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カナダの歴史を知るための50章
本体2,000円+税
ISBN 9784750345062
判型・ページ数 4-6・384ページ
出版年月日 2017/08/10

カナダの歴史を知るための50章  新刊

多民族共存の平和国家といわれるカナダだが、その歴史は大国に翻弄され続けた苦難の道でもある。17世紀のフランス人の入植以降から現在にいたる政治史を中心に、先住民・移民をテーマに論じたトピックも盛り込んだ、コンパクトでありつつ充実した歴史案内。

 

【執筆者一覧】

足立研幾(あだち・けんき)
立命館大学国際関係学部教授
専攻・専門:国際政治学
主な著書・論文:『国際政治と規範――国際社会の発展と兵器使用をめぐる規範の変容』(有信堂高文社、2015年)、『レジーム間相互作用とグローバル・ガヴァナンス――通常兵器ガヴァナンスの発展と変容』(有信堂高文社、2009年)、『オタワプロセス――対人地雷禁止レジームの形成』(有信堂高文社、2004年/カナダ首相出版賞受賞)。

荒木隆人(あらき・たかひと)
岐阜市立女子短期大学国際文化学科専任講師
専攻・専門:国際関係論、カナダ現代政治、ケベック・ナショナリズム
主な著書・論文:『カナダ連邦政治とケベック政治闘争――憲法闘争を巡る政治過程』(法律文化社、2015年)、「ケベック独立運動とジェイコブズ都市経済論」(『別冊 環』22号、藤原書店、2016年)。

飯笹佐代子(いいざさ・さよこ)
青山学院大学総合文化政策学部教授
専攻・専門:多文化社会論
主な著書・論文:『シティズンシップと多文化国家』(日本経済評論社、2007年)、『カナダを旅する37章』(共著、明石書店、2012年)、『海境を越える人びと』(共編著、コモンズ、2016年)。

和泉真澄(いずみ・ますみ)
同志社大学グローバル地域文化学部教授
専攻・専門:日系アメリカ人・カナダ人研究、北米文化史
主な著書・論文:『日系アメリカ人強制収容と緊急拘禁法――人種・治安・自由をめぐる記憶と葛藤』(明石書店、2009年)、『アメリカ研究の理論と実践――多民族社会における文化のポリティクス』(共編著、世界思想社、2007年)、ミチコ・ミッヂ・アユカワ著『カナダへ渡った広島移民――移住の始まりから真珠湾攻撃前夜まで』(翻訳、明石書店、2012年)。

宇都宮浩司(うつのみや・こうじ)
九州国際大学現代ビジネス学部教授
専攻・専門:日本-カナダ通商関係史、北米交通史
主な著書・論文:『リメディアル世界史入門』(編著、創成社、2014年)、「19世紀後半におけるカナダ二大鉄道網の形成について」(関西大学経済史研究会編『経済発展と交通・通信』、関西大学出版部、2015年)。

大石太郎(おおいし・たろう)
関西学院大学国際学部准教授
専攻・専門:人文地理学、カナダ地誌
主な著書・論文:「カナダにおける二言語主義の現状と課題」(『E-journal GEO』第12巻 第1号、2017年)、『世界と日本の移民エスニック集団とホスト社会――日本社会の多文化化に向けたエスニック・コンフリクト研究』(分担執筆、明石書店、2016年)、『地理エクスカーション』(分担執筆、朝倉書店、2015年)。

大岡栄美(おおおか・えみ)
関西学院大学社会学部准教授
専攻・専門:社会学、移民政策、多文化共生
主な著書・論文:「カナダにおける移民政策の再構築――『選ばれる移住先』を目指すコスト削減とリスク管理」(『移民政策研究』第4号、2012年)、「『安全』かつ『効率的』管理に向かうカナダの難民庇護政策――ハーパー保守党政権による境界再編に関する一考察」(『法學研究』89巻2号、2016年)。

岡田健太郎(おかだ・けんたろう)
愛知大学法学部准教授
専攻・専門:比較政治学
主な著書・論文:「学習と政治参加の場としての公聴会――マッケンジーバレー・パイプライン調査委員会を事例に」(『カナダ研究年報』第35号、2015年)、篠原一編『討議デモクラシーの挑戦 ミニ・パブリックスが拓く新しい政治』(共著、岩波書店、2012年)、ジョージ・アンダーソン著・新川敏光監訳『連邦制入門』(共訳、関西学院大学出版会、2010年)。

加藤普章(かとう・ひろあき)
大東文化大学法学部政治学科教授
専攻・専門:比較政治学、カナダ政治
主な著書・論文:『カナダ連邦政治』(東京大学出版会、2002年)。

河原典史(かわはら・のりふみ)
立命館大学文学部教授
専攻・専門:歴史地理学、近代漁業移民史
主な著書・論文:『カナダ日本人漁業移民の見た風景――前川家「古写真」コレクション』(三人社、2013年)、『カナダ日本人移民の子供たち――東宮殿下御渡欧記念・邦人児童写真帖』(三人社、2017年)、「カナダ日本人移民史研究における住所氏名録と火災保険図の歴史地理学的活用――ライフヒストリー研究への試的アプローチ」、(『移民研究年報』第20号、2014年)。

岸上伸啓(きしがみ・のぶひろ)
国立民族学博物館および総合研究大学院大学文化科学研究科教授
専攻・専門:文化人類学、北方文化研究
主な著書・論文:『贈与論再考』(臨川書店、2016年)、『クジラとともに生きる』(臨川書店、2014年)、『カナダ・イヌイットの食文化と社会変化』(世界思想社、2007年)。

木野淳子(きの・じゅんこ)
東京外国語大学、大妻女子大学、東洋英和女学院大学非常勤講師
専攻・専門:カナダ史
主な著書・論文:『現代カナダを知るための57章』(共著、明石書店、2010年)、『カナダを旅する37章』(共著、明石書店、2012年)、「青年期のジョン・アレクサンダー・マクドナルド――アッパーカナダの反乱をめぐる一考察」(『史苑』第76巻第1号、2015年)。

児玉奈々(こだま・なな)
滋賀大学教育学系教授
専攻・専門:比較教育学
主な著書・論文:“Teacher education and culturally diverse classrooms: A comparative analysis of Japan and Ontario, Canada.”(R. DePalma, D. B. Napier & W. Dze-Ngwa (Eds.). Revitalizing Minority Voices: Language Issues in the New Millennium, 2015)、「カナダの初等教育段階のマイノリティ言語教育――『国際言語』としてのプログラム運用の実態」(『カナダ研究年報』第31号、2011年)。

古地順一郎(こぢ・じゅんいちろう)
北海道教育大学教育学部准教授
専攻・専門:カナダ政治、ケベック政治、移民政策
主な著書・論文:「カナダ政治における執政府支配の展開――ハーパー保守党政権を中心に」(『日本比較政治学会年報』18号、2016年)、「ケベックにおける移民統合をめぐる政治――州政府と社会の関係を中心に(1976-1991年)」(『カナダ研究年報』35号、2015年)、Canada in Cities: The Politics and Policy of Federal-Local Governance(共著、McGill-Queen’s University Press、2014年)

櫻田大造(さくらだ・だいぞう)
関西学院大学国際学部教授
専攻・専門:国際関係論、現代カナダ外交、加米関係史
主な著書・論文:『NORAD 北米航空宇宙防衛司令部』(中央公論新社、2015年)、『対米交渉のすごい国――カナダ、メキシコ、NZに学ぶ』(光文社、2009年)、『カナダ・アメリカ関係史――加米首脳会談、1948.2005』(明石書店、2005年)。

佐藤信行(さとう・のぶゆき)
中央大学法科大学院教授
専攻・専門:英米カナダ公法
主な著書・論文:『はじめて出会うカナダ』(共編、有斐閣、2009年)、「憲法化された多文化主義とカナダ最高裁」(『法学新報』第199巻第9・10号、2013年)。

真田桂子(さなだ・けいこ)
阪南大学流通学部教授
専攻・専門:フランス語圏文学、カナダ・ケベック地域研究、文化研究
主な著書・論文:『トランスカルチュラリズムと移動文学――多元社会ケベックの移民と文学』(彩流社、2006年)、「北米に薫るフランス文化――交錯する言語ナショナリズムとコスモポリタニズム」(『季刊民族学』第152号、2015年)。

柴田茂紀(しばた・しげき)
大分大学経済学部准教授
専攻・専門:世界経済論
主な著書・論文:「日本のGATT仮加入とカナダ」(『国際政治』第136号、2004年)、「ブロック化する世界貿易とWTO」(鳥谷一生編『グローバル金融資本主義のゆくえ』、2013年)。

杉本喜美子(すぎもと・きみこ)
甲南大学マネジメント創造学部教授
専攻・専門:国際金融論、開発経済学
主な著書・論文:「カナダの金融政策と為替レート――インフレーション・ターゲティング・ルール採用の是非」(『カナダ研究年報』第33号、2013年)、「第7章 アフリカにおける金融の役割」(北川勝彦・高橋基樹編『現代アフリカ経済論』ミネルヴァ書房、2014年)、“Effects of the Bank of Japan’s Current Quantitative and Qualitative Easing”(共著、Economics Letters, No.133, 2015)。

田澤卓哉(たざわ・たくや)
オタワ大学歴史学部非常勤講師、在カナダ日本大使館専門調査員を経て、広島県庁勤務
専攻・専門:フランス系カナダ史
主な著書・論文:「1995年以降のケベック政治の展開」(『ケベック研究』第8号、2016年)。

田中俊弘(たなか・としひろ)
麗澤大学外国語学部教授
専攻・専門:カナダ研究(政治外交史・西部史)
主な著書・論文:「『カナダの良心』J・S・ウッズワースの孤立主義と平和主義」(『カナダ研究年報』第31号、2011年)、『カナダ検定:解いて楽しむ101問』(共著、彩流社、2014年)、『優しい絆――北米毛皮交易社会の女性史1670-1870年』(共訳、麗澤大学出版会、2014年)。

津田博司(つだ・ひろし)
筑波大学人文社会系助教
専攻・専門:イギリス帝国史
主な著書・論文:『戦争の記憶とイギリス帝国――オーストラリア、カナダにおける植民地ナショナリズム』(刀水書房、2012年)。

富井幸雄(とみい・ゆきお)
首都大学東京法科大学院教授
専攻・専門:公法学、アメリカ・カナダ憲法
主な著書・論文:『共和主義・民兵・銃規制――合衆国憲法修正第二条の読みかた』(昭和堂、2002年)、『憲法と緊急事態法制――カナダの緊急権』(日本評論社、2006年)、『海外派兵と議会――日本、アメリカ、カナダの比較憲法的考察』(成文堂、2013年)。

広瀬健一郎(ひろせ・けんいちろう)
鹿児島純心女子大学国際人間学部准教授
専攻・専門:教育史学・比較教育学・カナダ先住民教育史
主な著書・論文:『21世紀にはばたくカナダの教育』(共著、東信堂、2003年)、『北アメリカ先住民の社会経済開発』(共著、明石書店、2008年)、『アイヌ民族・先住民族教育の現在』(共著、東洋館出版社、2014年)。

福士純(ふくし・じゅん)
岡山大学大学院社会文化科学研究科准教授
専攻・専門:カナダ史、イギリス帝国史
主な著書・論文:『カナダの商工業者とイギリス帝国経済:1846~1906』(刀水書房、2014年)、「戦前・戦後カナダ航空機産業の形成と発展」(横井勝彦編著『航空機産業と航空戦力の世界的転回』日本経済評論社、2016年)。

細川道久(ほそかわ・みちひさ) ※編著者紹介を参照。

溝上智恵子(みぞうえ・ちえこ)
筑波大学図書館情報メディア系教授
専攻・専門:高等教育政策、博物館政策
主な著書・論文:『世界のラーニング・コモンズ――大学教育と「学び」の空間モデル』(編著、樹村房、2015年)、「多数派支配と少数派擁護の相克――マニトバ学校問題から」(『カナダ教育研究』第6号、2008年)、『ミュージアムの政治学――カナダの多文化主義と国民文化』(東海大学出版会、2003年)。

はじめに

第Ⅰ部 〈総論〉世界のなかのカナダ
 1 世界史におけるカナダ――カナダ史の特徴・魅力とは
 2 カナダの地勢――歴史の舞台
 3 多元社会カナダの特質――二元論から多元論、そして多文化主義へ

第Ⅱ部 〈通史編〉先史時代からフランス植民地時代へ
 4 カナダの先住民社会――多様な文化の展開
 5 国際漁場ニューファンドランド――鱈が招いた歴史
 6 毛皮交易の時代――「世界商品」としての毛皮
 [コラム1]ヨーロッパ人と先住民の優しい絆
 7 フランス植民地の建設――アカディアとケベック
 8 フランス支配の終焉――英仏戦争

第Ⅲ部 〈通史編〉イギリス植民地時代
 9 ケベック法とアメリカ独立戦争――カナダとアメリカの分岐点
 10 1812年戦争と英領北アメリカ――アメリカによる二度目の併合の危機
 [コラム2]「ロイヤリストの伝統」
 11 二つの植民地反乱――ロワーカナダとアッパーカナダ
 12 『ダラム報告書』と責任政府――植民地自治への険しい道のり
 13 連邦結成――カナダ自治領の誕生

第Ⅳ部 〈通史編〉国家的自立への模索
 14 ワシントン条約と英米加関係――英米両大国のはざまに置かれたカナダの苦悩と成果
 [コラム3]ジョン・A・マクドナルド
 15 ナショナル・ポリシー――カナダ発展の方向を決定づけた経済政策
 [コラム4]大陸横断鉄道と太平洋航路
 16 先住民メイティによる二つの反乱――ルイ・リエルが残した遺産
 17 ローリエ外交――南アフリカ戦争とアラスカ境界紛争
 18 マニトバ学校問題――カナダ多文化教育の原点
 19 第一次世界大戦とカナダ――帝国の総力戦と徴兵制論争
 [コラム5]リメンブランス・デーと戦争の記憶
 20 バルフォア報告書とウェストミンスター憲章――ドミニオンの地位向上とイギリス帝国の再編
 21 戦間期のカナダ社会――大恐慌の時代を中心に
 22 マッケンジー・キング外交――外交自主権の獲得と拡大
 23 第二次世界大戦とカナダ――大戦の再来と戦時下の経済発展
 [コラム6]オランダ王室とカナダ

第Ⅴ部 〈通史編〉第二次世界大戦後の発展
 24 カナダの市民権――国籍と選挙権
 25 ニューファンドランドの連邦加入――10番目の州の誕生
 26 スエズ危機とピアソン外交――内政と外交の逆説
 27 カナダ・カウンシル――カナダ文化の振興と展開
 [コラム7]国旗メイプル・リーフの誕生
 28 1960~1980年代の対米外交――ワーストからベストに
 29 ケベック州分離独立運動――「静かな革命」とそれ以降
 [コラム8]ピエール・トルドーとルネ・レヴェック
 30 二言語・多文化主義政策の成立――カナダのナショナル・アイデンティティに
 [コラム9]ケベック州とインターカルチュラリズム
 31 1982年憲法――カナダ統合の価値原理としての人権保障
 32 西部における地域主義の台頭――ポピュリズムと保守主義のゆくえ
 33 北米自由貿易協定とカナダ――アメリカ化への対応
 34 現代国際政治におけるカナダ――大きな存在感を発揮するカナダの苦悩

第Ⅵ部 〈テーマ編〉カナダ社会と移民・先住民
 35 フランス系移民――400年を超える歴史
 36 イギリス系移民――カナダ社会の主流として
 37 ドイツ系移民――社会の主流から敵性外国人へ
 38 東欧・南欧系移民――多様なマイノリティ白人移民それぞれの歴史
 39 中国系移民――黄禍からアジア・太平洋との架け橋へ
 [コラム10]駒形丸事件
 40 「ポイント制」の導入と難民受け入れ策――国益と人道主義のはざまで
 41 今日の移民政策――多様性を強みに変えるカナダ的挑戦
 42 先住民の自治――「主権」の喪失と回復追求の近現代史

第Ⅶ部 〈テーマ編〉カナダと日本
 43 初期の日本人移民――江州ソーミル、熊本ヤマ、死ぬよりましかなヘレン獲り
 44 ヴァンクーヴァー暴動とルミュー協定――日本人移民の制限へ
 45 日本の学校教育に寄与したカナダ人たち――ミッション・スクールの創始と展開
 46 日加外交の黎明――激動する世界に翻弄された日本とカナダ
 [コラム11]ハーバート・ノーマン
 47 第二次世界大戦と強制移動・収容――鉄条網なき強制収容所
 [コラム12]ヴァンクーヴァー朝日
 48 リドレス運動と今日の日系社会――歴史の復権とエスニック・リバイバル
 49 日加経済関係の変遷――相互補完性からの変化
 50 今日の日加交流――「太平洋の架け橋」として

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