本体12,621円+税
ISBN | 9784750309705 |
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判型・ページ数 | A5・576ページ |
出版年月日 | 1997/09/01 |
近代外国人関係法令年表
1853~1945年に至る近代日本の外国人関係法令を、編年体形式で整理・網羅した研究者・図書館必携の基礎資料年表。定住化外国人の激増、「国際化」の急激な進展という今日的状況を読み解くための一次資料。
「まえがき」一部抜粋
本書は,近代日本(1853年~1945年)において発布されたさまざまな外国人関係法令を編年体形式で編集・整理したものである。われわれが本書の刊行に取り組もうとした背景には,いうまでもなく,1980年代以後における定住外国人(不正規就労者も含めて)の激増,いわゆる「国際化」の急激な進展という社会現象がある。
近代外国人法制は単なる経験的意味での「先行事例」にとどまるものではない。それはなによりも現代法制の実体的基礎をなしているという意味で重要である。
本書の対象とする時期は,大別すれば,2つに分けることができる。
第1の段階は1853年から1899年まで。この時期はいわゆる不平等条約の時代であり,欧米人は居留地の中に囲い込まれて生活していた。当該時期の法制はそれを前提として構成されている。
第2の段階は1899年から1945年まで。条約改定の実施により,居留地が撤廃され,外国人の内地雑居が始まる。その結果,これ以後の外国人法制は(従前とは異なる)新たな展開を見せることになる。
本書は,近代日本(1853年~1945年)において発布されたさまざまな外国人関係法令を編年体形式で編集・整理したものである。われわれが本書の刊行に取り組もうとした背景には,いうまでもなく,1980年代以後における定住外国人(不正規就労者も含めて)の激増,いわゆる「国際化」の急激な進展という社会現象がある。
近代外国人法制は単なる経験的意味での「先行事例」にとどまるものではない。それはなによりも現代法制の実体的基礎をなしているという意味で重要である。
本書の対象とする時期は,大別すれば,2つに分けることができる。
第1の段階は1853年から1899年まで。この時期はいわゆる不平等条約の時代であり,欧米人は居留地の中に囲い込まれて生活していた。当該時期の法制はそれを前提として構成されている。
第2の段階は1899年から1945年まで。条約改定の実施により,居留地が撤廃され,外国人の内地雑居が始まる。その結果,これ以後の外国人法制は(従前とは異なる)新たな展開を見せることになる。