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社会的困難を生きる若者と学習支援
本体2,800円+税
ISBN 9784750343907
判型・ページ数 A5・288ページ
出版年月日 2016/08/25

社会的困難を生きる若者と学習支援

リテラシーを育む基礎教育の保障に向けて

識字学級や夜間中学、更生保護施設など、「困難を抱える若者」の支援に取り組んでいる組織や団体の事例調査を通して、学齢期に十分な教育を受けることができなかった若者の学習(学び直し)支援とそのあり方について、リテラシーという観点から検討を進める。

 

【執筆者一覧】

岩槻 知也(いわつき・ともや)
1966年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。博士(人間科学)。現在、京都女子大学発達教育学部教授。専門は、社会教育学・成人基礎教育論。主要著書:『家庭・学校・社会で育む発達資産-新しい視点の生涯学習』(共編著、北大路書房、2007年)、『学力格差是正策の国際比較』(共著、岩波書店、2015年)、『日本の教育をどうデザインするか』(共編著、東信堂、2016年)など。

棚田 洋平(たなだ・ようへい)
1981年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(人間科学)。現在、一般社団法人部落解放・人権研究所調査・研究部研究員。専門は、教育社会学・社会教育学・成人基礎教育論。主要著書:『高校を生きるニューカマー-大阪府立高校にみる教育支援』(共著、明石書店、2008年)、『「力のある学校」の探求』(共著、大阪大学出版会、2009年)、『日本の外国人学校-トランスナショナリティをめぐる教育政策の課題』(共著、明石書店、2014年)など。

上杉 孝實(うえすぎ・たかみち)
1935年生まれ。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、京都大学名誉教授。専門は、社会教育・教育社会学。主要著書:『現代文化と教育』(高文堂出版社、1989年)、『地域社会教育の展開』(松籟社、1993年)、『生涯学習・社会教育の歴史的展開』(松籟社、2011年)、『生涯学習と人権』(共編著、明石書店、1999年)など。

関本 保孝(せきもと・やすたか)
1954年生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1978年より東京の夜間中学4校に勤務。2014年定年退職。現在、「えんぴつの会」及び「ピナット子ども学習支援教室」スタッフ。主要論文・著書:「夜間中学の現状と役割、そして未来へ」(『月刊社会教育』2014年10月号、国土社)、「シリーズ夜間中学『①夜間中学で学ぶということ』」(『月刊社会教育』2016年4月号、国土社)、編集担当:『全国への公立夜間中学校開設を目指した人権救済申立の記録』(全国夜間中学校研究会、2008年)など。

添田 祥史(そえだ・よしふみ)
1978年生まれ。九州大学大学院人間環境学研究科博士後期課程単位取得満期中退。現在、福岡大学人文学部教育・臨床心理学科准教授。専門は、社会教育学・成人基礎教育論。前任校在任中に釧路自主夜間中学「くるかい」の設立と運営に携わる。主要著書:『自治の力を育む社会教育計画-人が育ち、地域が変わるために』(共著、国土社、2014年)、『現代の社会教育と生涯学習』(共著、九州大学出版会、2013年)。

松下 一世(まつした・かずよ)
1956年生まれ。大阪教育大学大学院修士課程修了。修士(教育学)。和歌山・大阪での小学校教員を経て、現在、佐賀大学教育学部教授。専門は、教育学・人権教育学。主要著書:『総合的な学習でめざす国際標準の学力-すぐ使える“新時代の人権教材”7つのテーマ』(明治図書出版、2012年)、『アンチ「いじめ」大作戦!かけがえのない命の輝きを』(明治図書出版、2008年)、『18人の若者たちが語る部落のアイデンティティ』(部落解放・人権研究所、2002年)、『子どもの心がひらく人権教育-アイデンティティを求めて』(部落解放・人権研究所、1999年)など。

知念 渉(ちねん・あゆむ)
1985年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(人間科学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科助教。専門は教育社会学・家族社会学。主要著書・論文:『マインド・ザ・ギャップ!-現代日本の学力格差とその克服』(共著、大阪大学出版会、2016年)、「『貧困家族であること』のリアリティー-記述の実践に着目して」(日本家族社会学会編『家族社会学研究』第26巻第2号、2014年)など。

金 侖貞(きむ・ゆんじょん)
1975年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。現在、首都大学東京都市教養学部准教授。専門は、社会教育学・多文化教育。主要著書:『地域学習の創造-地域再生への学びを拓く』(共著、東京大学出版会、2015年)、『異文化間教育のとらえ直し』(共著、明石書店、2016年)など。

藤根 雅之(ふじね・まさゆき)
1984年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在学中。専門は、教育社会学・社会教育学。主要論文:「オルタナティブスクールの組織間ネットワークと市民的公共性」(日本社会教育学会編『社会教育学研究』第51巻・第2号、2015年)。

第Ⅰ部 問題の所在

第1章 「社会的困難を生きる若者」とは誰か?[岩槻知也/棚田洋平]
第2章 「リテラシー」の概念とその意義[岩槻知也/上杉孝實]


第Ⅱ部 実践の諸相:全国の支援現場から

第3章 公立夜間中学校(東京都)[関本保孝]
第4章 釧路自主夜間中学「くるかい」(北海道)[添田祥史]
第5章 田川ふれ愛義塾(福岡県)[松下一世]
第6章 豊川識字・日本語教室(大阪府)[棚田洋平]
第7章 高槻富田ふれ愛義塾(大阪府)[棚田洋平]
第8章 スチューデント・サポート・フェイス(佐賀県)[松下一世]


第Ⅲ部 課題と展望

第9章 若年者向けリテラシー支援の困難と課題[知念渉]
第10章 韓国における「学校の外の青少年」への学習支援の現状と課題[金侖貞]
第11章 成人基礎教育の制度化の現状と課題[上杉孝實]
第12章 制度の外で活動する学びの場を制度化する上でのジレンマ[藤根雅之]
第13章 学校から疎外された子どもの現状から考える公教育の課題[松下一世]

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