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ケルトを知るための65章
本体2,000円+税
ISBN 9784750346137
判型・ページ数 4-6・384ページ
出版年月日 2018/02/10

ケルトを知るための65章

ヨーロッパ文明の基層の一つであるケルト文明。様々な歴史的出来事の影響を受け形を変えながらも、今もブリテン島、アイルランド、ブルターニュ地方などを中心にケルト人の命脈は保たれている。多面的・多層的な歴史と文化を65のトピックで紹介するケルト入門。

 

【執筆者一覧】

石原孝哉(いしはら・こうさい)
駒澤大学名誉教授
専攻:ルネッサンス英文学
主な著書:『シェイクスピアと超自然』(南雲堂、1991年)、『イギリス文学の旅』Ⅰ、Ⅱ、(丸善ブックス、1995年、1996年)、『幽霊のいる英国史』(集英社新書、2003年)、『イギリス大聖堂・歴史の旅』(丸善ブックス、2005年)、『ロンドンを旅する60章』(共編著、明石書店、2012年)、『悪王リチャード三世の素顔』(丸善プラネット、2013年)。

市川仁(いちかわ・ひとし)
中央学院大学教授
専攻:イギリス文学
主な著書・訳書:『スコットランド文学 その流れと本質』(共著、開文社出版、2011年)、『英米文学に見る検閲と発禁』(共著、彩流社、2016年)、訳書:『D. H. ロレンス全詩集【完全版】』(共訳、彩流社、2011年)。

岡田昌子(おかだ・まさこ)
ロイヤル・スコティッシュカントリーダンス協会公認教師、イラストレーター、絵本作家
主な著書:『Costume of Scotland』(フォークロア・インスティチュート、1977年、1999年改訂)、『スコットランド文化事典』(共著、原書房、2006年)、『イギリス文化事典』(共著、丸善出版、2014年)。

加藤昌弘(かとう・まさひろ)
名城大学人間学部助教
専攻:スコットランド現代史、メディア文化研究
主な著書:「オルタナティブ・メディアとしての「海賊ラジオ」――現代の地域主義とラジオ・フリー・スコットランド」、志村真幸編『異端者たちのイギリス』(共和国、2016年4月)、「現代スコットランドの独立問題における「国民文化」――「ひとつのスコットランド、たくさんの文化」の歴史的考察」『CALEDONIA』44(2016年9月)。

川成洋(かわなり・よう)
法政大学名誉教授
専攻:スペイン現代史、現代イギリス文学
主な著書:『英米文学に描かれた時代と社会』(共著、悠光堂、2017年)、『英国スパイ物語』(中央公論新社、2018年)、『スペイン現代史の旅』(人間社、2018年)、『書物の歴史』(共著、丸善出版、2018年)、『スペイン内戦(1936~39)と現代』(ぱる出版)。

木村正俊(きむら・まさとし) ※編著者紹介を参照。

小泉凡(こいずみ・ぼん)
島根県立大学短期大学部教授
専攻:民俗学
主な著書:『民俗学者・小泉八雲』(恒文社、1995年)、『文学アルバム小泉八雲』(共編著、恒文社、2000年)、『八雲の五十四年――松江からみた人と文学』(共著、松江今井書店、2003年)、『怪談四代記――八雲のいたずら』(講談社、2014年)ほか。

立野晴子(たての・はるこ)
立正大学非常勤講師
専攻:19・20世紀イギリス文学、ケルト文化研究
主な著書:『スコットランド文学――その流れと本質』(共著、開文社出版、2011年)、『ディラン・トマス――海のように歌ったウェールズの詩人』(共著、彩流社、2015年)、『エリザベス・ボウエンを読む』(共著、音羽書房鶴見書店、2016年)。

田中美穂(たなか・みほ)
大分工業高等専門学校准教授
専攻:中世アイルランド史
主な著書・訳書:『アイルランドの経験――植民・ナショナリズム・国際統合』(共著、法政大学出版局、2009年)、訳書:『オックスフォード ブリテン諸島の歴史4 12・13世紀 1066年‐1280年頃』(共訳、慶應義塾大学出版会、2012年)。

寺本圭佑(てらもと・けいすけ)
アイリッシュ・ハープ奏者、研究者、製作者
専攻:音楽学
主な著書:『18世紀アイルランドにおけるハープ音楽――その興亡の資料的検証』(明治学院大学大学院、2010年)、『ケルト文化事典』(共著、東京堂出版、2017年)。

野口結加(のぐち・ゆか)
料理研究家
専門:スコットランドの食文化、マクロビオティック料理
主な著書:『イギリス文化事典』(共著、丸善出版、2014年)、『大人のためのスコットランド旅案内』(共著、彩流社、2015年)、『ケルト文化事典』(共著、東京堂出版、2017年)。

疋田隆康(ひきだ・たかやす)
京都女子大学非常勤講師
専攻:西洋古代史
主な著書:「古代ガリア社会におけるケルトの伝統」『史林』86 巻第4 号(2003年)、「古代ケルト社会の『祭司と剣』」『古代王権の誕生』第4 集(角川書店、2003年)、「アイルランドにおける古典の伝承とケルト・イメージ」『今を生きるケルト』(英宝社、2007年)ほか。

松下晴彦(まつした・はるひこ)
法政大学経済学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部兼任講師
専攻:18・19世紀ハイランド史
主な著書:『スコットランド文化事典』(共著、原書房、2006年)、『大人のためのスコットランド旅案内』(共著、彩流社、2015年)、『スコットランドを知るための65章』(共著、明石書店、2015年)、『ケルト文化事典』(共著、東京堂出版、2017年)。

松田誠思(まつだ・せいし)
神戸親和女子大学名誉教授
専攻:アイルランド文学・文化
主な訳書:『イェイツ戯曲集』(共訳、山口書店、1980年)、『ユング 錬金術と無意識の心理学』(訳著、講談社、2002年)、ロバート・J・リフトン『ヒロシマを生き抜く――精神史的考察』上・下(共訳、岩波書店、2009年)ほか。

松村一男(まつむら・かずお)
和光大学表現学部教授
専攻:比較神話学、宗教史学
主な著書:『神話思考Ⅰ 自然と人間』(言叢社、2010年)、『神話思考Ⅱ 地域と歴史』(言叢社、2014年)、『図説 ケルトの歴史』[新装版](共著、河出書房新社、2017年)、『ケルト文化事典』(共著、東京堂出版、2017年)。

松村賢一(まつむら・けんいち)
中央大学名誉教授
専攻:アイルランド文学、ケルト文化
主な著書:『ケルトの古歌「ブランの航海」序説』(中央大学出版部、1997年)、『アイルランド文学小事典』(編著、研究社出版、1999年)、『ケルト復興』(共著、中央大学出版部、2001年)、『異界への通路――中世アイルランドの航海譚をめぐって』(中央大学人文科学研究所、2014年)、『ケルト文化事典』(共編著、東京堂出版、2017年)。

三原穂(みはら・みのる)
琉球大学法文学部准教授
専攻:18世紀英文学
主な著書:『十八世紀イギリス文学研究5――共鳴する言葉と世界』(共著、開拓社、2014年)、『大人のためのスコットランド旅案内』(共著、彩流社、2015年)、『学術研究と文学創作の分化――18世紀後半イギリスの古詩編集』(音羽書房鶴見書店、2015年)。

望月規史(もちづき・のりふみ)
九州国立博物館文化財課研究員
専門:金工史
主な著書:『ケルト文化事典』(共著、東京堂出版、2017年)。

山崎弘行(やまさき・ひろゆき)
大阪市立大学名誉教授
専攻:アングロアイリッシュ文学
主な著書:『イェイツ――決定不可能性の詩人』(山口書店、1986年)、『イェイツとオリエンタリズム――解釈学的立場から』(近代文藝社、1996年)、『英文学の内なる外部――ポストコロニアリズムと文化の混交』(共編著、松柏社、2003年)。

吉田育馬(よしだ・いくま)
明治学院大学文学部非常勤講師
専攻:印欧比較言語学、古代ケルト諸語、ラテン語、古代ギリシャ語
主な著書:下宮忠男編『英語学文献解題 第1巻』(共著、研究社、1998年)、『ケルト文化事典』(共著、東京堂出版、2017年)。

米山優子(よねやま・ゆうこ)
静岡県立大学講師
専攻:言語社会学、スコットランドの言語・文化
主な著書:『ヨーロッパの地域言語〈スコッツ語〉の辞書編纂――「古スコッツ語辞書」の歴史と思想』(ひつじ書房、2013年)、『ディラン・トマス――海のように歌ったウェールズの詩人』(共著、彩流社、2015年)、『エリザベス・ボウエンを読む』(共著、音羽書房鶴見書店、2016年)。

渡邉浩司(わたなべ・こうじ)
中央大学教授
専攻:中世フランス文学
主な著書・訳書:『クレチアン・ド・トロワ研究序説』(中央大学出版部、2002年)、『フランス中世文学を学ぶ人のために』(共著、世界思想社、2007年)、『アーサー王物語研究』(編著、中央大学出版部、2016年)、J・マルカル『ケルト文化事典』(共訳、大修館書店、2002年)、P・ヴァルテール『中世の祝祭』(共訳、原書房、2007年)。

 まえがき
 ヨーロッパのケルト圏地図


Ⅰ ヨーロッパ文化の基層

第1章 広大なケルト圏世界――さまざまな民族と文明をつなぐ
第2章 民族と言語からみたケルト人――ヨーロッパに残した最大の遺産
第3章 ケルト文化の特質と遺産――「動き」と「変化」への執着
第4章 ヨーロッパ文化の基層を形成――ケルト文化の痕跡と影響
第5章 なぜケルト文化に惹かれるのか――「現実」と「虚構」が入り混じる魅力
【コラム1】「ケルト展」のにぎわい――多様なケルトの探求へ


Ⅱ 移動するケルト人

第6章 ケルト人の起源と移動――ヨーロッパ各地へ拡散
第7章 古典作家たちの目――ギリシア・ローマのケルト・イメージ
第8章 ガリアのケルト人――パリの場合
第9章 イタリアのケルト人――ローマとの対決
第10章 イベリアのケルト人――スペイン的愛国心の原型
第11章 小アジアのケルト人――ガラティア王国の興亡
第12章 カエサルとの対決――ガリア戦争の顛末
【コラム2】馬と鉄を武器にした覇者――二輪戦車を巧みに乗り回す


Ⅲ ブリテン諸島のケルト人

第13章 海を渡ってブリテン諸島へ――独自のケルト文化を開花させる
第14章 ローマ支配下のケルト人――ローマン・コンクェストと女王ブーディカの反乱
第15章 キリスト教の伝来――「聖人と学者の島」アイルランド
第16章 アングロ・サクソン人の侵入――辺境に退却したケルト人
第17章 ヴァイキングの来襲――北方の民がもたらした功罪の痕跡
第18章 ケルト圏王国の苦難続く――試練に立ち向かう英雄たち
【コラム3】「アーサー王」の活躍


Ⅳ ケルト社会の特徴

第19章 ハルシュタット期とラ・テーヌ期――ケルト文化の萌芽から極点へ
第20章 地中海世界との交流――商業・軍事・宗教
第21章 部族社会の隆盛――極致に達した地域文化
第22章 支配者の墳墓は語る――富と権力を象徴する副葬品
第23章 ケルト社会の階層――王・ドルイド・戦士などが支配
第24章 ドルイドの役割と機能――ケルト社会の知的指導者
第25章 『ガリア戦記』の記録――カエサルが見たケルト人
【コラム4】「ミイラ」の解剖が明かす――ケルト社会の生贄の風習


Ⅴ ケルト人の生活

第26章 丘の上の城砦――多機能をもつ生活拠点
第27章 農耕と牧畜――すぐれた食糧確保の技術
第28章 住居のつくり――人間と家畜が同居
第29章 飲食の習慣と娯楽――自然の巡りに合わせた歓びを味わう
第30章 衣装と装身具――西洋服飾史の源流の一つ
第31章 戦士たちと戦いの方法――ローマと戦った勇猛さ
第32章 氏族(クラン)社会の内と外――ハイランドの生んだ独自の伝統文化
【コラム5】二輪戦車(チャリオット)


Ⅵ ケルト人の宗教

第33章 ケルト人の信仰の特徴――不死と再生への願い
第34章 動物と植物の崇拝――トーテムとなる聖なる存在
第35章 水と火への信仰――生命と生活の力の源
第36章 異界の概念――島と塚と波の下
第37章 ケルト人の人頭崇拝――首狩り族の末裔
第38章 巨人と馬の地上絵――白亜の大地は地上絵の絶好のカンヴァス
第39章 ケルトの季節祭――闇から光への移り変わり
【コラム6】動物の王ケルヌンノス――鹿角とトルクの謎


Ⅶ ケルト美術の輝き

第40章 ハルシュタット美術の様式――考古学が明らかにした先史時代ヨーロッパの造形
第41章 ラ・テーヌ美術の様式――「ケルト美術史の学祖」ヤーコプスタールの様式論
第42章 石像を彫る発想――人頭・人面を多様に表現
第43章 金属工芸の巧み――近年の考古学的成果と「名品」
第44章 貨幣の彫刻――「虹の小鉢」にみる古代貨幣の魅力
第45章 ケルト十字架の装飾――浮彫文様で埋め尽くすもの
第46章 ピクト人のシンボル・ストーン――石に刻んだスコットランド・ケルトの英知
第47章 彩飾写本にみるケルト文様――輝ける至高の美
【コラム7】円塔の美


Ⅷ 神話と伝説の語り

第48章 ケルト神話とほかの神話との比較――天地創造がないのが特徴
第49章 口承文化と詩人の役割――記憶力と多重な声の通路
第50章 アイルランドの物語群(1)――神々と王と英雄
第51章 アイルランドの物語群(2)――戦士団と王の史話
第52章 『マビノギオン』の幻想世界――豊饒な想像力と独自の語り
第53章 アーサー王物語のケルト的要素――魔術師・妖精・異界・媚薬・聖杯
【コラム8】ラフカディオ・ハーンとケルト


Ⅸ ケルト復興

第54章 ケルト文化の再発見――燃え上がる復興運動
第55章 古物への愛好と憧憬――「ケルトの過去」との絆を求めて
第56章 『オシアン詩』の意義――進歩する文明への懐疑
第57章 アイルランドの文芸復興――政治運動と文学運動の相克
第58章 アイルランド演劇運動の展開――辺境から響く世界文学の声
第59章 諸地域のケルト文化復興――「最後のとりで」を守る動き
【コラム9】アイリッシュ・ハープへの誤解――濫用されてきた用語について


Ⅹ いま鼓動するケルト

第60章 ケルト語復興に向けて――新しい世代への教育と放送の効果
第61章 ケルトのフェスティバル――伝統文化と観光文化の新しい融合
第62章 ケルト音楽と歌い手たち――グローバルに移動し、生まれ変わる音楽
第63章 ケルティック・ダンスとドレス――ルーツは一つ、大陸と島のダンス
第64章 現代美術にみるケルト的表現――文様の織りなす抽象性
第65章 ケルト人の民族意識――諸地域に実在する可能性は?
【コラム10】ケルトのシンボル――聖性をもつオークやトルクなど


 『ケルトを知るための65章』参考文献
 ケルト関連年表
 図版出典一覧

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