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社会的養護の子どもと措置変更
本体2,600円+税
ISBN 9784750345918
判型・ページ数 A5・216ページ
出版年月日 2017/11/25

社会的養護の子どもと措置変更  新刊

養育の質とパーマネンシー保障から考える

日本の社会的養護における措置変更のあり方を通して、子どもにとってのパーマネンシー保障を照射する意欲作。児童福祉施設の実践者と研究者が措置変更の現状と課題を調査・分析し、子どもの最善の利益に配慮した養育プロセスについて考察した共同研究の成果。
まえがき――刊行にあたって

第1章 社会的養護における措置変更[伊藤嘉余子]
 第1節 措置変更とは何か
  1.運営指針による「措置変更」
  2.措置変更における「継続性」:それぞれの立場の語りから考える
 第2節 全国における措置変更の現状
  1.措置変更を経験する子どもの数
  2.措置変更のプロセスと児童相談所の役割
 第3節 措置変更となる子どもたち
  1.乳児院から他施設等への措置変更
  2.他施設から児童自立支援施設への措置変更
  3.児童養護施設で不適応とされる子どもたち
 小括

 コラム① 児童相談所から見た措置変更[久保樹里]

第2章 データで見る措置変更の実際[石田賀奈子・野口啓示]
 第1節 アンケート調査の方法
 第2節 回収率
 第3節 児童の措置変更先
 第4節 他施設等へ措置変更される児童の属性
  1.性別
  2.入所理由
  3.入所期間
  4.措置変更時の年齢
  5.障害の有無
  6.障害の種類
  7.被虐待体験の有無
  8.被虐待体験の種別
  9.児童福祉施設への入所歴
 第5節 措置変更の理由
  1.措置変更の理由
  2.子どもの発達に伴う措置変更と子どもの行動上の困難さによる措置変更
 第6節 措置変更前の準備やプロセス
  1.措置変更の際に配慮した事柄
  2.措置変更の際に配慮した事柄の比較(施設ごとに集計)
  3.措置変更の際に配慮した事柄の比較(「子どもの発達に伴う措置変更」と「子どもの行動上の困難さによる措置変更」に分けて集計)
 第7節 小括
  1.児童の措置変更先
  2.他施設等へ措置変更される児童の属性
  3.措置変更の理由と施設の役割分化
  4.措置変更前の準備やプロセス

 コラム② 乳児院から送り出す措置変更における配慮事項[六川徳子]

第3章 施設職員が語る「措置変更」のプロセス[伊藤嘉余子]
 第1節 乳児院から児童養護施設/里親へ送り出す措置変更
  1.【措置変更を検討する理由】
  2.【措置変更説明時における子どもと家族の反応】
  3.【措置変更準備期間における子どもの反応】
  4.【措置変更準備期間における子どもへのケアと配慮】
  5.【措置変更による「ケアの継続性」の断絶に対する葛藤】
  6.【措置変更と乳児院のストレングス】
  7.乳児院からの措置変更の全体像
 第2節 子どもの行動上の困難さによる措置変更
  1.【措置変更を検討することになった子どもの状況】
  2.【措置変更説明時の子どもの反応】
  3.【子どもに対する措置変更の意味づけ】
  4.【措置変更後の子どもへの「今ここでの支援」】
  5.【措置変更後の「これからに向けた支援」】
  6.子どもの行動上の問題による措置変更の全体像
 第3節 必要な治療や指導を終えた後の措置変更
  1.【措置変更を検討することになった理由と背景】
  2.【措置変更に対する親子の反応】
  3.【措置変更準備期間に行う支援】
  4.【措置変更直後の支援】
  5.【円滑な措置変更プロセスの阻害要因】
  6.必要な治療や指導を終えた後の子どもの措置変更プロセスの全体像
 第4節 母子生活支援施設における子どもの措置変更
  1.【母子分離を検討することになった理由】
  2.【母子分離の準備段階での母子への支援】
  3.【母子分離時の工夫と困難】
  4.【母子再統合に向けた支援】
  5.母子生活支援施設における子どもの措置変更プロセスの全体像

 コラム③ 児童自立支援施設に措置変更されてくる子どもたち[千賀則史]

第4章 施設から里親に措置変更された子どもの養育[千賀則史・福田公教]
 第1節 乳児院・児童養護施設から里親への措置変更
  1.【里親への措置変更の検討】
  2.【措置変更に向けた準備】
  3.【措置変更後の対応】
  4.乳児院・児童養護施設から里親への措置変更プロセスの全体像
 第2節 児童自立支援施設から里親への措置変更
  事例の概要
  ストーリーライン
 第3節 小括

 コラム④ 児童自立支援施設から来た少女との生活[梅原啓次]

第5章 これからの措置変更のあり方をめぐって[野口啓示・伊藤嘉余子・千賀則史]
 第1節 措置変更を経験する子どもの生活歴と抱える課題の深刻さ
  1.措置変更を経験する子どもの生活歴
  2.措置変更される児童の養育の難しさ
  3.施設で何ができるのか?
 第2節 子どものパーマネンシー保障の観点から見る措置変更
  1.パーマネンシーとは何か
  2.なぜ、施設不適応による措置変更では、乳児院経験者が多いのか
  3.措置変更の還流の中でのパーマネンシー保障について考える
 第3節 措置変更プロセスで「愛着をつなぐ」
  1.乳児院から里親・児童養護施設への措置変更におけるジレンマ
  2.愛着のリレーとアドボカシー
 第4節 母子生活支援施設と他施設とのネットワーク
  1.母子生活支援施設の措置変更が示すこと
  2.母子生活支援施設の特殊性
 第5節 施設と里親の連携
  1.「里親不調」という言葉
  2.連続性のある支援の実現に向けて
 第6節 今後の課題

 コラム⑤ 措置変更に伴う「子どもの傷つき体験」そして「職員の持つ倫理上の痛み」[野口啓示]

 あとがき
 巻末資料
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