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バルカンを知るための66章【第2版】
本体2,000円+税
ISBN 9784750342986
判型・ページ数 4-6・388ページ
出版年月日 2016/01/31

バルカンを知るための66章【第2版】

柴 宜弘 編著

混乱と紛争の絶えなかった激動のバルカン。だが、この地には多くの民族が集まり、豊かな歴史と文化を育んできた。いま、EUへの統合と、中東からの難民の通り道となっている「地域としてのバルカン」の共通性と多様性を紹介し、今後の「共生の地」を考える。

 

【執筆者一覧】

井浦 伊知郎(いうら・いちろう)
1968年生まれ。福山国際外語学院校長。
アルバニア語・バルカン言語学専攻

石田 信一(いしだ・しんいち)
跡見学園女子大学文学部教授。東欧地域研究(特に旧ユーゴ・クロアチア近現代史)

伊東 一郎(いとう・いちろう)
1949年生まれ。早稲田大学教授。スラヴ民俗学専攻

稲垣 紀夫(いながき・のりお)
ルーマニア・クルージ・フォークロア研究所客員研究員。ルーマニア現代史、民族舞踏学専攻

稲葉 光俊(いなば・みつとし)
1977年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ近代史専攻

宇都宮 徹壱(うつのみや・てついち)
1966年生まれ。写真家、ノンフィクションライター

長 有紀枝(おさ・ゆきえ)
1963年生まれ。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授。特定非営利活動法人難民を助ける会理事長

川又 一英(かわまた・かずひで)
1944年生まれ。作家。2004年10月16日逝去 享年59歳

木村 真(きむら・まこと)
1960年生まれ。日本女子大学非常勤講師。東欧地域研究(特にブルガリア)専攻

黒澤 啓(くろさわ・さとる)
共立女子大学国際学部教授。国際協力、国際公共政策専攻

齋藤 厚(さいとう・あつし)
1971年生まれ。外務省欧州局中・東欧課勤務。政治社会論・バルカン地域研究専攻

茂野 玲(しげの・れい)
1973年生まれ。政治思想史・政治理論専攻

柴 宜弘(しば・のぶひろ) ※編著者紹介参照

定直 正光(じょうじき・まさみつ)
1937年生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。兼松株式会社(1961~1988年)を経てJICE嘱託(2001~2004年)。兼松株式会社勤務時20年強ベオグラード在住

菅原(今井)淳子(すがはら・じゅんこ)
1954年生まれ。二松学舎大学国際政治経済学部教授。国際関係史・バルカン近現代史専攻

鈴木 健太(すずき・けんた)
1980年生まれ。日本学術振興会特別研究員PD。ユーゴスラヴィア現代史、東欧・バルカン地域研究専攻

鐸木 道剛(すずき・みちたか)
1950年生まれ。岡山大学大学院社会文化科学研究科教授。ビザンティン美術史、東欧美術史、日本近代美術史専攻

関口 義人(せきぐち・よしと)
1950年東京生まれ。明治大学卒。商社勤務を経て現職は音楽評論、プロデュースなど

田中 一生(たなか・かずお)
1935年生まれ。バルカン文化史、旧ユーゴスラヴィア文学専攻。2009年3月9日逝去

寺島 憲治(てらじま・けんじ)
1948年生まれ。スラヴ・バルカン文化研究専攻

中島 崇文(なかじま・たかふみ)
学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科教授。東欧地域研究(特にルーマニア、モルドヴァ)専攻

中島 由美(なかじま・ゆみ)
1951年生まれ。一橋大学名誉教授。言語学専攻

長島 大輔(ながしま・だいすけ)
1973年生まれ。東京経済大学、東京都市大学非常勤講師。ユーゴスラヴィア現代史(民族・宗教問題)専攻

沼野 充義(ぬまの・みつよし)
1954年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。ロシア東欧文学専攻

平野 共余子(ひらの・きょうこ)
映画史研究家。元ニューヨーク市ジャパン・ソサエテイー映画部門キューレター。ニューヨーク大学、ニュースクール大学、東京大学、テンプル大学ジャパンキャンパスなどで非常勤講師を務めた。

アンドレイ・ベケシュ
リュブリャナ大学文学部教授。日本語学専攻[コラム]

松前 もゆる(まつまえ・もゆる)
盛岡大学文学部准教授。文化人類学専攻

みやこうせい
バルカン半島のフォークロアを長年、調査、執筆。エッセイスト、フォトアーティスト、批評、翻訳、メルヘンなど

村田 奈々子(むらた・ななこ)
東京大学教養学部特任講師。近現代ギリシア史専攻

山崎 信一(やまざき・しんいち)
1971年生まれ。東京大学教養学部、東京外国語大学、明治大学文学部非常勤講師。ユーゴスラヴィア現代史専攻

山崎 洋(やまさき・ひろし)
1941年生まれ。翻訳家、ベオグラード大学文学部講師。社会主義経済論専攻

 はじめに
 『バルカンを知るための66章【第2版】』はじめに


Ⅰ 歴史から

第1章 神話化される中世バルカン王国――生き続けるナショナリズム
第2章 歴史と口承文芸――今に生きるコソヴォ史観
第3章 ドラキュラのふるさと――ヴラド串刺公と吸血鬼伝説
第4章 柔らかな専制――オスマン帝国の統治と宗教
第5章 地方の名望家アーヤーン――バルカンの地域権力体現者
第6章 匪賊のネットワーク――クレフテスの理想と現実
第7章 「東方問題」とバルカン――国際関係の中の独立運動
第8章 「マケドニアに自治を」――VMROとイリンデン蜂起
第9章 オスマンの遺産をめぐって――バルカン戦争
第10章 さまざまな人の移動――バルカンにおける移民・難民
第11章 バルカン連邦構想の系譜――相克を超える協調の動き
第12章 抵抗運動の中の内戦――バルカンにおける第二次世界大戦
第13章 ギリシア内戦と冷戦――西側陣営の「飛び地」ギリシア
第14章 庶民の知恵「居酒屋政治」――社会主義と小話
第15章 ユーゴスラヴィア紛争と暴力――なお残る火種
【コラム1】セルビア南部ヤシュニヤ村聖ヨハネ修道院聖堂の壁画の調査
【コラム2】バルカンの映画


Ⅱ 都市めぐり

第16章 ユダヤ人の町――テッサロニキとサラエヴォ
第17章 世界遺産の中世都市――ドゥブロヴニクとコトル
第18章 バルカンの中の「ヨーロッパ」――ケルキラとコルチュラ
第19章 「継続」と「断絶」と――ベオグラードとザグレブ
第20章 西方に開かれた歴史ある都市――ドゥラスとシュコダル
第21章 巡礼地――オフリドとメジュゴーリェ
第22章 バルカンにおける中欧的都市――ブラショヴとノヴィサド
第23章 ドナウ下流の二国の中心都市――ブカレストとソフィア


Ⅲ 民族を超える、国を超える

第24章 民族の対立は伝統か?――ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
第25章 重なりあう「民族の故地」――コソヴォ/コソヴァ
第26章 諸民族が錯綜して織なす歴史の地――トランシルヴァニア
第27章 ドナウ川の恵みを受ける多民族の平原――ヴォイヴォディナ
第28章 失われつつある多民族性と地域性――ダルマツィアの変貌
第29章 ナショナリズムへの抵抗――イストリアの挑戦
第30章 領土拡大の野心が交錯する地域――近代マケドニア
第31章 国境を越える架け橋を目指して――バトナ
第32章 深淵なる森に覆われた秘境の地――ブコヴィナ
第33章 黒海沿岸の文明の十字路――ドブロジャ
【コラム3】ユーゴスラヴィア紛争とNGOの活動


Ⅳ 暮らしと社会

第34章 家族とザドルガ――バルカンを貫く家父長制
第35章 ジェンダーから見る社会――体制の変化が男と女に与える影響
第36章 「伝承」の継承者――バルカン農民のイメージ
第37章 羊飼いの暮らし――移動する人びとと近代国家
第38章 クムとクムストヴォ――血を超える絆
第39章 ギリシア移民の歴史と現在――ディアスポラ
第40章 自然と折り合い自由を謳歌する人びと――ロマの天地
第41章 ドナウ・デルタに暮らす人びと――漁労の民リポヴァン人はスラヴ系旧教徒
第42章 聖山アトスと修道士――神と暮らす男たち
第43章 さまざまなムスリムの暮らし――地域社会の中の共生
【コラム4】ロマ・ミュージックの光景――グチャのブラスバンド・フェスティバル


Ⅴ フォークロア

第44章 春が訪れる3月――マルツィショールとマルテニツァ
第45章 結婚式と葬式――輪舞と泣き歌
第46章 スラーヴァと「名の日」――聖者と祝祭
第47章 遊び――儀礼の中の遊戯、日常の遊び
第48章 結婚儀礼と悪魔払いの舞踊カルシュバルカンの踊り


Ⅵ 言葉

第49章 ギリシア語の二つのかたち――ディモティキとカサレヴサ
第50章 アルバニア語、ルーマニア語と文字改革――500年にわたる「文字の旅路」
第51章 セルビア・クロアチア語の生成と解体――「ユーゴスラヴィア」の運命とともに
第52章 バルカニズムの謎――文法共通性はどこからきたか


Ⅶ 食文化

第53章 東西文明の十字路で――麦と米の物語
第54章 おやじの味、おふくろの味――肉料理
第55章 お国自慢の赤と白――ワイン
第56章 村びとの酒――ワインとラキア
第57章 カップから香る歴史と未来――コーヒー


Ⅷ 文化とスポーツ

第58章 「世界文学」としてのバルカン文学――エリアーデ、パヴィチ、カダレ
第59章 イコンから歴史画へ――神中心から人間中心へ
第60章 民族を超える音楽――旧ユーゴスラヴィアのポップスとロック
第61章 クストリッツァとアンゲロプロス――他者イメージの投影場所としてのバルカン
第62章 バルカン・サッカー今昔物語――東欧革命がサッカー界にもたらしたもの
【コラム5】バルカン・サッカーへの誘い


Ⅸ 世界の中で

第63章 ヨーロッパ統合とバルカン――取り残される「西バルカン」
第64章 歴史教育から見た和解の試み――国民史を超えられるか
第65章 日本とバルカン――「人間の安全保障」の考えを生かして
第66章 2015年難民危機とバルカン諸国――21世紀の人の移動
【コラム6】20年目を迎えるリュブリャナ大学の日本研究
【コラム7】バルカンにおけるJICAの環境協力


 主要参考文献

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