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道路建設とステークホルダー 合意形成の記録
本体2,000円+税
ISBN 9784750344867
判型・ページ数 A5・144ページ
出版年月日 2017/03/21

道路建設とステークホルダー 合意形成の記録  新刊

四日市港臨港道路霞4号幹線の事例より

四日市港臨港道路霞4号幹線建設計画は、港管理組合、国、自治体、住民、環境保護団体など多くのステークホルダー(利害関係者)が議論を重ね、折り合いを模索していくことで最終的な合意を得た。本書は、その16年間の紆余曲折を振り返る記録である。

 はじめに

第1章 四日市港臨港道路(霞4号幹線)はなぜ必要になったのか
 1 四日市港臨港道路(霞4号幹線)とは
 2 整備予定地(川越町・四日市市周辺)の背景
  歴史、文化、自然
  四日市公害からの再起と教訓
 3 霞4号幹線整備は必要か
  グローバルとローカル
  四日市港港湾計画と臨港道路の課題
  現状の道路の渋滞と大気汚染・騒音問題の解消
  コンテナ機能の拡充――産業の競争力と雇用維持に重要
  地震等災害時の輸送代替機能

第2章 計画検討のための“体制づくり”
 1 地域に及ぼす影響を的確に把握するための体制づくり
 2 環境影響評価(環境アセスメント)ができるコンサルタントを選ぶ
 3 臨港道路霞4号幹線調査検討委員会のスタート
  調査検討委員会の委員の選定
  吉田克己(三重大学名誉教授)の存在
  調査検討委員会と4つの専門部会
  情報共有がもたらした一体感
 4 調査検討委員会での様々な試み
  環境への影響をいかに予測するか――ポストの状態をプレの段階から織り込む
  地域協働、住民参画の時代に――藤前干潟保全の成功を契機に
  霞4号幹線は本当に必要なのか、から始める

第3章 多様な立場の人々(ステークホルダー)の意見を如何に拾い上げるか
 1 多様な立場の人々の意見を聴く意味
 2 多くの意見を拾い上げるための工夫
  意見を聴く地域を決める
  公開で問題意識を全部さらけ出す
  各団体から1人だけが発言できる「意見交換会」の意義
 3 同じ意見は一つとしてない

第4章 折り合いをつけるための様々な工夫
 1 反対を理解し、課題を共有する
  まずは、すべての意見に耳を傾け、課題を共有した
  「反対は反対」「賛成は賛成」を理解する
  信頼を得ることが必要
  一般の人でも理解できる方法を取り入れる
  マスコミへの伝え方にも注意を払う
 2 地域住民の理解を得るための課題は残る

第5章 『道路ガイドプラン』と『臨港道路霞4号幹線計画について(提言)』
 1 霞4号幹線事業のマニフェスト『道路ガイドプラン』
 2 5つのルート案から3つの推奨ルートへ
 3 『臨港道路霞4号幹線計画について(提言)』

第6章 建設開始、そして次のステップへ
 1 調査検討委員会から懇談会へ
  意見交換の場は、調査検討委員会から「四日市港臨港道路霞4号幹線事業に伴う懇談会」へと引き継がれた
  懇談会の役割
  設計にあたっての小検討会の設置
  調査、モニタリング、検討の状況は開示し続ける
 2 細部への配慮事項
  細部設計への景観的および生物への配慮
  橋梁本体色の選定
  海岸堤防を15m海側へ移動
  騒音対策
  環境モニタリング調査の実施
  生物への保全対策の実施
  避難場所としての利用検討
 3 多様なステークホルダーの利用の段階へ

第7章 霞4号幹線事業から学んだこと
 1 公共事業の検討プロセスのモデルとして
 2 まちづくりに生かす
 3 行政組織間の連携
 4 地域にプラスになる公共事業にするために
 5 大気汚染・騒音などへの配慮
 6 生物への配慮

第8章 プロジェクトを振り返って

第9章 資料編
 1 四日市港臨港道路「霞4号幹線」整備事業の経緯
 2 霞4号幹線関連公開資料
 3 海辺の生物保全対策ガイドライン
  保全対策の経緯
  事業範囲で保全対策を実施した重要な海辺の生物
  保全対象を実施した海辺の生物の概要
  海辺の生物保全対策

 おわりに



コラム
 1《四日市港外貿コンテナ取扱量》
 2《国道23号線の交通量》
 3《国道23号線の大気汚染と自動車騒音》
 4《臨港道路霞4号幹線調査検討委員会》
 5《多くの意見を拾い上げるための工夫》
 6《ドイツ・ミュンヘン新空港整備における反対運動と合意形成の事例》
 7《『道路ガイドプラン』とは》
 8《『四日市港臨港道路霞4号幹線事業に伴う懇談会』》
 9《『景観・環境検討ワーキンググループ』》
 10《『四日市港臨港道路霞4号幹線のリダンダンシー確保に係る検討』》
 11《海辺の植物の保全対策(ハマボウフウの例)》

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