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ラオス少数民族の教育問題
本体4,000円+税
ISBN 9784750318608
判型・ページ数 A5・232ページ
出版年月日 2004/02/01

ラオス少数民族の教育問題

ラオスにおける民族間の教育格差の現状とその要因を綿密な現地調査により明らかにする。言語、文化・風習の違いなど、今日日本が抱える異文化・多文化教育を熟考するうえでも有用な研究論文。2004 年度・日本比較教育学会平塚賞受賞。
序 章
 第1節 問題の所在
 第2節 本研究の目的と方法
 第3節 本研究の意義

第1章 ラオスにおける教育史と教育制度の現状
 第1節 社会主義政権成立までの教育
 第2節 社会主義政権成立後の教育
 第3節 現在の教育行政と学校制度
 第4節 一般教育とカリキュラム
 第5節 教育に関する憲法と予算

第2章 ラオスにおける少数民族と民族間教育格差の現状
 第1節 ラオスにおける少数民族
 第2節 民族間に広がる教育格差

第3章 開発途上国およびラオスにおける少数民族の教育問題
 第1節 開発途上国と少数民族の教育問題
 第2節 ラオスにおける少数民族の教育格差をめぐる議論
 第3節 本研究の視点

第4章 少数民族モンが抱える教育問題
 第1節 モンの初等教育問題をめぐる定性調査
 第2節 教育の需要者が抱える問題
 第3節 教育の提供側の言い分──二分化された教育関係者の回答
 第4節 実生活とカリキュラムのギャップ

第5章 教室で生み出される民族間の教育格差
 第1節 学校における参与観察の意味
 第2節 教室に見る教育格差の現実
 第3節 質問紙調査に表れた教育格差の現状
 第4節 ラオ生徒の誤解とエスノセントリズム
 第5節 教師から見た民族の共生
 第6節 プロセスの不平等がもたらす教育格差

第6章 教育格差をもたらす要因
 第1節 整備された学校インフラストラクチャー
 第2節 恵まれた予算配分
 第3節 安定した家庭の経済状況
 第4節 カリキュラム編成の重要性──教育格差をもたらす要因

結 章
 第1節 教育のあり方と多様性の容認
 第2節 ラオスにおける多文化教育の展開
 第3節 民族の共生を可能にするものとは
 第4節 結   語

 《コラム》
  僧侶と学校の関係  ラオスの教員   国立大学と私立大学
  教科書の不足と学校の工夫  アメリカに渡ったモンの子どもたち
  子どもたちと休み時間  年齢に関係のない学校
  P小学校の学校環境

 あとがき
 謝  辞
 参考文献

  第2章 添付資料1 各言語系統グループ別民族集団名
      添付資料2 各県別民族系統の比率
  第4章 添付資料1 調査対象の属性
      添付資料2 調査対象への質問

 索  引

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