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子どものエンパワメントと子どもオンブズパーソン
本体2,300円+税
ISBN 9784750317762
判型・ページ数 4-6・312ページ
出版年月日 2003/08/01

子どものエンパワメントと子どもオンブズパーソン

子どもの権利擁護のための公的第三者機関「オンブズパーソン」を全国に先駆け設立した川西市で、事務局を務めた著者が、オンブズパーソンの歴史や定義を解説。約4年間の現場経験から、民間と行政の連携・対話による子どもと大人の相互関係の創り直しを提案。
序 章 もう一つの「意味ある他者」
(一)子どもからの相談
(二)オンブズパーソン活動の原則
(三)子どもの代弁と相互関係のつくりなおし
(四)子どもの話を聴くということ

第1章 原型としての「市民の代理人」―オンブズマン
一 オンブズマン制度の基本概念
(一)用語としてのオンブズマン
(二)オンブズマン制度の定義
(三)オンブズマン制度の要件と基本構造
(四)オンブズマン制度の類型
二 日本におけるオンブズマン制度の導入
(一)概観および国での検討
(二)地方自治体での制度化
(三)民間での取り組み
(四)制度導入における特徴と傾向
三 国内人権機関とオンブズマン/子どもオンブズパーソン
(一)国内人権機関とオンブズマン制度
(二)国内人権機関のもつ独自性
(三)国内人権機関と子どもオンブズパーソン制度

第2章 子どもオンブズパーソンとは何か―その独自性をめぐって
一 子どもの固有性と子どもオンブズパーソン
(一)北欧の子どもオンブズパーソンからの報告
(二)子どもの固有性にかかわる「外部システム」
(三)子どもの固有性をめぐる文脈
二 子どもの権利条約と子どもオンブズパーソン
(一)CRCが示す子どもオンブズパーソン
(二)子どもの最善の利益と子どもオンブズパーソン
(三)子どもの意見表明・参加の権利と対話
(四)子どもオンブズパーソン制度の設置を求める勧告
三 子どもの人権機関としての子どもオンブズパーソン
(一)子どもの人権機関としての独自性
(二)子どもの人権救済に向かうアプローチ
(三)子どもの人権救済とエンパワメント

第3章 川西市における子どもオンブズパーソンの制度化
一 制度検討のはじまり
(一)地方教育委員会での問題意識
(二)子どもの人権と教育についての提言
(三)子どもの権利条約と子どもたちの現状
二 制度の構想から設計―条例案策定まで
(一)必要性の認識と基本構想
(二)制度設計の特徴と独立性の枠組み
(三)学校現場などの反応と条例案の策定
三 「川西市子どもの人権オンブズパーソン条例」の制定
(一)議会審議における主たる論点
(二)条例案の一部修正と可決
(三)自治体の責務としての子どもの権利実現
四 制度運営における独立・第三者性の確保
(一)オンブズパーソンの任免と自律権
(二)事務局の位置付けと予算
(三)調査相談専門員の位置付けと役割
(四)情報の扱い―情報検索・個人情報保護・情報公開

第4章 子どもオンブズパーソンの活動と子どものエンパワメント
一 子どもオンブズパーソンの相談・調整と調査の活動
(一)相談から始まるオンブズパーソンの活動
(二)調査実施へのアプローチ―申立てと自己発意
(三)調査活動の特徴と勧告・意見表明
(四)子どもの「解決イメージ」とモチベーション
二 子どもオンブズパーソン制度からみえる子どもたちの現状
(一)相談からみえる子どもたちの現状
(二)「学級崩壊」のなかでみえる子どもたちの姿
(三)トランスフォーマティブな参加に向かう子ども

終 章 子ども自らの回復をめざして
 註釈
 引用文献
 参考文献
 資料――川西市子どもの人権オンブズパーソン条例
ペアレント・ネイション
3000万語の格差

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