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近代の差別と日本民衆の歴史
本体1,800円+税
ISBN 9784750305394
判型・ページ数 B5・160ページ
出版年月日 1993/08/01

近代の差別と日本民衆の歴史

“なぜ被差別部落はなくならなかったのか”をモチーフに、明治維新から全国水平社結成前後の部落民衆の生きざまを豊富な資料を駆使して解明する。
1 菊(尊皇)は栄える,葵(幕府)は枯れる―明治維新
2 四民平等と「解放令」―被差別身分廃止令
3 被差別身分廃止への動き―「解放令」が出されたわけ
4 人間平等への逆流―「解放令」反対一揆
5 差別する人間のおぞましき姿―立ちはだかる差別の壁
6 血ぬられた地域ぐるみの差別―各地の「解放」令反対一揆
7 近代都市つくりの影で―消された貧しき人々の群れ
8 伝染病と死への恐れと差別―コレラ騒動
9 自由民権運動と秩父困民党事件
10 こんな女に誰がした―「悪女」と呼ばれた女たち
11 近代における皮革業の変化―奪われた皮革業の利益
12 牛鍋食わぬは開けぬ奴―文明開化と肉食の「穢れ」
13 明治政府の北海道開拓―和人の収奪とアイヌの悲劇
14 皇軍による初めての侵略―琉球・台湾・朝鮮
15 「破戒」の時代の教育―教育と差別
16 普通教育からはじき出された子供たち
17 資本主義発展の影で―「女工哀史」の時代
18 「わだつみの龍」と地底の労働者
19 歌でやらかせ,この位の仕事―選炭節
20 海を奪われた漁村―港と漁場の無い漁村部落
21 竹細工を生活の支えに―河原の村の稼ぎとして
22 部落の水害は人災である―水害におびえる村
23 皮革は役立ち,村を支えた―伝統の部落産業
24 春の初めに春駒参る―伝統の祝福芸
25 仕事にあぶれた時も耐え抜いた―雑業の仕事
26 「この子よう泣く,守りをばいじる」
27 アジア民衆の敵,日本―日露戦争と韓国「併合」
28 山の動く日,来る―女性解放の運動始まる
29 部落改善運動の始まり―解放への期待と幻想
30 米騒動で示された民衆の力―米騒動と部落
31 米騒動と労働者―民衆が立ち上がる時
32 貴族あれば賤族あり―天皇制と部落差別
33 起きて見ろ……夜明けだ―全国水平社の創立
34 各地にひるがえる荊冠旗―差別糺弾闘争
35 地主の米倉は小作人の物だ―土地と自由を求めて
36 「恐れ」をそそられ,隔離された人々―ハンセン病者

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