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没落するキャリア官僚
本体2,500円+税
ISBN 9784750346700
判型・ページ数 A5・468ページ
出版年月日 2018/05/12

没落するキャリア官僚

エリート性の研究

天下り問題、そして森友問題、加計問題に続くあいつぐ不祥事。トップ官僚と政治権力に、これまでにない批判が投げかけられている。バブル経済崩壊後から現在にいたる状況のなかで、官僚とそのエリート性がどのように変質し、その背景には何があるのかを探る。

 

【内容紹介】

『没落するキャリア官僚』リーフレット(注文票)【PDF:2.3MB】

 はしがき 漂流する霞ヶ関

序章 エリートとは何か

第一章 官僚はなぜエリートなのか
 第一節 権力と優れた技能
  1 制度上は大きな権限や権力を持たない日本の官僚
  2 官僚が持つ優れた技能とは何か
  3 インフラ機能を果たす官僚の行動力
 第二節 強い威信と集合意識
  1 官僚の威信
  2 官僚の持つ集団性の強さ

第二章 官僚を襲った最大の危機――バブル経済崩壊後の行財政改革
 第一節 行財政改革と公務員制度改革の流れ
 第二節 政官関係の大きな変化
  1 長期不況で変質せざるを得なくなった政官関係
  2 政治主導と官僚内閣制

第三章 行財政改革に対する官僚の抵抗
 第一節 官僚の抵抗
 第二節 マスコミの場を通じた政官関係の敵対

第四章 官僚はどう変化したのか
 第一節 権力・能力という側面からの考察
  1 官邸主導体制と官僚の権力
  2 内閣人事局の影響力
 第二節 能力という観点からの官僚の評価
 第三節 威信という観点からのエリート性の後退
 第四節 集団性という観点からのエリート性の後退

第五章 ポピュリズムに翻弄されたバブル経済崩壊後の官僚
 第一節 官僚バッシングとは何か
  1 官僚バッシングとは何か
  2 官僚バッシングを生み出した要因
 第二節 官僚バッシングを生み出した構造的要因
  1 経済状況の悪化による官民の労働条件の格差拡大
  2 中央官庁が実績を上げることができなくなったこと
  3 官僚や中央官庁と関連づけられた要因
 第三節 受け身の官僚バッシング
  1 官僚バッシングの特徴
  2 長期化したマスコミ報道とポピュリズム
  3 官僚バッシングと中核なきポピュリズム

第六章 外交不安はどれだけの効果を与えたか
 第一節 ポピュリズムと外交・安全保障環境の変化と右傾化
 第二節 官僚バッシングが止んだ消極的要因
 第三節 外交・安全保障環境の変化と官僚
  1 外交・安全保障環境の変化が政府に及ぼす影響
  2 長期安定政権と官僚の関係

第七章 右傾化とポピュリズムについて
 第一節 右傾化とは何か
  1 右傾化とは何か
  2 右傾化を補強する様々な社会現象
  3 右傾化はいつくらいから始まったのか
  4 日本の右傾化の現状
  5 右傾化の内部要因
  6 長期不況だけでは説明がつかない日本の右傾化
 第二節 日本の誇りと官僚との関連について
 第三節 国力とは何か
  1 日本の国力は何か
  2 日本企業と終身雇用
  3 日本社会と企業
  4 企業の力とは何か
 第四節 官僚は右傾化の文脈でどう行動したのか
  1 官僚は企業の競争力を高めることにどこまで貢献したか
  2 一般国民からみた国力とは何か
  3 官僚の右傾化への対応

終章 分裂する官僚
 第一節 日本社会はエリートを必要としているのだろうか
 第二節 はっきりしない国民の官僚像
 第三節 官僚はまだエリートか

 参考文献

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