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生命・人間・教育
本体3,000円+税
ISBN 9784750344379
判型・ページ数 A5・216ページ
出版年月日 2016/11/22

生命・人間・教育

豊かな生命観を育む教育の創造

生命観や人間性を尊重する教育システムの創造という立場から、「生を養う術」、精神世界、多文化保育・教育、「生きる力」、愛着理論、在宅医療、環境教育といったテーマの論考を集め、理論的、実証的両面からの探究を試みた論集。

 

【執筆者一覧】

松永幸子(まつなが・さちこ)
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了/専門:教育学
主な著書:『近世イギリスの自殺論争――自己・生命・モラルをめぐるディスコースと人道協会』知泉書館、2012年、『わたしたちの生活と人権』(共著)保育出版社、2015年

三浦正雄(みうら・まさお)
青山学院大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学/専門:日本近代児童文学、日本近代文学
主な著書:『楽しい創作入門』岩波書店、1997年、『怪談』(編著)講談社、2004年

堀田正央(ほった・まさなか)
東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻博士課程単位取得退学/専門:国際保健学
主な著書:Situational analysis of maternal and child health services for foreign residents in Japan. Pediatrics International, 2007 Apr, 49(2): 293-300、『多文化保育・教育論』(共著)みらい、2014年

渡邊光雄(わたなべ・みつお)
東京教育大学大学院教育学研究科教育学専攻博士課程単位取得退学/専門:教育学
主な著書:『クラフキの「二面的開示」に関する研究』勁草書房、1994年

山本智子(やまもと・ともこ)
早稲田大学大学院文学研究科人文科学専攻教育学コース博士課程単位取得退学/専門:保育学・学校教育学
主な著書:『子どもが医療に参加する権利』講談社、2016年、『新しい保育原理』(共著)大学図書出版、2016年

金谷有子(かなや・ゆうこ)
慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学/専門:発達心理学
主な著書:『〈身体〉に関する発達支援のユニバーサルデザイン シリーズ発達支援のユニバーサルデザイン 第3巻』(共著)金子書房、2014年、『乳幼児の人格形成と母子関係』(共著)1991年、東京大学出版会

長友大幸(ながとも・ひろゆき)
京都府立大学大学院人間環境科学研究科博士課程修了/専門:環境教育学
主な著書:『環境都市計画事典』(共著)朝倉書店、2005年、小学校校庭の巨樹を用いた環境教育実践経験が教員の意識に及ぼす影響」『ランドスケープ研究』75(5)、日本造園学会、2012年

序章――パラダイム変換と人間観・生命観・教育観の変遷[松永幸子・三浦正雄]


第Ⅰ部 理念・思想に関わる理論

第1章 生を養う――「自己(Self)」の誕生と「生命(Life)」の変遷[松永幸子]
 はじめに
 第1節 イギリスの自殺・生命論争における「生命(Life)」と「自己(Self)」
 第2節「生を養う術(art)」――養生論の原像にみる生(life)
 おわりに

第2章 「思想としての精神世界」の変遷とその生命観・人間観の文学への影響概観[三浦正雄]
 序 「思想としての精神世界」
 第1節 「ニューエイジ」思想から「ニューサイエンス」「精神世界」「スピリチュアリティ」への展開概観
 第2節 「ニューエイジ」思想の興隆
 第3節 「ニューサイエンス」の日本への輸入と展開
 第4節 「ニューエイジ」から「精神世界」「スピリチュアリティ」へ
 第5節 「思想としての精神世界」に対する日本の学術での評価史
 第6節 「思想としての精神世界」
 第7節 海外の精神世界系の文学及び文化の紹介者
 第8節 現代文学と「思想としての精神世界」
 むすび

第3章 持続可能な開発のための教育(ESD)にむけた多文化保育・教育の必要性[堀田正央]
 はじめに
 第1節 キー・コンピテンシー(Key competencies)と「生きる力」
 第2節 持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD)
 第3節 持続可能な開発目標(The new Sustainable Development Goals: SDGs)
 第4節  キー・コンピテンシー養成における多文化保育・教育の位置づけと有用性
 第5節 持続可能な開発にむけた教育における多文化教育・保育の課題
 第6節 多文化保育・教育の課題と今後の可能性

第4章 リスク・センスを働かせた「生きる力」を育む[渡邊光雄]
 第1節 学校教育の理念――人権保障及び福祉
 第2節 「国」の「教育権能」に支えられた人権保障及び福祉としての教育と学校教育における「体罰」禁止規定
 第3節 「星の王子さま」のものごとの捉え方と「トップダウン情報処理」による「生きる力」
 第4節 「危機的状況」の下でも「心のなかの世界」を通して「細部のリアリティー」の事象を捉えることのできる「生きる力」の育成


第Ⅱ部 制度・実践・設計に関わる理論

第5章 乳幼児研究と愛着理論及び愛着理論に基づいた臨床研究[金谷有子]
 第1節 コミュニケーションの基本構造としての母子相互作用と発達
 第2節 情動のコミュニケーションの発達研究とその理論
 第3節 愛着の理論と愛着の発達研究
 第4節 愛着研究と臨床

第6章 在宅医療を受ける子どもの発達支援――国連遊びに参加する子どもの権利に基づいて[山本智子]
 第1節 端緒
 第2節 先行研究の検討および本稿の目的と方法
 第3節 結果および考察
 第4節 結論

第7章 校庭の巨樹を用いた環境教育が児童・卒業生・教員の意識に及ぼす影響[長友大幸]
 第1節 巨樹と人間との係わりの歴史
 第2節 巨樹を用いた環境教育の必要性
 第3節 小学校校庭の巨樹を用いた環境教育
 第4節 卒業後の意識や行動に影響を与える在学中の巨樹との係わり
 第5節 環境教育実践経験に係わる教員の意識


 著者紹介