NHK金沢放送局の「ろくまる文庫」――映像に字幕と手話を付けて
 共創の社会を! 知って、理解して、感じ取って/ テレビの字幕放送をご存知ですか?/ デジタル放送の中で字幕はどう解決されていくのか/ 一五秒のメッセージに願いを込めて
○「耳の日フェスタ Feel together 2004」
 企画担当のお話をいただいて/ 医師会の開催目的
○「出会い」ってやっぱり素晴らしい!
 もしも、みんなが「協働」できたら……/ 私の主張

あとがき

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