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医療人類学を学ぶための60冊
本体2,800円+税
ISBN 9784750346427
判型・ページ数 A5・240ページ
出版年月日 2018/04/20

医療人類学を学ぶための60冊

医療を通して「当たり前」を問い直そう

文化人類学の一領域であり、一方で患者への治療やケアに直接結びつく医学・看護学の側面ももつ「医療人類学」。その全体像をつかむための必読書やお薦めの本を60冊選んで紹介するブックガイド。近年重視されるQOLのあり方を考えるためにも役に立つ1冊。
 はじめに

第Ⅰ章 医療人類学ことはじめ――中高生から読める本
 Overview
 01 波平恵美子『いのちの文化人類学』(波平恵美子)
 02 六車由実『驚きの介護民俗学』(梅村絢美)
 03 ロバート・F.マーフィー『ボディ・サイレント』(飯田淳子)
 04 白川千尋『南太平洋の伝統医療とむきあう』(福井栄二郎)

第Ⅱ章 身体観と病気観
 Overview
 05 G.M.フォスター/B.G.アンダーソン『医療人類学』(岩佐光広)
 06 アン・マッケロイ/パトリシア・タウンゼント『医療人類学』(平野智佳子)
 07 浜本満『信念の呪縛』(梅屋潔)
 08 メアリー・ダグラス『象徴としての身体』(波平恵美子)
 09 エドワード・エヴァン・エヴァンズ=プリチャード『アザンデ人の世界』(梅屋潔)
 10 ヴィクター・W.ターナー『儀礼の過程』(浜田明範)
 11 波平恵美子『病気と治療の文化人類学』(波平恵美子)
 12 大貫恵美子『日本人の病気観』(河西瑛里子)
 13 池田光穂『実践の医療人類学』(岩佐光広)
 14 細馬宏通『介護するからだ』(岩谷洋史)
 15 西村ユミ『語りかける身体』(岩谷洋史)

第Ⅲ章 病気の文化的側面と患者の語り
 Overview
 16 P.コンラッド/J.W.シュナイダー『逸脱と医療化』(新ヶ江章友)
 17 マデリン・M.レイニンガー『レイニンガー看護論』(倉田誠)
 18 長島信弘『死と病いの民族誌』(林美枝子)
 19 美馬達哉『〈病〉のスペクタクル』(中村友香)
 20 クロディーヌ・エルズリッシュ/ジャニーヌ・ピエレ『〈病人〉の誕生』(浮ヶ谷幸代)
 21 スーザン・ソンタグ『隠喩としての病い/エイズとその隠喩』(澤野美智子)
 22 アーサー・クラインマン『病いの語り』(濱雄亮)
 23 アーサー・W.フランク『傷ついた物語の語り手』(門林道子)
 24 バイロン・J.グッド『医療・合理性・経験』(斎藤清二)
 25 キャサリン・モンゴメリー『ドクターズ・ストーリーズ』(斎藤清二)

第Ⅳ章 病院とコミュニティ
 Overview
 26 E.ゴッフマン『アサイラム』(前川真裕子)
 27 デヴィッド・サドナウ『病院でつくられる死』(林美枝子)
 28 イヴァン・イリッチ『脱病院化社会』(久保忠行)
 29 田辺繁治『ケアのコミュニティ』(新ヶ江章友)
 30 坂田勝彦『ハンセン病者の生活史』(倉田誠)
 31 アネマリー・モル『多としての身体』(浜田明範)

第Ⅴ章 歴史からのアプローチ
 Overview
 32 ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(福井栄二郎)
 33 鈴木七美『癒しの歴史人類学』(井藤美由紀/澤野美智子)
 34 ミシェル・フーコー『臨床医学の誕生』(松島健)
 35 奥野克巳『帝国医療と人類学』(浜田明範)
 36 高井昌吏・古賀篤『健康優良児とその時代』(吉田佳世)

第Ⅵ章 心をめぐる医療
 Overview
 37 ミシェル・フーコー『狂気の歴史』(前川真裕子)
 38 アラン・ヤング『PTSDの医療人類学』(松島健)
 39 ジュディス・L.ハーマン『心的外傷と回復〈増補版〉』(平野智佳子)
 40 北中淳子『うつの医療人類学』(北中淳子)
 41 松嶋健『プシコナウティカ』(田辺明生)
 42 中井久夫『治療文化論』(江口重幸)

第Ⅶ章 女性の身体とリプロダクション
 Overview
 43 バーバラ・ドゥーデン『女の皮膚の下〈新版〉』(河西瑛里子)
 44 安井眞奈美『怪異と身体の民俗学』(安井眞奈美/澤野美智子)
 45 小浜正子・松岡悦子編『アジアの出産と家族計画』(松岡悦子)
 46 松岡悦子『妊娠と出産の人類学』(松岡悦子)
 47 西川麦子『ある近代産婆の物語』(吉田佳世)
 48 鈴木七美『出産の歴史人類学』(洪賢秀)
 49 長谷川まゆ帆『お産椅子への旅論』(松岡悦子)
 50 柘植あづみ『文化としての生殖技術』(洪賢秀)
 51 安井眞奈美『出産環境の民俗学』(梅津綾子)
 52 松尾瑞穂『ジェンダーとリプロダクションの人類学』(松尾瑞穂)
 53 マーガレット・ロック『更年期』(福井栄二郎)

第Ⅷ章 さまざまなフィールドから――医療人類学の民族誌
 Overview
 54 浮ヶ谷幸代編『苦悩とケアの人類学』(浮ヶ谷幸代)
 55 新ヶ江章友『日本の「ゲイ」とエイズ』(新ヶ江章友)
 56 川添裕子『美容整形と〈普通のわたし〉』(川添裕子)
 57 磯野真穂『なぜふつうに食べられないのか』(磯野真穂)
 58 高橋絵里香『老いを歩む人びと』(井藤美由紀/澤野美智子)
 59 飯田淳子『タイ・マッサージの民族誌』(中村友香)
 60 浜田明範『薬剤と健康保険の人類学』(中村友香)

 索引

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