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ドローンの哲学
本体2,400円+税
ISBN 9784750346922
判型・ページ数 4-6・352ページ
出版年月日 2018/08/01

ドローンの哲学  新刊

遠隔テクノロジーと〈無人化〉する戦争

ドローンは世界中を戦場に変え、戦争は「人間狩り(マンハント)」となる。その影響は軍事だけでなく、心理、地理、倫理、法律、政治等々、われわれの社会を大きく変えるだろう。本書は、ドローンがもたらす帰結とは何か、「哲学」的に考察する。

 


西谷修 氏 (立教大学教授) 推薦!

“殺人ドローンは人道的テクノロジーを実現”
「新しい戦争」の時代を導く「戦場の無人化」の実態分析から、技術・法・国家・人間、さらにそれを語る言語の変質と、その文明的意味を問う問題の書!

池内了 氏 (宇宙物理学者) 推薦!

単なる無人飛行体であったドローンは、今や人間の心の隅々までを写し取る新たな凶器へと変貌しつつある。ドローンが持つ哲学空間まで論じた本書を、現代という混迷の時代への警告の書として強く推薦する。


 

◆英訳は「2017年の大学教授が考えるすべての学生が読むべき7冊」に選出!

◆アメリカ(イギリス)、ドイツ、スペイン、イタリア、オランダ、韓国、スロヴェニア、トルコなど各国で翻訳!

 

ドローンは世界中を戦場に変え、戦争は「人間狩り(マンハント)」となる。その影響は軍事だけでなく、心理、地理、倫理、法律、政治など多方面において、われわれの社会を大きく変えるだろう。本書は、ドローンがもたらす帰結とは何か、「哲学」的に考察する。

これからの戦争では、安全な場所からドローンを操り、世界中を巡回し、人々を監視し、必要であれば敵を攻撃することになる。すると、戦争は「一方的な殺害」に、戦闘ではなく「人間狩り(マンハント)」になる。

本書は、こうしたドローンによる戦争(概念)社会の変容を多角的に分析し、その言説の矛盾を捉え、その帰結を鮮やかに浮き上がらせる。ドローンをめぐる問題を読み解いていくその手捌きは「哲学の実践」のお手本のようだ。

 

【書評情報】

○週刊エコノミスト(2018年10月9日号)・書評掲載
「「人道的」と称される武器の本質を徹底検証」
評者:池内了 氏(総合研究大学院大学名誉教授)

○信濃毎日新聞・書評掲載 2018年9月16日
「ドローン技術の戦争への影響」
評者:松元雅和 氏(日本大学准教授)

○東京新聞・書評掲載 2018年9月9日
「無感覚な戦争 恐怖拡散」
評者:宮田律 氏(現代イスラーム研究センター理事長)

○朝日新聞・書評掲載 2018年8月4日
「ひもとく オウム真理教と閉塞の時代」
評者:片山杜秀氏(慶應義塾大学教授・科学思想史)

○読売新聞・書評掲載 2018年8月5日
「記者が選ぶ」

プレリュード

序文

第1章 技術と戦術
 1 過酷な環境での方法論
 2 〈捕食者〉の系譜学
 3 人間狩り(マンハント)の理論的原理
 4 監視することと壊滅させること
 5 生活パターンの分析
 6 キル・ボックス
 7 空からの対反乱作戦
 8 脆弱性(ヴァルネラビリティ)

第2章 エートスとプシケー
 1 ドローンとカミカゼ
 2 「ほかの誰かが死にますように」
 3 軍事的エートスの危機
 4 ドローンの精神病理学
 5 遠隔的に殺すこと

第3章 死倫理学
 1 戦闘員の免除特権
 2 人道的な武器
 3 精緻化

第4章 殺害権の哲学的原理
 1 心優しからぬ殺人者
 2 戦闘のない戦争
 3 殺害許可証

第5章 政治的身体
 1 戦時でも平時でも
 2 民主主義的軍国主義
 3 戦闘員の本質
 4 政治的自動機械の製造

エピローグ――戦争について、遠くから〔遠隔戦争について〕

訳者解題 〈無人化〉時代の倫理に向けて

 注

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