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外国人の子ども白書
本体2,500円+税
ISBN 9784750344959
判型・ページ数 A5・320ページ
出版年月日 2017/04/10

外国人の子ども白書

権利・貧困・教育・文化・国籍と共生の視点から

※改訂版が刊行されていますのでご注意ください。

現代日本における「外国につながる子ども」の現状と支援の課題が一冊でわかる画期的な白書。人権、福祉、教育、文化(言語)、家族、滞在条件などの観点から、外国人の子どもの現状を正確に把握、データおよび支援現場の報告からそのリアルな姿が見えてくる。

 

【内容紹介(リーフレット)】

『外国人の子ども白書』リーフレット(注文票)【PDF:1.8MB】

 

【執筆者一覧】

石井小夜子*弁護士

井村美穂*豊田市教育委員会学校日本語指導員

大川昭博*移住者と連帯する全国ネットワーク理事

大田祈子*川崎市こども未来局青少年支援室

大谷千晴*平塚市立旭陵中学校教諭

大谷美紀子*弁護士

岡﨑秋香*川崎市こども未来局北部児童相談所児童福祉司

小ヶ谷千穂*フェリス女学院大学文学部教授

小貫大輔*東海大学教養学部教授

鍛治致*大阪成蹊大学マネジメント学部准教授

加藤佳代*神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)外国人教育相談コーディネーター

甲斐田万智子*文京学院大学外国語学部教授

川上郁雄*早稲田大学大学院日本語教育研究科教授

姜恩和*埼玉県立大学保健医療福祉学部講師

金光敏*特定非営利活動法人コリアNGOセンター事務局長

黒田恵裕*奈良県外国人教育研究会事務局次長

小林米幸*医療法人社団小林国際クリニック院長

小池未来*同志社大学大学院法学研究科博士後期課程在籍

斎藤一久*東京学芸大学教育学部准教授

齋藤ひろみ*東京学芸大学教育学部教授

佐藤郡衛*目白大学学長

品川ひろみ*札幌国際大学短期大学部教授

芝真里*成城大学非常勤講師

鈴木江理子*国士舘大学文学部教授

宋宇蘭*会社員

空野佳弘*弁護士

髙橋脩*豊田市福祉事業団理事長

高橋靖明*川崎協同病院地域連携室相談課ソーシャルワーカー

髙谷幸*大阪大学大学院人間科学研究科准教授

田中宏*一橋大学名誉教授

田中宝紀*NPO法人青少年自立援助センター定住外国人子弟支援事業部責任者

崔江以子*川崎市ふれあい館職員

チュープ サラーン*日本大学大学院人文科学研究所研究員

陳天璽*早稲田大学国際教養学部教授

築樋博子*豊橋市教育委員会外国人児童生徒教育相談員

鶴木由美子*認定NPO法人難民支援協会(JAR)定住支援部コーディネーター

中島智子*プール学院大学名誉教授

南雲勇多*早稲田大学文化構想学部助手

二井紀美子*愛知教育大学教育学部准教授

西口里紗*フェリス女学院大学非常勤講師

丹羽雅雄*弁護士

野入直美*琉球大学法文学部准教授

野崎志帆*甲南女子大学文学部教授

枦木典子*NPO法人多文化共生センター東京代表理事

花崎みさを*母子生活支援施設FAHこすもす統括施設長

半田勝久*日本体育大学体育学部准教授

菱木順一*久里浜少年院統括専門官

平野裕二*子どもの人権連代表委員

藤田哲也*児童養護施設麦の穂学園主任指導員

文公輝*NPO法人多民族共生人権教育センター理事

裵明玉*弁護士

村上桂太郎*ワールドキッズコミュニティ事務局長

山岸素子*カラカサン~移住女性のためのエンパワメントセンター共同代表

松本一子*愛知淑徳大学非常勤講師

丸山由紀*弁護士

山田由紀子*弁護士

山野上麻衣*一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍

山本晃輔*大阪大学未来戦略機構第五部門特任助教

雪田樹理*弁護士

米谷修*大阪府立学校在日外国人教育研究会事務局長

ラボルテ雅樹*ユニオンぼちぼち、とよなか国際交流協会

李節子*長崎県立大学大学院人間健康科学研究科教授

リリアン・テルミ・ハタノ*近畿大学総合社会学部准教授

若林秀樹*宇都宮大学国際学部客員准教授

渡辺マルセロ*マルセロ行政書士事務所所長

 外国人の子どもたちの現在――なぜ「外国人の子ども白書」なのか

第1章 外国人と外国につながる子どもたちのいま
 01 外国人の子どもとは
 02 外国人と外国につながる子どものいま――そのさまざまな姿
 03 日本で生まれ育つ外国人の子どもたち
 04 在日コリアンの子どもたち
 05 中国人の子どもたち
 06 ブラジル人の子どもたち
 07 フィリピン人の子どもたち
 08 インドシナ難民の子どもの過去・現在
 09 難民の子どもへの支援
 10 アメラジアンの現在
 特別寄稿 日本における外国人――戦後史と現在
 コラム 多文化社会の小さな種

第2章 子どもにとっての移動の経験
 01 未知の地への突然の移動
 02 日本語が全く分からない子どもがどう迎えられたか
 03 異文化接触と自尊感情――少年期の危機をどう乗り越えるか
 04 頻繁な移動が生む学習の不連続、アイデンティティの不安
 コラム 生きるということ

第3章 家族生活のなかの子ども
 01 出産、育児とその支援――乳児期の課題
 02 乳幼児に関わる課題――保育所を中心として
 03 移動、親の長時間就労と親子関係の変化
 04 子どもの教育に親はどう関わるか
 05 家庭における言語の選択
 06 2つの言語習得における周囲の役割――「通訳する子ども」から考える(現場からのレポート)
 07 発達障害のある子どもと家族

第4章 子どもの貧困と権利侵害
 01 外国人の子どもの貧困
 02 非正規滞在の子どもと社会保障制度
 03 生活保護世帯と子ども
 04 自立困難と貧困の継承――カンボジア難民の子どもたちの事例から
 05 親による虐待、ネグレクト
 06 外国籍ひとり親世帯と子ども
 07 外国人の子どもの医療に関連した問題点
 08 ヘイトスピーチと民族的マイノリティの子どもたち

第5章 教育と学校
 01 教育を受ける権利と就学義務
 02 就学前の子どもたちへの支援
 03 日本の学校のなかで 
 04 「適応指導」とは――学校における教員の役割
 05 日本語教育――社会参加のための「ことばの力」を育む
 06 外国人の子どもに対する学習指導
 07 学齢超過者への教育
 08 多文化教育――外国につながる子どもの教育の枠組みづくりに向けて
 09 民族教育の現在
 10 義務教育以降の進路――進学の道をどう開くか
 11 社会で「見えない」不就学の外国人の子どもたち
 12 「外国学校」の現在
 13 地域における多文化共生の試み――「外国人の居場所」を公的施設に創出する
 コラム 私が学校をやめなかった理由
 コラム アイデンティティに悩んだ昔とそれを乗り越えた今


第6章 人権保障と子ども
 01 日本国憲法・国内法と外国人の子ども
 02 少年審判における外国人の子どもの権利
 03 子どもの権利条約と外国人の子どもの権利
 04 国連・子どもの権利委員会の一般的意見と外国人の子ども
 05 諸外国での外国人の子どもの権利保障――国連・子どもの権利委員会の報告書審査から
 06 地方自治体における外国人の子どもの権利保障

第7章 子どもと国籍
 01 国籍への権利とはなにか
 02 子どもの国籍はどのように決まるか
 03 国籍取得に関する婚外子差別とその是正
 04 無国籍の子どもがなぜ生まれるのか
 05 アンデレちゃん事件――提起された問題
 06 国際結婚と子どもの国籍――重国籍の問題
 07 出生地主義の導入でどう変わるか――フランスやドイツの場合と引き比べて
 08 さまざまな立場にある子どもたちが平等に生きるために

第8章 子どもの在留資格
 01 子どもの在留資格はどう決まるか――「扶養」と「従属」の親子関係
 02 「家族滞在」の子どもたち――「依存」という拘束
 03 連れ子としての子どもの権利と在留資格
 04 中高生の在留資格と受験、アルバイト、就職
 05 非正規滞在の子どもと人権

第9章 子ども支援の現場
 01 いじめの克服における教育の対応
 02 川崎市における外国につながる子どもの権利保障に向けた取組
 03 児童福祉施設と外国人の子どもたち
 04 必要な多文化ソーシャルワーク
 05 DV被害の母と子ども
 06 子どもたちの〈格差〉と生活支援――誰もが力いっぱい生きられるために
 07 子ども医療互助会制度で子どもに安心の医療を
 08 地域での支援・NPOによる居場所づくり
 09 地域での支援――フィリピンコミュニティ支援
 10 教育からのドロップアウトを日本社会からのドロップアウトにしないために
 11 少年院における外国人処遇――外国人非行少年の改善更生と社会復帰支援
 コラム 支援にとどまらず権利をあたりまえに
 コラム 異質な者として日本を生きる

第10章 幼児の国際移動と子どもの権利
 01 国際養子縁組と子どもの権利――「子どもの最善の利益」はどう考慮されているのか
 02 国際養子縁組の行われる社会文化的背景
 03 日本・アジアからの国際養子はいま
 04 国際人身売買と子ども
 05 国際的な子の奪取に関するハーグ条約と子どもの人権

 資料

  あとがき
  編集後記
  執筆者一覧
  編者一覧

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