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部落問題と近現代日本 松本治一郎の生涯
本体5,800円+税
ISBN 9784750344355
判型・ページ数 4-6・480ページ
出版年月日 2016/11/22

部落問題と近現代日本 松本治一郎の生涯

1920年代以降、水平社、部落解放同盟の指導者・国会議員として部落差別と闘い、第二次大戦後は「世界水平」をめざして国内外で活躍した松本治一郎の生涯を、イギリス人研究者が日本の近現代史の流れと重ね合わせて描く。

 謝辞
 日本語版まえがき
 刊行に寄せて
 はじめに

第一章 少年・青年時代
 一 博多の被差別民たち
 二 封建身分制とその改革
 三 子ども時代の松本治一郎
 四 中国大陸へ
 五 帰国
 六 福岡の政治と部落関係団
 七 博多毎日新聞差別記事事件
 八 黒田事件
 九 小括

第二章 松本治一郎と水平社
 一 水平社の創立
 二 九州の水平社
 三 関東大震災発生―「錦旗革命」?
 四 徳川公爵辞爵要求事件
 五 水平社の再建
 六 福岡連隊事件
 七 岩尾家定の動向―こぼれ話
 八 捜査と裁判
 九 天皇直訴
 一〇 小括

第三章 監獄から議会へ
 一 一九三〇年代初頭の治一郎と政治
 二 水平社解消の提案
 三 治一郎の出獄と水平社の停滞
 四 高松地裁判決糾弾運動と水平社の再生
 五 水平社と財政と政治
 六 一九三六年選挙
 七 小括

第四章 松本治一郎の代議士時代の一九三六~四一年
 一 政治的背景
 二 治一郎の議会活動(一九三六~三七年)
 三 水平社と戦争の勃発
 四 一九三七年選挙と近衛文麿
 五 水平社の時局順応
 六 代議士・松本治一郎
 七 水平社と戦時の融和運動
 八 総力戦の開始と治一郎―小括

第五章 松本治一郎と太平洋戦争
 一 総力戦開始時の治一郎
 二 一九四二年選挙
 三 戦時中
 四 他の全国水平社幹部
 五 小括

第六章 松本治一郎と占領下の日本
 一 降伏後
 二 治一郎と戦後憲法
 三 戦後初期の解放運動
 四 新憲法下の政治活動
 五 天皇と「カニの横ばい」拒否事件
 六 公職追放
 七 部落解放運動の再生
 八 福岡の運動
 九 松本組
 一〇 小括

第七章 一九五〇年代の松本治一郎
 一 はじめに
 二 治一郎の政界復帰
 三 一九五三年選挙
 四 反基地運動
 五 三池争議と安保闘争
 六 一九五〇年代前半の治一郎の国際的活動
 七 ラングーンから北京へ
 八 治一郎とジョセフィン・ベーカー
 九 北京からストックホルムへ
 一〇 治一郎とバンドン会議
 一一 西欧と北アフリカ
 一二 中国、オーストラリア、中国
 一三 部落解放運動の戦略
 一四 部落差別反対運動
 一五 第一〇回大会(一九五五年八月二七日~二八日)
 一六 治一郎と一九五〇年代の部落解放理論
 一七 小括

第八章 松本治一郎の晩年―一九六〇年代
 一 一九六〇年代の治一郎
 二 炭鉱労働者と米軍基地
 三 最後の訪中(一九六四年)
 四 同和政策の動向
 五 第二〇回大会と治一郎の最後の演説
 六 病に倒れた治一郎、そして告別
 七 治一郎亡き後
 八 部落解放運動と同和政策
 九 引き継がれる「松本精神」―展望

 注
 参考文献
 訳者あとがき
 索引

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