ホーム > 日本とフィンランドにおける子どものウェルビーイングへの多面的アプローチ
日本とフィンランドにおける子どものウェルビーイングへの多面的アプローチ
本体5,800円+税
ISBN 9784750344515
判型・ページ数 A5・304ページ
出版年月日 2017/01/30

日本とフィンランドにおける子どものウェルビーイングへの多面的アプローチ

子どもの幸福を考える

日本とフィンランドにおける子どもの心の健康について、小中学生を対象とした質問紙法および投影法による2国間比較研究。2国の現状と課題に関する論考および両国の社会的基盤、教育基盤などの比較資料を加え、両国の子どものメンタルヘルスに対して学術的かつ多面的なアプローチを試みる。

 はじめに

序章 フィンランドの概要と研究概要
 第1節 フィンランドの概要
 第2節 研究概要


第Ⅰ部 小中学生のウェルビーイング調査

第1章 質問紙を通してみたウェルビーイング
 はじめに
 第1節 日本の子どものQOL──フィンランドの子どもとの比較
 第2節 友だち領域と学校領域のQOLに関する検討
 まとめと今後の課題

第2章 イメージ連想法を通してみた自己イメージと学校イメージ
 はじめに
 第1節 方法
 第2節 結果と考察
 まとめと今後の課題

第3章 対人葛藤解決方略調査を通してみた葛藤解決のあり方
 第1節 子どもの対人葛藤解決方略と学校生活
 第2節 対人葛藤解決方略における文化差
 第3節 方法
 第4節 国、発達段階、性別による各方略使用の違い
 まとめと今後の課題

第4章 文章完成法を通してみた自己像と対人関係
 第1節 問題と目的
 第2節 方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 まとめと今後の課題

第5章 動的学校画を通してみた学校生活
 はじめに
 第1節 印象、活動および自己像の2国間比較
 第2節 友人関係および対教師関係の2国間比較
 まとめと今後の課題


第Ⅱ部 社会の支援を必要とする子どものウェルビーイング

第6章 日本とフィンランドにおけるひきこもり傾向児
 はじめに
 第1節 日本のひきこもり傾向児
 第2節 フィンランドのひきこもり傾向児
 第3節 総合考察
 まとめと今後の課題

第7章 日本とフィンランドにおける子どもの社会的養護
 はじめに
 第1節 社会的養護の背景について
 第2節 児童福祉施設の実際
 第3節 考察
 まとめと今後の課題


第Ⅲ部 学校における心の支援

第8章 学校現場を支える学校カウンセリングの2国間比較
 はじめに
 第1節 歴史的背景
 第2節 一次的援助サービス
 第3節 二次的援助サービス
 第4節 三次的援助サービス
 第5節 心理アセスメント
 第6節 資格と組織的基盤
 第7節 専門家の養成
 第8節 課題


第Ⅳ部 フィンランドにおける子どものウェルビーイング

第9章 フィンランドにおける子どもの幸福とその支援
 はじめに
 第1節 子どもと若者の育成に関する2015年フィンランド内閣計画
 第2節 幸福と健康における政府の目標について
 第3節 児童福祉法について
 第4節 保健・医療法について
 第5節 福祉事業の担い手と団体について
 第6節 国立健康福祉研究所:統計と専門的助言について
 第7節 セーブ・ザ・チルドレン・フィンランド:ケア事業はどのように行われているか
 第8節 政府による開発計画:KASTEについて
 第9節 子どものための福祉サービスの有効性:フィンランド地方自治体協会による研究プロジェクト

第10章 フィンランド在住の日本人心理学者からみた学校環境とウェルビーイング
 はじめに
 第1節 学校ウェルフェアチーム
 第2節 いじめ
 第3節 学習と学校生活についての支援
 第4節 学校と保護者の連携
 第5節 多言語、多文化教育
 おわりに

資料 2国間比較統計

 2国間調査研究成果一覧(平成22年~平成28年)
 あとがき
ペアレント・ネイション
3000万語の格差

3000万語の格差(電子書籍)

世界の保育の質評価
 

このページのトップへ