ホーム > 新市民革命入門
新市民革命入門
本体2,400円+税
ISBN 9784750344324
判型・ページ数 4-6・256ページ
出版年月日 2016/11/30

新市民革命入門

社会と関わり「くに」を変えるための公共哲学

日本の市民社会力が弱い理由は、明治以降の近代国家形成において「公共圏」を「公(政府)」が乗っ取ってきたことによる「公私二元論」の国家構造にあり、私たち日本人は依然その呪縛の中にあるといえる。その国家構造における「公共性」の不在を解明し、「公共益」の必要性を説く。さらには、政府・NPO・企業の3つのセクターが熟議・対話をもとに合意形成していくオランダモデルを踏まえ、地域から変革していくリローカリゼーション(地域回帰)を提唱する。

 はじめに──私たち一人ひとりが社会と関わる「市民」たること

第1章 日本のNPOセクターとチャリティ度
 第1節 東日本大震災に「日本人」はどのように反応したか
 第2節 日本のNPOセクターはなぜ欧米先進国に比べ小さいのか

第2章 日本が普通の「くに」になるために、公共圏を取り戻そう!
 第1節 「公共」とは何か──国家哲学の喪失
  1.国家の成り立ちは「私・公共・公」の三元論
  2.主権論の系譜と領域主権論
 第2節 日本にはなぜ「公共」圏が存在しないのか
  1.政府が「公共」を乗っ取る──「公・私」二元論の日本
  2.戦後も公・私二元論が続いているのはなぜか
 第3節 自民党の日本国憲法改正草案に隠されたカラクリとは
 第4節 世界は公共圏の再生を目指してどのように動いているか
 第5節 公共論を掲げた横井小楠とは

第3章 オランダモデルへ向けて──二一世紀の民主主義改革モデルとして
 第1節 二一世紀の民主主義改革はどこへ行くのか
  1.民主主義の失敗と赤字の歴史
  2.三セクターモデルとしてのオランダモデル
 第2節 オランダモデルを形成するために
  1.三セクター協働モデルへ
  2.政府とNPOの協働へ向けて
  3.企業とNPOの協働へ向けて
 第4章 リローカリゼーションの時代へ──地域循環型経済と暮らしへの道
 第1節 “リローカリゼーション(地域回帰)”とは何か
 第2節 世界に広がるリローカリゼーション運動
 第3節 経済のリローカリゼーションは何をもたらすか
  1.エネルギーのリローカル化──エネルギーの地産地消へ
  2.食のリローカル化──有機農業とファーマーズマーケット
  3.交通のリローカル化──コンパクトタウンとタウンモビリティ
  4.建築・都市計画のリローカル化──公共圏の形成と建築
  5.金融のリローカル化──NPOバンク
  6.通貨のリローカル化──地域通貨でつなぐコミュニティの輪
  7.その他のリローカル化の動き
 第4節 地域内循環型経済へ向けて──レジリエンス(復元力)とリエコノミー(経済の再構成)とSDGs


 あとがきにかえて──新しい市民運動としてのフェアトレードタウン

同じジャンルの本

自民党の女性認識

自民党の女性認識(単行本)

メディアとサバルタニティ
統治不能社会

統治不能社会(電子書籍)

 
統治不能社会

統治不能社会(単行本)

デジタル革命の社会学
デジタル革命の社会学

デジタル革命の社会学(電子書籍)

 
リスクコミュニケーション
近代日本の優生学

近代日本の優生学(電子書籍)

帝国のヴェール

帝国のヴェール(単行本)

 
帝国のヴェール

帝国のヴェール(電子書籍)

男子という闇

男子という闇(単行本)

男子という闇

男子という闇(電子書籍)

 

このページのトップへ