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宗教哲学論考
本体3,200円+税
ISBN 9784750344904
判型・ページ数 4-6・386ページ
出版年月日 2017/03/31

宗教哲学論考

ウィトゲンシュタイン・脳科学・シュッツ

 

宗教哲学三部作、ここに完結! 

宗教哲学者である著者が生涯ずっと関心を抱いてきた2人の哲学者、L・ウィトゲンシュタインとA・シュッツ。この2人の哲学を中心に生、神、神経科学(脳科学)、心、祈り、宗教といった問題に独自の視点から挑んだ星川宗教哲学の集大成。

 

【関連動画(YouTube)】

本書のメインテーマの一つであるウィトゲンシュタインについて、著者が実際にノルウェーのウィトゲンシュタインの小屋跡を訪ねた際の貴重な映像です。

本書第1章から第3章の資料としてぜひご覧ください。

 まえがき

第Ⅰ部 ウィトゲンシュタインの生と哲学

第1章 ノルウェーにあるウィトゲンシュタインの「小屋」の跡に立って
 はじめに
 第一節 ショルデンのウィトゲンシュタイン
 第二節 筆者たちのショルデン紀行の開始
 第三節 小屋跡に立つ
 第四節 小屋跡の様子
 第五節 ウィトゲンシュタインと統合失調症
 第六節 『論理哲学論考』における「自我」の精神分析
 第七節 小屋の再現プロジェクト
 第八節 ウィトゲンシュタイン・アーカイブズ
 第九節 ケンブリッジ大学とウィトゲンシュタインの墓
 おわりに 

第2章 独創的な「否定神学」の著作としての『論理哲学論考』――ボヘンスキーの批判も踏まえて――
 はじめに
 第一節 ブルシーロフ攻勢での激闘と『秘密の日記』『草稿一九一四―一九一六』
 第二節 「否定神学」の著作としての『論理哲学論考』
  [図]ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の系統樹
 第三節 ボヘンスキーのウィトゲンシュタイン批判
 おわりに――独創的な「否定神学」の著作としての『論理哲学論考』

第3章 太陽とウィトゲンシュタインの宗教体験――一九三七年三月に書かれた『哲学宗教日記』の分析――
 はじめに 
 第一節 『哲学宗教日記』と『秘密の日記』
 第二節 一九三七年三月四日以降の『哲学宗教日記』にみる「太陽」
 第三節 「太陽の体験」と統合失調症
 おわりに――人間と太陽

第Ⅱ部 宗教と神経科学

第4章 決定論と自由意志論の狭間を生きたベンジャミン・リベット――ユダヤ教と実験神経生理学――
 はじめに
 第一節 リベットの研究上の立場
 第二節 リベットの生い立ちと改名
 第三節 リベットの実験
 第四節 リベットとユダヤ教
 おわりに
 付論――リベットの「自由意志の擁護」への疑義

第5章 宗教哲学と脳科学――エクルズ/ポパーの『自我と脳』と「神経宗教哲学」の構想――
 はじめに
 第一節 宗教と脳をめぐる二つの対立する立場
 第二節 宗教と脳科学がおかれている現状と本章の内容
 第三節 宗教体験と脳科学の対立
 第四節 ポパー/エクルズの『自我と脳』再考
 第五節 宗教体験と脳科学における「人称」の問題
 第六節 「三つの世界」をめぐる三つの立場
 第七節 言語と心と脳の関係
 第八節 唯物論/物理主義批判
 おわりに――言語重視の「神経宗教哲学」の構想
 付論――ニューバーグの「神経神学」における神経科学と神経との関わり

第Ⅲ部 「祈り」の分析

第6章 シュッツ現象学による「祈り」の分析――言語哲学の観点とともに――
 はじめに
 第一節 「祈り」を分析するための現象学と分析哲学との融合
 第二節 現代における宗教と、宗教の中核/本質としての祈り
 第三節 祈りとシュッツ現象学
 第四節 祈りと言語哲学
 第五節 結論的見解
 おわりに
 用語解説

 あとがき

 初出一覧
 引用・参照文献
 英文要旨

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