ホーム > 乳がんと共に生きる女性と家族の医療人類学
乳がんと共に生きる女性と家族の医療人類学
本体6,800円+税
ISBN 9784750344706
判型・ページ数 A5・500ページ
出版年月日 2017/02/10

乳がんと共に生きる女性と家族の医療人類学  新刊

韓国の「オモニ」の民族誌

韓国語の「オモニ」とは母親を指す言葉であるが、西洋の母性とは異なるイデオロギーを持っている。「オモニ」の隠喩である乳房の病、すなわち乳がんに対処するオモニの様相を現地調査から明らかにすることによって韓国の家族のあり方を考察する意欲的な論考。


 第一節 研究の目的および方法
 第二節 韓国における乳がん患者および乳がん治療の概況
 (1)手術
 (2)化学療法
 (3)放射線療法
 (4)分子標的療法
 (5)ホルモン療法(内分泌療法)
 第三節 本書の構成

第一章 先行研究の検討
 第一節 母性に関する先行研究
 第二節 韓国の家族に関する研究における女性、そして「オモニ」

第二章 韓国の家族をめぐる変化
 第一節 墓の床石から見る家族の変化
 第二節 戸籍のデータから見る家族の変化
 第三節 「オモニ」の語りから見る家族の変化

第三章 隠喩としての病い――現代韓国社会におけるがん
 第一節 近代科学とがん
 第二節 がんの解釈
 第三節 がんを治すための行為

第四章 「オモニ」の乳がん患者への注目
 第一節 胸、乳房、乳がんの意味づけ
 第二節 女性の婚姻状態および年齢による病因論の違い
 第三節 「オモニ」たちの語る病因論

第五章 乳がんに罹るということ
 第一節 治療段階ごとの経験の語りから
 (1)発見
 (2)告知
 (3)周囲に話す
 (4)病院選択
 (5)手術
 (6)化学療法
 (7)放射線療法
 (8)ホルモン療法
 (9)分子標的療法
 (10)治験
 (11)定期検診
 (12)再発
 第二節 ライフヒストリーから

第六章 病気を治すための「ハンプリ」
 第一節 「ファッピョン」と「ハンプリ」
 第二節 「ハンプリ」にまきこまれる家族
 第三節 「ハンプリ」とチンジョン/シデク

第七章 「オモニ」のセクシュアリティ
 第一節 抑圧・干渉されるセクシュアリティ
 第二節 セクシュアリティの規範を覆す「オモニ」たち

第八章 「オモニ」の「モギギ」
 第一節 「憩いの宿」の民族誌
 第二節 「オモニ」の「モギギ」
 第三節 「オモニ」自身に対する「モギギ」の前景化

第九章 「オモニ」と家族
 第一節 「オモニ」として在るということ――ソ・キョンスクとその家族の民族誌
 第二節 患者たちの語る自身のライフヒストリー(1)――病気を契機に不本意な奉仕をやめたり、接触を避けたりする対象についての語りを中心に
 第三節 患者たちの語る自身のライフヒストリー(2)――奉仕を選択的に継続し、感情的紐帯を強める対象についての語りを中心に
 第四節 「オモニ」を通した韓国の家族再考

考察

 付録
 注
 あとがき
 参考文献
 索引

同じジャンルの本

このページのトップへ