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東南アジアのNGOとジェンダー
本体3,000円+税
ISBN 9784750318615
判型・ページ数 4-6・280ページ
出版年月日 2004/02/01

東南アジアのNGOとジェンダー

国家の政策形成にジェンダー視点を取り入れるためNGOはどのような活動を展開しているのか。アジア太平洋、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシアでのフィールドワークをとおして、躍動するNGOの実像を浮き彫りにする。
序章 ジェンダーの主流化とは  織田由紀子  
 はじめに
 1 ジェンダーの主流化の定義
 2 ジェンダーの主流化の成立と定着
 3 ジェンダーの主流化も女性の主流化も
 4 ジェンダー主流化の実施
 まとめと本書の構成

第1章 ジェンダーの主流化に向けた国際社会の取り組み  望月康恵  
 はじめに
 1 国連の取り組み
 2 アジア太平洋におけるジェンダーの主流化の動きと取り組み
 おわりに
 コラム APECについて

第2章 マレーシアのNGOとジェンダーの主流化――エスニックな分断を超えて  田村慶子
 はじめに
 1 政府の女性政策とマレーシア女性の地位の変化(一九九〇年代後半まで)
 2 女性NGOとネットワークの構築
 3 ジェンダー主流化に向けて
 おわりに
 コラム シスターズ・イン・イスラム(Sisters in Islam: SIS)

第3章 シンガポールにおけるジェンダーの主流化とNGO――メリトクラシーの厚い壁  田村慶子
 はじめに
 1 メリトクラシーの社会における女性の地位
 2 女性NGOの結成と活動――AWAREを中心に
 3 PAP女性部の(再)結成と活動
 おわりに――ジェンダー主流化が意味するもの
 コラム 人民行動党女性部(Women's Wing of People's Action Party)

第4章 NGO活動における少数民族とジェンダー――少数民族はジェンダーに敏感でないのか  森谷裕美子
 はじめに
 1 NGOとジェンダー
 2 パラワン島のNGO
 3 少数民族はジェンダーに敏感でないのか
 おわりに
 コラム フィリピン女性役割委員会(NCRFW)を訪ねて

第5章 インドネシアの女性運動とジェンダーの主流化――女性NGOの果たした役割  大形里美
 はじめに
 1 インドネシアの女性運動の流れ
 2 新しい女性運動としての女性NGO(「プルンプアン組織」)
 3 スハルト政権の崩壊と政府の女性政策の転換
 4 ポスト・スハルト期の新たな変化
 おわりに
 コラム イスラーム系女性NGO活動家マスルハ(Masruchah)氏

第6章 アジアの地域女性NGOはジェンダーの主流化をどう進めてきたか  織田由紀子  
 はじめに
 1 東南アジアの地域横断的女性NGO
 2 地域女性NGOはジェンダーの主流化の推進にどう関わってきたか
 おわりに――地域横断的女性NGOのジェンダーの主流化における役割
 コラム 主なアジア太平洋地域横断的女性NGO

おわりに

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