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在日コリアンの離散と生の諸相
本体3,800円+税
ISBN 9784750345093
判型・ページ数 A5・192ページ
出版年月日 2017/05/25

在日コリアンの離散と生の諸相

表象とアイデンティティの間隙を縫って

山 泰幸 編著
「排除」と「包摂」の二元論的思考を超え、「排除型社会」とは異なる社会のあり方を構想する本叢書の第二巻は、在日コリアン、在日済州人を中心とする移動するコリアンに焦点をあて、移動した人々のアイデンティティやみずからの文化の表象のあり方を探る。
 叢書『「排除と包摂」を超える社会理論』序文

序章 離散がもたらす生の諸相[山泰幸]
 1 離散の時代
 2 アイデンティティと表象
 3 生活実践
 4 「在日コリアン」という言葉

第1章 在日コリアン青年の民族的アイデンティティ──1993~2013年のデータを用いて[金明秀]
 1 はじめに
 2 データ
  2.1 調査の背景
  2.2 調査設計
  (1)母集団
  (2)標本抽出
  (3)実査
 3 民族的アイデンティティの測定
  3-1 意識と行動による包括的な尺度
  3-2 意識と行動による包括的な尺度の因子構造
  3-3 態度としての尺度
 4 まとめと議論

第2章 ルーツと越境の現在──グローバル都市ソウルで生活する在日コリアンの語りから[川端浩平]
 1 はじめに──岡山で出会った在日コリアンと韓国の経験
 2 グローバル都市ソウルを歩く
 3 「自分探しの旅」としてのソウル滞在
 4 ソウルで働く、結婚する
 5 カリフォルニアからソウルへ
 6 社会運動の現場を歩く
 7 韓国から北朝鮮を眺める
 8 おわりに──越境する在日たち

第3章 在日済州人、境界人としての意味と役割[許南春]
 1 序
 2 在日済州人の心を読む
 3 在日コリアンの過去と未来
 4 総聯と民族学校の未来
 5 在日済州人との協力
  5-1 在日済州人と協力の必要性
  5-2 協力構築の問題点
  5-3 協力構築の方案
  5-4 在日済州人との交流プロジェクト
 6 韓日境界人としての役割

第4章 ヴァナキュラー──在日コリアンの事例から[島村恭則]
 1 ヴァナキュラーとは何か
 2 「民族文化」「民族的アイデンティティ」とヴァナキュラー
  2.1 ヴァナキュラー
  2.2 「民族文化」「民族的アイデンティティ」とヴァナキュラー
  (1)言語
  (2)衣・食・住
  (3)祖先祭祀
  (4)「民族的アイデンティティ」
 3 「多文化共生」とヴァナキュラー

第5章 在日コリアン宗教者と宗教的なるもの──エスニック宗教文化の周辺[山口覚]
 1 はじめに
 2 宗教文化と宗教的なるもの
 3 神戸市の「日韓親善の寺」、法徳寺
  3-1 神戸市の法徳寺
  3-2 劉日海氏の人生と法徳寺の創建
  3-3 法徳寺における信者・宗教文化とその周辺
 4 日本の宗教施設とコリアン宗教者
  4-1 熊野若王子神社とコリアン宗教者
  4-2 風師不動明王院に集うコリアン宗教者
 5 朝鮮寺の変容
  5-1 宝教寺のその後
  5-2 金峯寺から山修学宝秀院へ
 6 まとめにかえて


第6章 在日済州人の渡日と親睦会研究──「在日本済州島親睦会」の活動を中心に[李昌益]
 1 はじめに
 2 在日済州人の渡日と暮らしぶり
  2-1 在日済州人の渡日と社会的状況
  2-2 在日済州人の職業と暮らしぶり
 3 在日韓国人共同体の成立と性格
  3-1 共同体の成立
  3-2 共同体の性格と活動そして拡大
 4 在日済州人共同体の成立と性格
  4-1 在日済州人共同体の成立
  4-2 在日済州人共同体の性格
 5 在日済州島親睦会の成立と活動
  5-1 済州島と在日済州人との交流
  5-2 済親会の成立と活動状況
  (1)「人和親睦」
  (2)人格向上
  (3)郷土との紐帯強化
  5-3 済親会の教育関連事業
 6 おわりに

第7章 在日コリアンの表象[難波功士]
 1 在日コリアン表象とは
 2 1950年代~──清く、正しいものとしての
 3 1970年代~──強く、哀しいものとしての
 4 1990年代~──実存的ないしリアルなものとしての
 5 2000年代~現在──美しいもの、もしくは疎ましいものとしての
 6 おわりに

終章 離散がもたらす生の記憶の保存をめぐって[山泰幸]
 1 人物記念館と集合的人格
 2 負の記憶
 3 困難を克服するプロセス
 4 寄贈と愛郷心
 5 比較の視点から
 6 おわりに

 あとがき

 索引

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