本体4,600円+税
ISBN | 9784750346052 |
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判型・ページ数 | A5・264ページ |
出版年月日 | 2018/01/15 |
激動のアフリカ農民
農村の変容から見える国際政治
鍋島 孝子 著
アフリカの人口の大多数を占める農民。彼らはグローバリゼーションに翻弄され、やがて民主化運動の暴動に動員され、民族紛争で暴力に走っていく。本書では国際政治社会学という新たな手法を用いて、アフリカにおける暴力の構造を解明する。
まえがき
序論
問題の所在
方法論
構成
注・参考文献
第1章 農村をめぐる理論
第1節 人類学・社会学的側面
1 農民の文化
2 農村の経済活動
3 「外」と関わる社会組織:ヨーロッパ封建制との比較
第2節 政治理論から
1 権力構造と市民社会
2 産業革命から社会主義まで
3 政治社会学
第3節 国際秩序の中の農村共同体
1 最周辺からの反逆
2 内政と国際政治の狭間から生まれるナショナリズム
3 アクターから見る方法論:占領軍と宣教師の方法を超えて
第4節 変容理論と地域研究
1 近代化と国家体制
2 大国の外圧:勢力均衡から冷戦、グローバリゼーションまで
3 文化変容
注・参考文献
第2章 マダガスカル
第1節 変容以前
1 地理・概観・人種
2 王制
3 伝統的農村共同体
第2節 植民地
1 社会の変動
2 伝統的農村共同体の変容
3 ナショナリズムの形成
第3節 社会主義政権
1 暫定政権の改革
2 ラチラカ政権
(1)国家体制と三権
(2)一党独裁
(3)軍エリート間抗争
(4)農業を利用した開発独裁
(5)反植民地とナショナリズム
(6)すべての政策はフクヌルナに集結
3 アナーキーとなった農村
第4節 グローバリゼーション
1 民主化
2 構造調整期
3 「民族」の形成と国民の意思
注・参考文献
第3章 アフリカ政治社会学
第1節 大国への反発から生まれた戦略
1 ヨーロッパの植民地政策:「侮蔑」
(1)暗黒大陸の探検
(2)ヨーロッパ列強の利害
(3)直接統治と間接統治
2 独立運動とアフリカの復権:作られる「伝統」と「民族」
(1)宗教による抵抗
(2)戦間期
(3)建国の父による政党結成
(4)引き裂かれるアフリカ性
(5)アフリカン・エリートと宗主国との関係
(6)パン・アフリカニズムとアフリカ的社会主義
3 冷戦の「最周辺国」アフリカへの介入:分離独立と「民族」
(1)コンゴ動乱
(2)シャバ紛争
(3)アンゴラ紛争
(4)南アのアパルトヘイト政策とフロントライン諸国
(5)ソマリア紛争
第2節 国家との乖離から生まれたアクター
1 国家エリート
(1)ネオ・コロニアリスト
(2)クーデターと軍事政権
(3)社会主義
(4)農村政策と開発独裁
(5)ネオ・パトリモニアリズムと国家ブルジョワジー
(6)アフリカ権威主義体制総括
2 大衆農民と伝統的首長
(1)タンザニア:ウジャマー村
(2)ギニア
(3)セネガル
3 アフリカにとっての民主化
第3節 暴力の構造
1 国家による犯罪
2 安全保障の問題
(1)国境
(2)難民
(3)子供兵と教育
(4)エイズ
3 リベラリズムと国際社会の介入
第4節 民族中心主義
1 比較研究:ルワンダ
2 作られる民族意識:国民国家の下の煽動
(1)セネガル:カザマンス紛争
(2)コートジボワール内戦
(3)ケニア危機
(4)コンゴ民主共和国:ベンバとマイマイ
(5)スーダン:ダルフール紛争
3 農民の「第三のアイデンティティー」
注・参考文献
結論
農村政治学と国際政治社会学の確立
アフリカ農村共同体の変容
虚構の民族の政治化とアフリカへの寛容さ
今後の課題
注
あとがき
索引
序論
問題の所在
方法論
構成
注・参考文献
第1章 農村をめぐる理論
第1節 人類学・社会学的側面
1 農民の文化
2 農村の経済活動
3 「外」と関わる社会組織:ヨーロッパ封建制との比較
第2節 政治理論から
1 権力構造と市民社会
2 産業革命から社会主義まで
3 政治社会学
第3節 国際秩序の中の農村共同体
1 最周辺からの反逆
2 内政と国際政治の狭間から生まれるナショナリズム
3 アクターから見る方法論:占領軍と宣教師の方法を超えて
第4節 変容理論と地域研究
1 近代化と国家体制
2 大国の外圧:勢力均衡から冷戦、グローバリゼーションまで
3 文化変容
注・参考文献
第2章 マダガスカル
第1節 変容以前
1 地理・概観・人種
2 王制
3 伝統的農村共同体
第2節 植民地
1 社会の変動
2 伝統的農村共同体の変容
3 ナショナリズムの形成
第3節 社会主義政権
1 暫定政権の改革
2 ラチラカ政権
(1)国家体制と三権
(2)一党独裁
(3)軍エリート間抗争
(4)農業を利用した開発独裁
(5)反植民地とナショナリズム
(6)すべての政策はフクヌルナに集結
3 アナーキーとなった農村
第4節 グローバリゼーション
1 民主化
2 構造調整期
3 「民族」の形成と国民の意思
注・参考文献
第3章 アフリカ政治社会学
第1節 大国への反発から生まれた戦略
1 ヨーロッパの植民地政策:「侮蔑」
(1)暗黒大陸の探検
(2)ヨーロッパ列強の利害
(3)直接統治と間接統治
2 独立運動とアフリカの復権:作られる「伝統」と「民族」
(1)宗教による抵抗
(2)戦間期
(3)建国の父による政党結成
(4)引き裂かれるアフリカ性
(5)アフリカン・エリートと宗主国との関係
(6)パン・アフリカニズムとアフリカ的社会主義
3 冷戦の「最周辺国」アフリカへの介入:分離独立と「民族」
(1)コンゴ動乱
(2)シャバ紛争
(3)アンゴラ紛争
(4)南アのアパルトヘイト政策とフロントライン諸国
(5)ソマリア紛争
第2節 国家との乖離から生まれたアクター
1 国家エリート
(1)ネオ・コロニアリスト
(2)クーデターと軍事政権
(3)社会主義
(4)農村政策と開発独裁
(5)ネオ・パトリモニアリズムと国家ブルジョワジー
(6)アフリカ権威主義体制総括
2 大衆農民と伝統的首長
(1)タンザニア:ウジャマー村
(2)ギニア
(3)セネガル
3 アフリカにとっての民主化
第3節 暴力の構造
1 国家による犯罪
2 安全保障の問題
(1)国境
(2)難民
(3)子供兵と教育
(4)エイズ
3 リベラリズムと国際社会の介入
第4節 民族中心主義
1 比較研究:ルワンダ
2 作られる民族意識:国民国家の下の煽動
(1)セネガル:カザマンス紛争
(2)コートジボワール内戦
(3)ケニア危機
(4)コンゴ民主共和国:ベンバとマイマイ
(5)スーダン:ダルフール紛争
3 農民の「第三のアイデンティティー」
注・参考文献
結論
農村政治学と国際政治社会学の確立
アフリカ農村共同体の変容
虚構の民族の政治化とアフリカへの寛容さ
今後の課題
注
あとがき
索引