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ハンガリーを知るための60章【第2版】
本体2,000円+税
ISBN 9784750346144
判型・ページ数 4-6・372ページ
出版年月日 2018/01/31

ハンガリーを知るための60章【第2版】

ドナウの宝石

東西ヨーロッパの狭間、西と東の力と文化が交わった歴史の渦の中心部ハンガリー。小国にして世界に輝く優れた科学者、哲学者、音楽家を多数輩出した「ドナウの宝石」の魅力と底力を紹介するのはもちろんのこと、改訂にあたり新たな一面も書き加えた。

 

【執筆者一覧】

秋山晋吾(あきやま しんご)
一橋大学大学院社会学研究科教授。
【主要著作】
『つながりと権力の世界史』(共編著、彩流社、2012年)、『ハンガリー』(共訳、サーヴァイ著、白水社、2012年)、『ハプスブルク君主国』(監訳、オーキー著、NTT出版、2010年)。


井口壽乃(いぐち としの)
埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授。
【主要著作】
『ハンガリー・アヴァンギャルド――MAとモホイ=ナジ』(彩流社、2000年)、『中欧のモダンアート――ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー』(共著、彩流社、2013年)、『中欧の現代美術』(共著、彩流社、2014年)。


伊東信宏(いとう のぶひろ)
大阪大学大学院文学研究科教授。
【主要著作】
『ハイドンのエステルハージ・ソナタを読む』(春秋社、2003年)、『中東欧音楽の回路――ロマ・クレズマー・20世紀の前衛』(岩波書店、2009年)、『バルトークの民俗音楽編曲』(大阪大学出版会、2012年)。


岩﨑悦子(いわさき えつこ)
ハンガリー語講師。
【主要著作】
『運命ではなく』(翻訳、ケルテース・イムレ著、国書刊行会、2003年)、『読んで旅する世界の歴史と文化 中欧――ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー』(共著、沼野充義監修、新潮社、1996年)。


梅村裕子(うめむら ゆうこ)
エトヴェシュ大学(通称ブダペスト大学)人文学部准教授。
【主要著作】
「今岡十一郎の活動を通して観る日本・ハンガリー外交関係の変遷」(『国際関係論叢』第2巻第2号、東京外国語大学国際関係研究所、2013年)、『コチシュ・ゾルターン~鬼才の一年を追って』(翻訳、ファーイ・ミクローシュ、コチシュ・ゾルターン著、現代思潮新社、2007年)、A Japan-tengertol a Duna-partig ? Imaoka Dzsuicsiro eletpalyaja a magyar-japan kapcsolatok tukreben. Gondolat Kiado, Budapest, 2006.


荻野晃(おぎの あきら)
長崎県立大学国際社会学部教授。
【主要著作】
『冷戦期のハンガリー外交――ソ連・ユーゴスラヴィア間での自律性の模索』(彩流社、2004年)、「体制転換後の中・東欧における政軍関係――ハンガリーの事例から」(『国際安全保障』〔国際安全保障学会〕第38巻第1号、2010年6月)、『NATOの東方拡大――中・東欧の平和と民主主義』関西学院大学出版会、2012年)。


桑名映子(くわな えいこ)
聖心女子大学文学部准教授。
【主要著作】
「ハンガリー1905~06年危機とティサ・イシュトヴァーン」(『史学雑誌』98、1988年2月)、「マイヤーリングの悲劇とハンガリー人外務次官――皇太子ルドルフの書簡をめぐって」(『聖心女子大学論叢』116、2011年2月)


コーシャ バーリン・レイ(Balint Rei KOSA)
在日本ハンガリー国大使館一等書記官。


近藤正憲(こんどう まさのり)
国際交流基金上級専門家。


佐藤紀子(さとう のりこ)
ブダペシュト商科大学国際経営学部准教授。
【主要著作】
日本語教科書『できる1・2』(共著、Nemzeti Tankonyvkiado、2011年・2012年)、Tulajdonkeppen kinek az oldalan allok? - A japan-magyar tolmacs lojalitasa - (「どちらの側に立つのか――日本語・ハンガリー語通訳者の忠誠」ハンガリー科学アカデミー言語学研究所、2014年)、Japan - magyar nagyszotar(校閲、『日本語ハンガリー語大辞典』Japan Studiumok Alapitvany、ブダペスト、2015年)


鈴木広和(すずき ひろかず)
大阪大学大学院人間科学研究科准教授。
【主要著作】
「ハンガリー王国の再編」(『岩波講座世界歴史8 ヨーロッパの成長 11-15世紀』岩波書店、1998年)、「中世ハンガリーのクマン人とラースロー4世」(木村尚三郎(編)『学問への旅』山川出版社、2000年)、「中近世の東中欧をめぐる地域史論」(秋田茂・桃木至朗(編)『歴史学のフロンティア』大阪大学出版会、2008年)。


セーカーチ・アンナ(Szekacs Anna)
ブダペシュト商科大学国際経営学部教授。
【主要著作】
A japan gazdasag, tarsadalom es kommunikacio atalakulasa az evezredfordulon. (『世紀転換期における日本の経済・社会・コミュニケーションの変貌』、共著、2003年)、日本語教科書『できる1・2』(共著、Nemzeti Tankonyvkiado、2011年・2012年)、Japan -magyar nagy szotar(『日本語ハンガリー語大辞典』、編著者(共著)Japan Studiumok Alapitvany、ブダペスト、2015年)。


セルダヘイ・イシュトヴァーン(Istvan SZERDAHELYI)(訳/黒田貴志)
元在日本ハンガリー国大使館特命全権大使。


田代文雄(たしろ ふみお)
元国立沼津高専教授、元日本ハンガリー友好協会副会長。
【主要著作】
『1956年のハンガリー革命――改革・蜂起・自由闘争・報復』(翻訳、リトヴァーン ジェルジュ編、現代思潮新社、2006年)、『トランシルヴァニア――その歴史と文化』(共訳、カーロイ・コーシュ著、恒文社、1991年)、『ハンガリー史』(共訳、パムレーニ・エルヴィン著、恒文社、1980年)。


田中千世子(たなか ちせこ)
映画監督・映画評論家。
【主要著作】
「能楽師」(2002年)、「みやび 三島由紀夫」(2005年)、「能楽師 伝承」(2010年)、「熊野から」(2014年)、「熊野から ロマネスク」(2016年)[以上、主要映画作品]、『イタリア・都市の歩き方』(著書、講談社新書、1997年)


田中宏(たなか ひろし)
立命館大学経済学部教授。
【主要著作】
『ハンガリー経済図説(ユーラシアブックレット194)』(東洋書店、2014年)、「ハンガリーはいつどのような経路を通ってユーロを導入するのか」(『立命館経済学』第64巻第6号、2016年)。


杜世鑫(と せきん)
青山学院大学大学院国際政治経済学研究科・博士後期課程。
【主要著作】
プロジェクト報告‘China’s Foreign Policy in Polish Crisis and Hungarian Revolt (Project)’, Aoyama journal of international studies (4), 2017(青山学院大学国際研究センター)、「ハンガリー事件が中国共産党に与えた影響――大衆運動をめぐる論争を焦点として(特集 ロシア革命100年)」(『情況』第4期:変革のための総合誌6(3)、情況出版、2017年)。


戸谷浩(とや ひろし)
明治学院大学国際学部教授。
【主要著作】
『ハプスブルク軍政国境の社会史――自由農民にして兵士』(カール・カーザー著、越村勲との共編訳、学術出版会、2013年)、「ハプスブルクとオスマン」(南塚信吾編『ドナウ・ヨーロッパ史』、山川出版社、1999年)、『ハンガリーの市場町――羊を通して眺めた近世の社会と文化』(彩流社、1998年)。


なぽちか はるこ
切り絵アニメーション監督。
【主要著作】
「イオンシネマ・マナー広告(HAGグランプリ作品)」(コマーシャル、株式会社ロボット、2014年)、「HU+ANIM(フ・アニム)――ハンガリーで開花したアニメーション文化と現状」(神奈川県立近代美術館「東欧アニメをめぐる旅」展 県立機関活用講座、2014年)、『ニューエクスプレス ハンガリー語』(挿絵イラスト、早稲田みか著、白水社、2011年)。


羽場久美子(はば くみこ) ※編著者紹介参照。


ヒダシ・ユディット(Hidasi Judit)
ブダペスト商科大学国際経営学部大学院教授。
【主要著作】
「文化交流において卓越した業績を残した3人のハンガリー人女性の生き方」(Proceedings of the XVI. Conference of NGG 〔日本語ジェンダー学会 第16回年次大会〕2015年)、?Cultural messages of metaphors” In: Erich Berendt (Ed.) Metaphors for Learning: Cross-cultural perspectives. Amsterdam; Philadelphia: John Benjamins Publishing Company, 2008.; Intercultural Communication: an Outline. Tokyo: Sangensha, 2008.


平田武(ひらた たけし)
東北大学大学院法学研究科教授。
【主要著作】
A bethleni konszolidacio jellege a nemzetkozi szakirodalom tukreben. Valosag. 1993/11. sz. 54?66. old.「1956年革命とハンガリー現代史研究」(『東欧史研究』30号、2008年、55-73頁)、ケヴェール・ジェルジ著『身分社会と市民社会――19世紀ハンガリー社会史』(翻訳、刀水書房、2013年)。


堀林巧(ほりばやし たくみ)
金沢大学名誉教授。
【主要著作】
『自由市場資本主義の再形成と動揺――現代比較社会経済分析(金沢大学人間社会研究叢書)』(世界思想社、2014年)、『ハンガリーの体制転換――その現場と歴史的背景』(晃洋書房、1992年)、“Characteristics of Systemic Change and Emerged Capitalism in Central and Eastern European Countries,” The Journal of Comparative Economic Studies 16, 2011.


南川高志(みなみかわ たかし)
京都大学大学院文学研究科教授。
【主要著作】
『新・ローマ帝国衰亡史』(岩波新書、岩波書店、2013年)、『海のかなたのローマ帝国』(岩波書店、2003年、増補新版、2015年)、『ローマ皇帝とその時代――元首政期ローマ帝国政治史の研究』創文社、1995年。


向山毅(むこやま たけし)
京都大学名誉教授。
【主要著作】
H. Adachi, T. Mukoyama and J. Kawai (Eds.), Hartree-Fock-Slater Method for Materials Science, Springer-Verlag, Berlin, 2006.


盛田常夫(もりた つねお)
Tateyama R&D Europe Kft., Senior Adviser
【主要著作】
『ハンガリー改革史』(日本評論社、1991年)、『体制転換の経済学』(新世社、1994年)、『ポスト社会主義の政治経済学』(日本評論社、2010年)。


山本明代(やまもと あきよ)
名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。
【主要著作】
『大西洋を越えるハンガリー王国の移民――アメリカにおけるネットワークと共同体の形成』(彩流社、2013年)、『つながりと権力の世界史』(共編著、彩流社、2014年)、『民族浄化のヨーロッパ史――憎しみの連鎖の20世紀(名古屋市立大学人間文化研究叢書4)』(翻訳、ノーマン・M・ナイマーク、刀水書房、2014年)。


早稲田みか(わせだ みか)
大阪大学大学院言語文化研究科教授。
【主要著作】
ナーダシュ・ペーテル『ある一族の物語の終わり』(共訳、松籟社、2016年)、『東欧の想像力』(共著、奥彩子、西成彦、沼野充義編、松籟社、2016年)。


渡邊昭子(わたなべ あきこ)
大阪教育大学教育学部准教授。
【主要著作】
「トランシルヴァニアのウニターリウシュ教会における改宗離婚制度の形成」(『大阪教育大学紀要第II部門』64巻2号、2016年)、『世界史をナビゲートする』(共訳、パトリック・マニング著、彩流社、2016年)。

序 「ドナウの宝石」、EUの国、ハンガリー


Ⅰ ヨーロッパ史の中のハンガリー

第1章 ローマ帝国とハンガリー――ローマ都市の繁栄と衰退
第2章 ハンガリーの王冠と紋章――シンボルとその利用
第3章 聖イシュトヴァーンとカトリック受容――キリスト教国としての出発
第4章 マーチャーシュ王とその時代――正義の王、ルネサンス王、強大な王
第5章 三分割の時代からハプスブルクの時代へ――混乱と豊穣の近世
【コラム1】ミナレットとブショー――オスマン帝国の痕跡を訪ねる


Ⅱ ドナウとハプスブルク帝国のハンガリー

第6章 1848年革命――近現代ハンガリーの起点
第7章 ドナウ連邦構想――かなわなかった中欧連合
第8章 ハプスブルク帝国とハンガリー――ライバル、それとも同盟者?
第9章 ハプスブルク帝国の外交とハンガリー人――アンドラーシとスジェーニの場合
第10章 ドナウの真珠ブダペシュト――その誕生と発展
第11章 ハプスブルク帝国の崩壊とハンガリー革命――おわりとはじまり
第12章 トリアノン条約とその後――ヨーロッパのディアスポラ


Ⅲ 芸術・文化・音楽

第13章 ハンガリー・アヴァンギャルド・アート――戦前のMA、そして冷戦時代のネオ・アヴァンギャルド
第14章 ハンガリーの文学――モーリツからエステルハージまで
第15章 20世紀のハンガリー音楽――情熱と多文化
第16章 「ジプシー音楽」とハンガリーの大衆音楽――オペレッタからタンツハーズまで
第17章 ハンガリー・セセッション建築――レヒネル・エデン


Ⅳ ハンガリーの食、ワイン、映画

第18章 ハンガリーの工芸――ジョルナイ陶磁器とハンガリー刺繍
第19章 ワイン造りとワイン文化――東西文化の交差点
第20章 食文化の形成と変容――「ハンガリー料理」とはいうけれど
第21章 ハンガリーの映画――世界のひのき舞台で活躍する新人監督たち
第22章 生活に密着した音楽風景――大作曲家リストの伝統
【コラム2】ハンガリーのアニメーション


Ⅴ 西と東のはざま

第23章 西と東のはざま――フェリーボートの国
第24章 戦間期ハンガリーの政治体制――創設者ベトレンの刻印
第25章 日本・ハンガリー関係における今岡十一郎の活動――ハンガリーで最初に名を知られ両国関係の礎を築く
第26章 二つの世界大戦の敗北とデモクラシーの可能性――社会民主党と農民政党
【コラム3】ハンガリーの温泉生活


Ⅵ 冷戦下のハンガリーと1956年事件

第27章 冷戦の起源とハンガリー――冷戦とは何だったのか
第28章 ハンガリー1956年事件と冷戦後の新史料――新しい事実
第29章 1956年ハンガリーと中国の対応――ハンガリー動乱における中国共産党の対外行動
第30章 ナジ、カーダールの歴史的評価――ゆれる功罪
第31章 冷戦期の経済改革――改革の意義と限界


Ⅶ ハンガリーのEU加盟

第32章 冷戦終焉と体制転換――何が変わったのか/
第33章 ハンガリーのEU、NATO加盟――「ヨーロッパ回帰」の努力と実態/
第34章 ハンガリーの資本主義化の軌跡――なぜ右傾化が起きたのか
第35章 ハンガリーの福祉システム――歴史・現状・課題
第36章 オルバーン政権とナショナリズム――ポピュリズムの手法
【コラム4】世界に誇るハンガリーのスイーツ


Ⅷ 言語・宗教と生活

第37章 ハンガリー語の世界――日本語に似たところもあるけれど
第38章 大平原の牧夫・家畜・民衆文化――社会を“つなぐ”もの“切り離す”もの
第39章 諸教会と国家の揺れ動く関係――多様な一神教が混住する国
第40章 ハンガリーの学校教育――個性重視と多様な選択肢、才能発掘
第41章 ハンガリーのジェンダー――現代社会における女性の役割を中心に
第42章 ハンガリーの年中行事とフォークロア――キリスト教の伝統回帰と現代生活


Ⅸ 世界に散らばるハンガリー民族

第43章 周辺国のハンガリー人マイノリティ1――ルーマニア、スロヴァキア
第44章 周辺国のハンガリー人マイノリティ2――旧ユーゴスラヴィア、ウクライナ
第45章 移民の流出:世界のハンガリー系コミュニティ1――北米(アメリカ、カナダ)
第46章 移民の流出:世界のハンガリー系コミュニティ2――南米、オーストラリア、西ヨーロッパ
第47章 ハンガリー社会とユダヤ人――歴史の転換期に果たした役割
第48章 世界で活躍したハンガリー人科学者――20世紀科学への貢献


Ⅹ 観光とスポーツ

第49章 ハンガリーの観光――イメージチェンジした街並
第50章 ハンガリーと世界遺産――美しい伝統文化
第51章 ハンガリーの国民的スポーツ――小さなスポーツ大国
第52章 ハンガリーのオリンピック記録――小さな五輪強国


XI ハンガリーの経済

第53章 ハプスブルク帝国の地域経済圏――ハンガリー資本主義の誕生
第54章 体制転換とハンガリー経済――期待と新自由主義への失望
第55章 ユーロ危機とハンガリー――遠のくユーロ導入
第56章 ハンガリーの日本企業――業種は時代とともに変化


XII ハンガリーと日本

第57章 ハンガリーと日本の歴史的文化交流――強い親近感
第58章 ハンガリーにおける日本ブーム――身近になる日本文化
【コラム5】ハンガリー人と日本語との出会い
第59章 戦後における日本・ハンガリーの国交回復――「親日性」の起源
第60章 ハンガリーの自然科学研究――原子物理学を中心として


 ハンガリーを知るための参考文献

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