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世界と日本の移民エスニック集団とホスト社会
本体4,600円+税
ISBN 9784750343242
判型・ページ数 A5・336ページ
出版年月日 2016/03/31

世界と日本の移民エスニック集団とホスト社会

日本社会の多文化化に向けたエスニック・コンフリクト研究

外国人集住地域における移民エスニック集団とホスト社会間のコンフリクトは少なくないが、一方で共存を図っている地域もある。海外や日本における実態調査から、今後、一層多文化化が進む日本がとるべきエスニック資源の活用も含めた対応策について考察する。

 

【執筆者一覧】

荒又美陽(あらまた みよう)
一橋大学大学院社会学研究科博士課程中途退学(博士(社会学))。現在,恵泉女学園大学人文学部歴史文化学科准教授。専門は,人文地理学,フランス社会論。
〈主な著書〉
『パリ神話と都市景観――マレ保全地区における浄化と排除の論理』(明石書店,2011年)
『移民の社会的統合と排除――問われるフランス的平等』(共著,東京大学出版会,2009年)
『都市の景観地理 大陸ヨーロッパ編』(共著,古今書院,2009年)
『視覚表象と集合的記憶――歴史・現在・戦争』(共著,旬報社,2006年)


大石太郎(おおいし たろう)
東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了(博士(理学))。琉球大学准教授等を経て,現在,関西学院大学国際学部准教授。専門は人文地理学,カナダ地誌。
〈主な著書・論文〉
『日本人の国際移動と太平洋世界――日系移民の近現代史』(分担執筆,文理閣,2015年)
『地理エクスカーション』(分担執筆,朝倉書店,2015年)
『アメリカ(世界地誌シリーズ4)』(分担執筆,朝倉書店,2011年)
『はじめて出会うカナダ』(分担執筆,有斐閣,2009年)
『エスニック・ワールド――世界と日本のエスニック社会』(分担執筆,明石書店,2008年)
「カナダの英語圏都市におけるフランス語系住民の言語維持とフランス語系コミュニティの発展――ノヴァスコシア州ハリファクスの事例」(地学雑誌,第115巻第4号,2006年)


加賀美雅弘(かがみ まさひろ)
筑波大学大学院地球科学研究科博士課程単位修得退学(理学博士)。東京学芸大学助教授を経て,現在,東京学芸大学教授。専門は,ヨーロッパ地誌学,エスニック地理学。
〈主な著書・論文〉
『EU(世界地誌シリーズ3)』(編著,朝倉書店,2011年)
『ヨーロッパ学への招待――地理・歴史・政治からみたヨーロッパ』(川手圭一,久邇良子と共著,学文社,2010年)
『東ヨーロッパ・ロシア(朝倉世界地理講座10)』(木村汎と共編著,朝倉書店,2007年)
『「ジプシー」と呼ばれた人々――東ヨーロッパ・ロマ民族の過去と現在』(編著,学文社,2005年)


片岡博美(かたおか ひろみ)
名古屋大学大学院環境学研究科博士課程修了(博士(地理学))。現在,近畿大学
経済学部准教授。専門は,都市地理学,社会地理学。
〈主な著書・論文〉
‘Ethnic Economy of Brazilian Residents in Hamamatsu City,’ In International Migrants in Japan: Contributions in an Era of Popurlation Decline, ed. Y. Ishikawa, Trans Pacific Press, 2015.
「ブラジル人は『顔のみえない』存在なのか?――生活活動日誌から見る就労・家事・余暇活動,そしてエスニック・ビジネスに属する時間」(地理学評論,第87巻5号,2014年).


根田克彦(ねだ かつひこ)
筑波大学大学院地球科学研究科博士課程単位取得満期退学(博士(理学))。現在,奈良教育大学教授。専門は,都市地理学。
〈主な著書・論文〉
『都市小売業の空間分析』(単著,大明堂,1999年)
『都市空間の見方・考え方』(編著,古今書院,2013年)


福本拓(ふくもと たく)
京都大学大学院文学研究科研究指導認定退学(修士(文学))。現在,宮崎産業経営大学法学部准教授。専門は,都市社会地理学,多文化共生論。
〈主な著書・論文〉
「集合的消費の変質に着目した外国人受け入れ意識の分析――三重県四日市市の日系ブラジル人集住地区を事例に」(共著,地理学評論,88巻4号,2015年)
‘The persistence of the residential concentration of Koreans in Osaka from 1950 to 1980: its relation to land transfers and home-work relationship’, Japanese Journal of Human Geography, 65(6),2013年)
「東京および大阪における在日外国人の空間的セグリゲーションの変化――『オールドカマー』と『ニューカマー』間の差異に着目して」(地理学評論,83巻3号,2010年)


矢ケ﨑典隆(やがさき のりたか)
カリフォルニア大学バークリー校大学院地理学研究科博士課程修了(Ph.D.)。東京学芸大学教授等を経て,現在,日本大学文理学部教授。専門は,地理学,地誌学,アメリカ地域研究。
〈主な著書〉
『アメリカ(世界地誌シリーズ4)』(編著,朝倉書店,2011年)
『食と農のアメリカ地誌』(東京学芸大学出版会,2010年)
『アメリカ大平原――食糧基地の形成と持続性』(斎藤功・菅野峰明と共編著,古今書院,2003年)
『移民農業――カリフォルニアの日本人移民社会』(古今書院,1993年)


山下清海(やました きよみ)
筑波大学大学院地球科学研究科博士課程単位取得満期退学(理学博士)。秋田大学教授,東洋大学教授等を経て,現在,筑波大学生命環境系(地球環境科学専攻)教授。専門は,人文地理学,華僑・華人研究。
〈主な著書・論文〉
『改革開放後の中国僑郷――在日老華僑・新華僑の出身地の変容』(編著,明石書店,2014年)
『現代のエスニック社会を探る――理論からフィールドへ』(編著,学文社,2011年)
『池袋チャイナタウン――都内最大の新華僑街の実像に迫る』(洋泉社,2010年)
『エスニック・ワールド――世界と日本のエスニック社会』(編著,明石書店,2008年)
『東南アジア華人社会と中国僑郷――華人・チャイナタウンの人文地理学的考察』(古今書院,2002年)


吉田道代(よしだ みちよ)
サウスオーストラリア州立フリンダース大学博士課程修了(Ph.D.)。現在,和歌山大学観光学部・観光学研究科教授。専門は,社会地理学。
〈主な著書・論文〉
『ホスピタリティ入門』(青木義英・神田考治と共編著,新曜社,2013年)
『Women, Citizenship and Migration: The Resettlement of Vietnamese Refugees in Australia and Japan(オーストラリアと日本の市民権――ベトナム難民女性の再定住の経験から)』(ナカニシヤ出版,2011年)

 はじめに

I 移民エスニック集団とホスト社会
 1.移民エスニック集団と先住エスニック集団
 2.エスニック・コンフリクトの類型
 3.エスニック資源の活用

II 移民エスニック集団とホスト社会の分析キーワード
 1.ソーシャル・ミックス(社会的混合)
 2.エスニック範疇化
 3.移民エスニック集団の借り傘戦略
 4.エスニック集団と土地・住宅取得
 5.エスニック集団の記憶の場―ウィーンのユダヤ人の観光スポット―
 6.移民博物館
 7.国勢調査
 8.インナーシティ再生とエスニシティ
 9.市民権

III 2011年イングランド暴動の特性
 1.2011年イングランド暴動の課題
 2.イングランドにおける暴徒の特性
 3.ロンドン大都市圏における暴動の特性
 4.暴動と民族・貧困

IV 変容する移民地区―パリ・グットドールの居住者層と多文化性の表象をめぐって―
 1.グットドール地区と移民
 2.都市計画事業と多文化性
 3.表象と統計
 4.宗教と文化
 5.地区の変容を促すものは何か

V エスニック市場にみるウィーンのエスニック景観の動向
 1.はじめに
 2.ウィーンにおける外国人の流入
 3.ウィーンにおける外国人の居住分布
 4.ブルネン小路のエスニック市場
 5.エスニック景観の動向

VI ロサンゼルス大都市圏の分断化とエスニックタウン
 1.都市化の進展と大都市圏の形成
 2.移民とホスト社会の摩擦
 3.移民とエスニックタウン
 4.アジア化とラテンアメリカ化

VII ホスト社会としてのケベックのディレンマ―「ケベックの価値」憲章をめぐる論争から―
 1.はじめに
 2.ケベック州およびモントリオール大都市圏の宗教景観
 3.ケベック党の政権奪回と「ケベックの価値」憲章(60号法案)の提案
 4.ホスト社会としてのケベックのディレンマ
 5.結びに代えて

VIII オーストラリアの難民政策―2000年以降の庇護申請者収容施設の役割に焦点を当てて―
 1.研究の背景と課題
 2.オーストラリアにおける人種・民族関係と移民政策
 3.オーストラリアの難民政策の変遷
 4.庇護申請者向け収容施設の実情
 5.庇護申請者向け収容施設の役割

IX ニューチャイナタウンの形成とホスト社会―池袋チャイナタウンの事例を中心に―
 1.世界におけるニューチャイナタウンの形成
 2.日本における新華僑の増加
 3.池袋チャイナタウンの形成と新華僑のエスニック・ビジネス
 4.新華僑と地元コミュニティ
 5.おわりに

X 「花街」からエスニック空間へ―ホスト社会・在日朝鮮人・「ニューカマー」の関係―
 1.土地取得とエスニック空間の形成
 2.研究対象地域と用いるデータ
 3.今里新地における土地所有者の変遷と建造環境
 4.エスニック空間への変容の背景
 5.おわりに

XI エスニック集団成員とホスト社会との接点―ブラジル人住民の「日常」を分析する―
 1.なぜ,エスニック集団成員の「日常」に着目するのか?
 2.滞日ブラジル人の日常生活活動
 3.エスニック集団内部に存在するグラデーションを考える
 4.エスニック集団とホスト社会との接点を考える
 5.おわりに

XII 増加する在留外国人と日本社会―日本社会の多民族化に向けての課題―
 1.外国人ニューカマーの増加
 2.エスニックタウンの形成とエスニック・コンフリクト
 3.エスニック資源の活用
 4.今後の課題

 あとがき
 索引
 著者紹介

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