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グローバル資本主義と〈放逐〉の論理
本体3,800円+税
ISBN 9784750345024
判型・ページ数 4-6・336ページ
出版年月日 2017/04/20

グローバル資本主義と〈放逐〉の論理

不可視化されゆく人々と空間

極端な富の集中の背後に生み出され続け、かつてない規模で生じている貧困、難民、環境破壊。著者は人・モノ・場を社会システムから「放逐(expulsion)」する新たな論理が出現しているとし、それは各国の政治体制や領土といった既存のカテゴリーを横断する共通したダイナミクスとして各地で働いていると主張する。「おきざりにされた人々」が各国政治情勢を揺るがすなか、その背景に潜む支配的論理を実証的・概念的に可視化しようと試みる現代社会への警鐘の書。

Expulsions: Brutality and Complexity in the Global Economy, Harvard University Press, 2014の全訳。「日本語版への序」を収録。

 

 日本語版への序

序 過酷な選別

第1章 縮小する経済、拡大する放逐
 持続不能な矛盾? 包摂から放逐へ
 難民という負担を背負う
 結論――収奪性の編成

第2章 新しいグローバルな土地市場
 規律体制としての債務――土地取得の基礎を整える
 外国の土地取得の実行者、場所、取得されたもの
 大規模土地取得の実態
 一つのケース――地表レベルでのパームオイル生産
 結論

第3章 金融とその能力――システムの論理としての危機
 地方の住宅がグローバルな金融商品になるとき
 グローバルな拡大の可能性
 その他のグローバル住宅市場――超富裕層のためのスーパープライム
 金融――自らのパワーを制御できない?
 成長と繁栄に対する認識を変える

第4章 死んだ土地、死んだ水
 土地の劣化
 産業廃棄物――その多様なメカニズム
 鉛汚染
 クロム汚染
 鉱業と資源採取
 土地、水、空気を汚染する力
 水資源の収奪
 グローバルな規模拡大
 結論 国境線を超えて――グローバルな条件

結語 システムの末端で

 謝辞
 訳者あとがき
 原註
 引用文献
 索引

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