本体2,400円+税
ISBN | 9784750348018 |
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判型・ページ数 | A5・240ページ |
出版年月日 | 2019/03/15 |
グローバル化のなかの異文化間教育
異文化間能力の考察と文脈化の試み
人の移動、国境の消失により世界が「ひとつの領土」になると捉える「世界化」と新自由主義のイデオロギーのもとで進む経済的局面との意味の「グローバル化」といった二つの言説において、異文化間教育はどのような役割を果たしてきたのだろうか。外国語教育や教育学の視点、また欧米の違いもあわせ、異文化間教育の文脈化をはかり課題を論じる。
まえがき[西山教行]
第1部 グローバル化する社会と異文化間教育
第1章 アメリカの相互文化教育運動に対する再評価[張漢業]
1.初の相互文化教育学者デュボワ
2.相互文化教育の政治・社会的背景
3.デュボワの相互文化教育運動
4.集会プログラムと集団対話
5.相互文化教育に対する評価
第2章 異文化間教育とグローバル教育[大木充]
1.はじめに
2.異文化間能力とグローバル・コンピテンス
3.異文化間教育とグローバル教育
4.異文化間教育の必要性はますます高まっている
5.異文化間教育の実践
6.異文化間能力の評価
7.これからの異文化間教育――他者との差異から学ぶ
第3章 日本社会と異文化間教育のあるべき姿[細川英雄]
はじめに
1.異文化間能力とは何か
2.「異文化間能力」は教えられるのか―テーマ生成のための場づくりの可能性
3.改めて「日本社会」とは何か
4.「この私」の世界観をつくる――「よく生きる」という市民性の課題へ
第4章 異文化は理解できるか――私の生きた異文化間性をめぐって[西山教行]
1.私にとってのフランス語のイメージ
2.ルワンダからみたフランス語
3.ギニアからみたフランス語
4.フランス語教育・普及の倫理
5.セガレンから考える「異文化」
6.結語として
編者インタビュー Part 1 外国語教育を支える異文化間能力の育成[ダニエル・コスト、倉舘健一訳]
第2部 外国語教育と異文化間教育
第1章 脱グローバル時代の英語教育に求められるもの[鳥飼玖美子]
1.はじめに
2.「グローバル人材育成」政策が生み出したもの
3.グローバリゼーションの逆流
4.多文化多言語共生社会における英語教育
5.これからの英語教育への試案
第2章 英語教育を越えて――異文化間教育は幸福に満ちているか[仲潔]
1.はじめに
2.英語教育の教育観とコミュニケーション能力観
3.コミュニケーション能力観を問う
4.道徳教育との連携
5.排除される学習者たち
6.おわりに
第3章 教育の潜在的葛藤場面における異文化間能力と言語能力[クリストフ・メルケルバッハ、大山万容訳]
1.導入
2.背景
3.教育環境における伝統的なパラダイム
4.なぜ母語教育か
5.言語政策の新しいパラダイムの必要性
6.第3言語の習得
7.文化的に規定されたプロセスとしての学習
8.言語カリキュラムの課題
9.結論
編者インタビュー Part 2 コミュニケーション能力と異文化間能力の関係[アンリ・ベス、関デルフィン訳]
第3部 諸外国における異文化間教育
第1章 移民の複言語能力――受け入れ社会にとっての課題と利点(スイスの視点から)[ジョルジュ・リュディ、大山万容訳]
1.文脈
2.統合
3.「単一言語イデオロギー」に対抗する
4.複言語主義の相補性モデル
5.複言語主義の利点
6.コミュニケーション方略と複言語話法
7.異文化間教育
第2章 多民族社会・移民社会における異文化間教育――シンガポールの社会科教材から考える[斎藤里美]
1.はじめに
2.シンガポールの多文化政策とその歴史的、社会的背景
3.シンガポールの高校社会科教育と多文化教育の位置
4.官製シチズンシップとしての多文化リテラシー――Upper Secondary Social Studiesにみる「多様性のための教育」
5.おわりに
編者インタビュー Part 3 EUにおける社会的状況と異文化間教育[マイケル・ケリー、松川雄哉訳]
あとがき[大木充]
著者・訳者紹介
第1部 グローバル化する社会と異文化間教育
第1章 アメリカの相互文化教育運動に対する再評価[張漢業]
1.初の相互文化教育学者デュボワ
2.相互文化教育の政治・社会的背景
3.デュボワの相互文化教育運動
4.集会プログラムと集団対話
5.相互文化教育に対する評価
第2章 異文化間教育とグローバル教育[大木充]
1.はじめに
2.異文化間能力とグローバル・コンピテンス
3.異文化間教育とグローバル教育
4.異文化間教育の必要性はますます高まっている
5.異文化間教育の実践
6.異文化間能力の評価
7.これからの異文化間教育――他者との差異から学ぶ
第3章 日本社会と異文化間教育のあるべき姿[細川英雄]
はじめに
1.異文化間能力とは何か
2.「異文化間能力」は教えられるのか―テーマ生成のための場づくりの可能性
3.改めて「日本社会」とは何か
4.「この私」の世界観をつくる――「よく生きる」という市民性の課題へ
第4章 異文化は理解できるか――私の生きた異文化間性をめぐって[西山教行]
1.私にとってのフランス語のイメージ
2.ルワンダからみたフランス語
3.ギニアからみたフランス語
4.フランス語教育・普及の倫理
5.セガレンから考える「異文化」
6.結語として
編者インタビュー Part 1 外国語教育を支える異文化間能力の育成[ダニエル・コスト、倉舘健一訳]
第2部 外国語教育と異文化間教育
第1章 脱グローバル時代の英語教育に求められるもの[鳥飼玖美子]
1.はじめに
2.「グローバル人材育成」政策が生み出したもの
3.グローバリゼーションの逆流
4.多文化多言語共生社会における英語教育
5.これからの英語教育への試案
第2章 英語教育を越えて――異文化間教育は幸福に満ちているか[仲潔]
1.はじめに
2.英語教育の教育観とコミュニケーション能力観
3.コミュニケーション能力観を問う
4.道徳教育との連携
5.排除される学習者たち
6.おわりに
第3章 教育の潜在的葛藤場面における異文化間能力と言語能力[クリストフ・メルケルバッハ、大山万容訳]
1.導入
2.背景
3.教育環境における伝統的なパラダイム
4.なぜ母語教育か
5.言語政策の新しいパラダイムの必要性
6.第3言語の習得
7.文化的に規定されたプロセスとしての学習
8.言語カリキュラムの課題
9.結論
編者インタビュー Part 2 コミュニケーション能力と異文化間能力の関係[アンリ・ベス、関デルフィン訳]
第3部 諸外国における異文化間教育
第1章 移民の複言語能力――受け入れ社会にとっての課題と利点(スイスの視点から)[ジョルジュ・リュディ、大山万容訳]
1.文脈
2.統合
3.「単一言語イデオロギー」に対抗する
4.複言語主義の相補性モデル
5.複言語主義の利点
6.コミュニケーション方略と複言語話法
7.異文化間教育
第2章 多民族社会・移民社会における異文化間教育――シンガポールの社会科教材から考える[斎藤里美]
1.はじめに
2.シンガポールの多文化政策とその歴史的、社会的背景
3.シンガポールの高校社会科教育と多文化教育の位置
4.官製シチズンシップとしての多文化リテラシー――Upper Secondary Social Studiesにみる「多様性のための教育」
5.おわりに
編者インタビュー Part 3 EUにおける社会的状況と異文化間教育[マイケル・ケリー、松川雄哉訳]
あとがき[大木充]
著者・訳者紹介