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持続可能な暮らしと農村開発
本体2,400円+税
ISBN 9784750347448
判型・ページ数 A5・176ページ
出版年月日 2018/11/20

持続可能な暮らしと農村開発

アプローチの展開と新たな挑戦

グローバル化が進む中で我々の食と農をめぐる問題は大きな転換期を迎えている。環境破壊を引き起こさない持続可能な開発を目指すには、どのようなアプローチが必要なのか。歴史的な展開から視野に入れるべき分野まで、開発の基本となる枠組みを概説する入門書。
 「グローバル時代の食と農」シリーズの刊行にあたって
 日本の読者へのメッセージ
 謝辞
 序文

第1章 暮らしに注目すること:アプローチの展開を振り返る
 暮らしに注目する考え方
 持続可能な農村の暮らし
 キーワード
 核心の問題

第2章 暮らし、貧困、ウェルビーイング
 暮らし方が生み出すもの:概念上の基礎
 暮らし方が生み出す成果を測る
 不平等の評価
 多次元的な計測基準と指数
 誰に関する指標が重要なのか?
 貧困の動態と暮らしぶりの変化
 権利、エンパワメント、不平等
 結論

第3章 暮らし(生計)の分析枠組みとその先にあるもの
 人びとの暮らしの背景(context)と戦略
 暮らしを営むための資産、資源、資本
 暮らしの変化
 政治と権力
 枠組みの構成要素は何か?
 結論

第4章 アクセスとコントロール:制度、組織、政策のプロセス
 制度と組織
 アクセスと排除とを理解すること
 制度、慣習、行為主体
 相違、認識、意思表示と発言権
 政策のプロセス
 ブラックボックスの中身を明らかにする

第5章 人びとの暮らし、環境、持続可能性
 人間と環境:動的な関係
 資源の不足:マルサスを越えて
 平衡状態にない生態系
 適応の仕方としての持続可能性
 生計と生活様式
 持続可能性のポリティカル・エコロジー
 持続可能性の再構築:政治と交渉

第6章 人びとの暮らしと政治経済学
 多様なものの統一性
 階級、人びとの暮らし、農業の動態
 国家、市場、市民
 結論

第7章 的確な問いを立てる:拡張された暮らし分析のアプローチ
 政治経済学と農村の暮らしの分析:6つの事例
 明らかになったテーマ
 結論

第8章 暮らしの分析のための方法
 方法の組み合わせ:分野の縦割りを越えて
 人びとの暮らしの評価を実際に利用するうえでのアプローチ
 人びとの暮らしの政治経済学的分析に向けて
 先入見を問い質す
 結論

第9章 「政治」を中心に据え直す:暮らしの観点に対する新たな挑戦
 利害関心の政治学
 個々人をめぐる政治学
 知識をめぐる政治学
 エコロジーをめぐる政治学
 新たな暮らしの政治学

 訳者解説
 参考文献

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