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チュニジア革命と民主化
本体5,800円+税
ISBN 9784750344010
判型・ページ数 4-6・536ページ
出版年月日 2016/09/10

チュニジア革命と民主化

人類学的プロセス・ドキュメンテーションの試み

「アラブの春」で唯一民主化を成し遂げたチュニジア。しかし現在でも経済や治安面での課題を抱え、まだ道半ばの印象は拭い得ない。ジャスミン革命から現在までの民主化移行へ向けた歩みを、文化人類学的手法を用いて民衆の視点から捉えようとする意欲的な試み。

 凡例
 地図 チュニジア共和国と各県

序章 なぜチュニジア革命か
 第1節 問題の所在
 第2節 方法論としてのプロセス・ドキュメンテーション
  (1)人類学的プロセス・ドキュメンテーションの手法
  (2)現象の多面性・多声性・多所性と時間軸
  (3)ミクロ・メゾ・マクロのレベルをつなぐ考察
 第3節 本書の構成

第1章 「二つのチュニジア」と革命の背景
 第1節 独立以降の開発政策の歪みと地域格差
 第2節 ベンアリー・トラベルシー一族のネポティズムと盗賊政治
 第3節 警察国家と言論情報統制
 第4節 二〇〇八年のガフサ・リン鉱山民衆蜂起事件

第2章 チュニジア革命の始まりとベンアリー政権の崩壊
 第1節 シーディ・ブーズィードでの野菜売り青年の焼身自殺
 第2節 地域的デモから全国的デモへの展開
 第3節 多様な市民と集団組織の参加と軍の役割
 第4節 一月一四日のベンアリー政権崩壊と対外関

第3章 革命後の民主化移行と制憲議会選挙でのナフダ党勝利
 第1節 臨時政府発足後の混乱と「自由のキャラバン」
 第2節  「カスバ1」と「カスバ2」の抗議運動 
 第3節 カーイドエッセブシー臨時政権発足と各地での権利要求運動
 第4節 制憲議会選挙とナフダ党勝利

第4章 ナフダ党連立トロイカ政権からカルテット仲介の「国民対話」へ
 第1節 ナフダ党連立トロイカ政権と政権運営の未熟さの露呈
 第2節 「イスラミスト」と「リベラル派」の対立抗争
 第3節 憲法草案におけるシャリーア・ジェンダー・人権をめぐる論争
 第4節 野党党員の暗殺とカルテット仲介による「国民の対話」

第5章 女性たちの活発な政治社会活動
 第1節 独立以降の「国家フェミニズム」と革命後の女性政策
 第2節 革命期と民主化過程で活躍した女性たち
 第3節 女性の身体の戦術手段化
 第4節 「国家フェミニズム」から「市民フェミニズム」への変容

第6章 新憲法制定と自由選挙に基づく新政権の発足
 第1節 新憲法の制定とテクノクラート政権の発足
 第2節 治安対策と過激派イスラミストの掃討作戦
 第3節 国民代表者議会選挙と共和国大統領選挙
 第4節 新政権の発足とテロ対策と経済的課題

第7章 市民社会の力とトランスナショナルな連携
 第1節 革命後の市民社会の活発化とNGOの増加
 第2節 市民による選挙監視と憲法の起草
 第3節 貧困削減と雇用創出支援NGO
 第4節 マイノリティの権利要求・差別反対運動

終章 チュニジア革命の意義と今後の展望

 注
 あとがき
 略語一覧
 付録1 革命後の政権と首相・政府主席のリスト
 付録2 年表
 参考文献
 索引

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