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障害学の主張
本体2,600円+税
ISBN 9784750316352
判型・ページ数 4-6・304ページ
出版年月日 2002/10/01

障害学の主張

前著『障害学への招待』での問題提起を受けて、さらなる論の深化をはかる。ジェンダーやセクシュアリティ、自閉や知的障害などの問題を盛り込み、規範的な議論から歴史社会学的なアプローチまで視角の幅を広げた障害学の新たな地平を切りひらく一冊。
まえがき[石川准]

第1章 ディスアビリティの削減、インペアメントの変換[石川准]
 1 財と権利と尊厳の分配システム
 2 「ディスアビリティ」の脱構築
 3 ディスアビリティの削減、インペアメントの変換
 4 平等と差異のディレンマ

第2章 ないにこしたことはない、か・1[立岩真也]
 1 どんな主題なのか
 2 死なず痛くなければよい、とはいえ、できるにこしたことはない、か?
 3 できることは必要だが、私が、である必要はない
 4 支払いをみると、他人にやってもらった方が楽なことがある
 5 得たいものは、因習にこだわらなければ、様々に得られる、こともある
 6 そこに肯定されてよい世界が現れ、そしてそれは障害であることと両立する
 7 選択の幅が広い方がよいから、とも簡単に言い切れない
 8 他方、周囲の人にとってはないにこしたことはない
 9 補足1・「社会モデル」の意味
10 補足2・差異と平等/社会モデルと文化派

第3章 障害者を嫌がり、嫌い、恐れるということ[好井裕明]
 1 嫌がられ、嫌われ、恐れられる――被差別体験から
 2 障害者差別――人権侵害として整理する限界性
 3 障害者フォビア――常識的理解をめぐる問題
 4 虚構の感情としての障害者フォビア――ある個人的体験から
 5 フォビアの一歩手前にある自分の姿を見抜く

第4章 欲望する、〈男〉になる[倉本智明]
 1 はじめに
 2 語り出されるセクシュアリティ
 3 欲望する主体としての障害者
 4 〈男〉への同一化とその困難
 5 むすび――性のアブノーマライゼーションにむけて

第5章 声を生み出すこと――女性障害者運動の軌跡[瀬山紀子]
 1 はじめに
 2 女性障害者運動のはじまり――結婚・子育て、家族をめぐる女性たちの運動
 3 子宮摘出をめぐって
 4 女性障害者によるピア・グループのはじまり――むかい風の実践
 5 ピア・カウンセリングと女性障害者運動――対等であることを求めて
 6 おわりに――声を生み出すこと

第6章 所属変更あるいは汚名返上としての中途診断――人が自らラベルを求めるとき[ニキ リンコ]
 1 目的
 2 中途で診断を受けるとは?
 3 診断遅延本来の問題と付随する問題
 4 方法・対象・範囲
 5 用語について
 6 自閉者自身から見た「自閉」とは
 7 自閉者同士の共感
 8 筆者の場合――診断まで
 9 筆者の場合――診断
10 障害というラベリングによって安心すること
11 未診断で成長するということ
12 説明を求める思いを持つこと自体を否定されるとき
13 制裁だけを先取りしてきた歴史

第7章 能力と危害[寺本晃久]
 1 生来性犯罪者説の導入と否定
 2 刑罰と障害認識の変化
 3 問題の拡張~優生へ
 4 危害の政治学へ

第8章 インペアメントを語る契機――イギリス障害学理論の展開[杉野昭博]
 1 『母よ! 殺すな』二〇〇〇。
 2 「障害者殺し」から社会モデル批判へ
 3 「旧・社会モデル」から「新・社会モデル」へ
 4 イギリスから日本へ――転倒した「歴史」

あとがき[倉本智明]
索引

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