ホーム > アジア太平洋諸国の災害復興
アジア太平洋諸国の災害復興
本体4,300円+税
ISBN 9784750342825
判型・ページ数 A5・228ページ
出版年月日 2015/12/10

アジア太平洋諸国の災害復興

人道支援・集落移転・防災と文化

林 勲男 編著

2011年の東日本大震災も含め、この間アジア太平洋諸国では、巨大地震、津波などの自然災害が頻発している。本書は、各国の調査をもとに「人道支援」「集落移転」「防災と文化」という三つの視点から、災害復興に何が重要であるかを分析しまとめたもの。

 

【執筆者一覧】

飯國有佳子(いいくに ゆかこ)
大東文化大学講師
専攻:文化人類学、東南アジア地域研究
主要著書・論文
『現代ビルマにおける宗教的実践とジェンダー』、風響社、2011年
『ミャンマーの女性修行者ティーラシン:出家と在家のはざまを生きる人々』、風響社、2010年
『ミャンマーを知るための60章』(エリア・スタディーズ125)共著、明石書店、2013年

高桑史子(たかくわ ふみこ)
首都大学東京名誉教授
専攻:社会人類学
主要著書・論文
『カタストロフィと人文学』(西山雄二編)共著、勁草書房、2014年
『スリランカを知るための58章』(エリア・スタディーズ117)共編著、明石書店、2013年
『スリランカ海村の民族誌 開発・内戦・津波と人々の生活』明石書店、2008年

林 勲男(はやし いさお)
国立民族学博物館准教授
専攻:社会人類学 災害人類学
主要著書・論文
『自然災害と復興支援』(みんぱく実践人類学シリーズ9)編著、明石書店、2010年
『災害と共に生きる文化と教育――〈大災害〉からの伝言』共編著、昭和堂、2008年
『オセアニア近代史の人類学的研究――接触と変貌、住民と国家』(国立民族学博物館研究報告別冊21)共編著、2000年
Folk Performing Art in the Aftermath of the Great East Japan Earthquake, Asian Anthropology, Vol.11 2012.

深尾淳一(ふかお じゅんいち)
元映画専門大学院大学准教授、現在チェンナイ在住。
専門:南インド地域研究、南インド考古学
主要著書・論文
Cities in India: an archaeological perspective, Cities in South Asia, Routledge, 2015
「グローバル化とインド映画産業――インタビュー調査を通して」、『地域研究』12-2、昭和堂、2013年
「災害復興と文化遺産――南インド、タミルナードゥ州の例から」、『自然災害と復興支援』、明石書店、2010年

金谷美和(かねたに みわ)
国立民族学博物館 外来研究員
専攻:文化人類学
主要著書・論文
『布がつくる社会関係――インド絞り染め布とムスリム職人の民族誌』、思文閣出版、2007年
『はじまりとしてのフィールドワーク――自分がひらく、世界がかわる』共編著、昭和堂、2008年
Communities Fragmented in Reconstruction After the Gujarat Earthquake of 2001, Journal of the Japanese Association for South Asian Studies Vol.18 pp.51-75 2006

田中 聡(たなか さとし)
常葉大学教授
専攻:防災学、建築構造学
主要著書・論文
『防災の決め手「災害エスノグラフィー」』共著、NHK出版、2009年
フィリピン・マリキナ市における枠組組積構造Non-Engineered住宅の耐震安全性に関する考察、地域安全学会論文集,No. 6, 2004
Development of Training System for Building Damage Assessment Using Actual Buildings, Journal of Disaster Research, Vol.9, No.2, 2014

高田峰夫(たかだ みねお)
広島修道大学教授
専攻:地域研究、社会学
主要著書・論文
『バングラデシュ民衆社会のムスリム意識の変動-デシュとイスラーム-』明石書店、2006年
“Life Stories of the urban poor in Chittagong, Bangladesh”, in Crispin Bates and Minoru Mio eds., Cities in South Asia, Routledge, London 2015
「バングラデシュ」、立川・杉本・海津編『朝倉世界地理講座-大地と人間の物語-(4:南アジア)』朝倉書店、2012年

 序

第1部 被災経験と人道支援

第1章 災害が生み出す新たなコミュニティ:サイクロン・ナルギスの事例から[飯國有佳子]
 1 はじめに
 2 サイクロン・ナルギスの被害と被災地デルタ
 3 政治化された災害と支援
 4 開発援助機関の活動と現地の文脈
 5 結節点としての諸組織と人々の紐帯
 6 下からの組織化を可能にするもの
 7 おわりに

第2章 インド洋津波災害からの復興課題:スリランカ南岸の事例から[高桑史子]
 1 はじめに
 2 スリランカにおける津波被害の概要
 3 支援の実態と課題
 4 支援の限界と克服
 5 津波から一〇年が経過して
 6 おわりに

第2部 集落移転

第3章 集落移転と土地権:一九九八年アイタぺ津波災害被災地の課題[林勲男]
 1 はじめに
 2 アイタぺ津波災害
 3 被災地域の概要
 4 移住と土地問題
 5 おわりに

第4章 集落移転と文化的環境の再創造:南インドのインド洋大津波被災地の事例から[深尾淳一]
 1 はじめに
 2 災害と復旧・復興活動の概要
 3 集落移転と文化的環境――住民の対応と戦略
 4 まとめ

第5章 集団移転と生業の再建:二〇〇一年インド西部地震の被災と支援[金谷美和]
 1 はじめに
 2 被災村の概要
 3 新しい村をつくる
 4 段階をふんだ支援
 5 生業を続けること
 6 おわりに

第3部 防災と文化

第6章 開発途上国の庶民住宅は本当に災害に弱いのか:その実態と支援のあり方[田中聡]
 1 はじめに
 2 なぜ開発途上国の庶民住宅は災害に弱いといわれているのか
 3 マリキナ・プロジェクト
 4 インドネシアの被災地での住宅復興
 5 おわりに

第7章 バングラデシュの「ボンナ」(洪水):巨大開発計画を超えて[高田峰夫]
 1 はじめに 
 2 バングラデシュの自然環境と「ボンナ(洪水)」
 3 巨大洪水防止計画FAPをめぐる議論
 4 ボンナの受容――人々の生活との関わり
 5 ボンナの広がりを考える
 6 おわりに


 あとがき

同じジャンルの本

このページのトップへ