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保育・子育て支援の地理学
本体2,800円+税
ISBN 9784750344089
判型・ページ数 A5・224ページ
出版年月日 2016/10/01

保育・子育て支援の地理学

福祉サービス需給の「地域差」に着目して

待機児童問題をはじめとする保育をめぐる「地域固有の問題」とは何なのか。本書は、子育て支援における地域差に着目し、都市・地方それぞれの地域のニーズに対応した解決のあり方を検討するための視点を提供。あわせて今後の学術的・政策的課題を展望する。

 はじめに

1章 子育て支援と地域
 1 本書の視点
 2 地理学分野における既存研究――「福祉の地理学」の視点
 3 日本における保育供給の展開

2章 保育をめぐる地理的諸相
 1 ローカルな保育ニーズ――家族と働き方の地域差に注目して
 2 都市問題としての「保育所待機児童」
 3 大都市圏内部の待機児童と保育サービス供給の地域差
 4 本書の構成

3章 都心は「子育ての場」となりうるか?①――都心大企業による企業内保育所の意義と限界
 1 都心の企業内保育所への注目
 2 日本における企業内保育所の概況
 3 「大企業・大都市都心型」企業内保育所の利用理由
 4 企業内保育所の利用実態
 5 都心の企業内保育所がもつ意義と課題

4章 都心は「子育ての場」となりうるか?②――湾岸部タワーマンション居住者の「保活」
 1 都心湾岸部「豊洲」の再開発と保育
 2 ホワイトカラー共働き世帯の就業と保育利用
 3 豊洲への入居理由と「保活」
 4 都心湾岸部の保育所獲得競争と「格差」

5章 保育サービス不足地域における行政の役割――足立区小規模保育室事業を事例として
 1 事業開始の背景と民間事業者の参入
 2 就業形態にあわせた多様な利用実態
 3 認可保育所入所の希望
 4 保育サービス不足地域における行政の役割

6章 大都市圏郊外における子育てNPOの役割――「ジェンダー化された空間」の保育資源
 1 郊外の諸問題と非共働き世帯への子育て支援
 2 対象地域における地域子育て支援拠点事業
 3 高蔵寺ニュータウンの子育て支援事業の経緯
 4 子育て支援施設の利用実態
 5 「都市空間のジェンダー化」の先に

7章 ローカルなニーズ、ローカルなサービス①――地方温泉観光地の長時間保育事業の取り組み
 1 女性の働き方の地域差と保育ニーズ
 2 日本における延長保育の概況
 3 七尾市における長時間保育ニーズへの対応
 4 延長保育サービスの定着プロセス
 5 地域の基幹産業を背景とした保育供給

8章 ローカルなニーズ、ローカルなサービス②――工業都市川崎の地域変容と学童保育
 1 工業都市川崎の地域性と学童保育
 2 学童保育の歴史と概況
 3 臨海部の工業地帯における先進的な導入
 4 内陸部の宅地開発と学童保育の変化
 5 「ローカルなニーズ」は一枚岩ではない

9章 地域に即した子育て支援に向けて
 1 「子育てする場所としての都市」はいかに実現可能か
 2 地方圏の子育て環境をめぐる変化と課題

 あとがき
 文献・初出一覧

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