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ASEANを知るための50章
本体2,000円+税
ISBN 9784750342696
判型・ページ数 4-6・332ページ
出版年月日 2015/12/10

ASEANを知るための50章

1967年、混乱と貧困につきまとわられた東南アジアにASEANが結成された。本書はASEANを多面的に取り上げ、それへの関心を導くとともに、アジア太平洋地域の複雑で微妙な文脈のなかでASEANを理解する視線を養う一助とならんと編集された。

 

【執筆者一覧】

浅野 亮(あさの りょう)
同志社大学法学部教授。
【主要著書・論文】
「台頭する中国とASEAN――東アジア秩序の変容とメカニズム」(黒柳米司編『「米中対峙」時代のASEAN――共同体への深化と対外関与の増大』明石書店、2014年)、「『グレー・ゾーン』の中の日中関係――威嚇と抑止のなかの安定」(渡邊昭夫、秋山昌廣編『日本をめぐる安全保障 これから10年のパワー・シフト――その戦略環境を探る』亜紀書房、2014年)、『中国の海上権力』(山内敏秀との共著、創土社、2014年)

稲田 十一(いなだ じゅういち)
専修大学経済学部教授。
【主要著書・論文】
『国際協力のレジーム分析――制度・規範の生成とその過程』(有信堂、2013年)

大庭 三枝(おおば みえ)
東京理科大学工学部教養教授。
【主要著書・論文】
『重層的地域としてのアジア――対立と共存の構図』(有斐閣、2014年)、『アジア太平洋地域形成への道程――境界国家日豪のアイデンティティ模索と地域主義』(ミネルヴァ書房、2014年)、“The New Japan - ASEAN Partnership” in Kojima, Takaaki and Takashi Shiraishi eds., ASEAN -JAPAN Relations. ISEAS, 2014.など

小笠原 高雪(おがさわら たかゆき)
山梨学院大学法学部教授。
【主要著書・論文】
『「米中対峙」下のASEAN――共同体への深化と対外関与の拡大』(共著、明石書店、2014年)、『対テロ国際協力の構図――多国間連携の成果と課題』(共著、ミネルヴァ書房、2010年)、『メコン地域開発――残された東アジアのフロンティア』(共著、アジア経済研究所、2005年)

春日 尚雄(かすが ひさお)
福井県立大学地域経済研究所教授。
【主要著書・論文】
『ASEANシフトが進む日系企業――統合一体化するメコン地域』(文眞堂、2014年)、「ASEAN連結性の強化と交通・運輸分野の改善」「ASEAN経済共同体とエネルギー協力」(石川幸一、清水一史、助川成也編著『ASEAN共同体と日本――巨大統合市場の誕生』文眞堂、2013年)。

金子 芳樹(かねこ よしき) ※編著者紹介参照。

菊池 努(きくち つとむ)
青山学院大学国際政治経済学部教授。
【主要著書・論文】
「ASEAN政治安全保障共同体に向けて――現況と課題」(山影進編『新しいASEAN――地域共同体とアジアの中心性を目指して』(日本貿易振興機構アジア経済研究所、2011年)、「東アジア共同体構想」をめぐる地域制度の動態:経済的相互依存、力の構造、地域制度を通じてのバーゲニング」(黒柳米司編『ASEAN:再活性化への課題』明石書店、2011年)、「大国政治の変動と東南アジア――ASEAN政治安全保障共同体の狙いと課題」(『国際問題』646号、2015年)

工藤 年博(くどう としひろ)
政策研究大学院大学(GRIPS)教授。
【主要著書・論文】
『ミャンマー政治の実像――軍政23年の功罪と新政権のゆくえ』(編著、アジ研選書29、アジア経済研究所、2012年)、『ポスト軍政のミャンマー――改革の実像』(編著、アジ研選書39、アジア経済研究所、2015年)。

黒柳 米司(くろやなぎ よねじ) ※編著者紹介参照。

佐藤 考一(さとう こういち)
桜美林大学リベラルアーツ学群教授。
【主要著書・論文】
『ASEANレジーム――ASEANにおける会議外交の発展と課題』(勁草書房、2003年)、『皇室外交とアジア』(平凡社新書、2007年)、『「中国脅威論」とASEAN諸国――安全保障・経済をめぐる会議外交の展開』(勁草書房、2012年)。

清水 一史(しみず かずし)
九州大学大学院経済学研究院教授。
【主要著書・論文】
『ASEAN域内経済協力の政治経済学』(ミネルヴァ書房、1998年)、『ASEAN経済共同体と日本人――巨大統合市場の誕生』(共編著、文眞堂、2013年)、『現代ASEAN経済論』(共編著、文眞堂、2015年)。

首藤 もと子(しゅとう もとこ)
筑波大学人文社会系教授。
【主要著書・論文】
『グローバル・ガヴァナンス論』(共編著、法律文化社、2014年)、Carolina G. Hernandez and Motoko Shuto, “ASEAN-Japan Strategic Partnership in Southeast Asia: Socio-Cultural Pillar” in Rizal Sukma and Yoshihide Soeya eds., Beyond 2015, Tokyo: Japan Center for International Exchange, 2013, 「アジアの市民社会と国際関係」(『岩波講座東アジア近現代史(第10巻)』岩波書店、2011年)、『東南・南アジアのディアスポラ』〔叢書グローバルディアスポラ2〕(編著、駒井洋監修、明石書店、2010年)他。

鈴木 早苗(すずき さなえ)
日本貿易振興機構 アジア経済研究所地域研究センター研究員。
【主要著書・論文】
「ASEANにおける組織改革――憲法発効後の課題」(山影進編『新しいASEAN――地域共同体とアジアの中心性を目指して』アジア経済研究所、2011年)、「国際制度――ASEAN』(中村正志編『東南アジアの比較政治学』アジア経済研究所、2012年)、『合意形成モデルとしてのASEAN――国際政治における議長国制度』(東京大学出版会、2014年)

玉木 一徳(たまき かずのり)
国士舘大学文学部教授。
【主要著書・論文】
「東アジア共同体構想の二つの〈公集〉――ASEANと日中韓」(黒柳米司編『ASEAN再活性化への課題――東アジア共同体・民主化・平和構築』明石書店、2011年)、「初期ASEANの成長と日本――ふたつの対日圧力」(『アジア太平洋討究』第20号、2013年)

平川 幸子(ひらかわ さちこ)
早稲田大学国際学術院助教。
【主要著書・論文】
『「二つの中国」と日本方式――外交ジレンマ解決の起源と応用』(勁草書房、2012年)、『歴史の中のアジア地域統合〔アジア地域統合講座 総合研究シリーズ3〕』(共編著、勁草書房、2012年)、『アジア地域統合学――総説と資料〔アジア地域統合講座 総合研究シリーズ4〕』(共編著、勁草書房、2013年)。

福田 保(ふくだ たもつ)
東洋英和女学院大学国際社会学部講師。
【主要著書・論文】
「東南アジアにおける米国同盟――提携の多角化と仮想同盟の形成」(久保文明編『アメリカにとって同盟とは何か』(中央公論新社、2013年)、「東南アジア」(西原正監修・平和安全保障研究所編『年報 アジアの安全保障』(朝雲新聞社、2012年、2013年、2014年、2015年)、「日本とASEAN」(簑原俊洋編『ゼロ年代 日本の重大論点――外交・安全保障で読み解く』(柏書房、2011年)。

山田 満(やまだ みつる)
早稲田大学社会科学総合学術院教授。
【主要著書・論文】
『「平和構築」とは何か――紛争地域の再生のために』(平凡社、2003年)、『東ティモールを知るための50章』(編著、明石書店、2006年)、『市民社会からみたアジア』(責任編集『国際政治』169号、2012年)

湯川 拓(ゆかわ たく)
大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授。
【主要著書・論文】
「ASEAN研究におけるコンストラクティヴィズム的理解の再検討――『ASEAN Way』概念の出自から」(『国際政治』156号、2009年)、“Transformation of ASEAN's Image in the 1980s: The Cambodian Conflict and the Economic Development of ASEAN Member Countries”, Southeast Asian Studies, 49(2), 2011; “Analyzing the Institutional and Normative Architecture of ASEAN: Reconsidering the Concept of the ASEAN Way”(『東洋文化研究所紀要』2012年)

湯澤 武(ゆざわ たけし)
法政大学グローバル教養学部准教授。
【主要著書・論文】
Japan's Security Policy and the ASEAN Regional Forum: The Search for Multilateral Security in the Asia-Pacific(Routledge, 2007)、ASEAN and the Institutionalization of East Asia (共著、Routledge, 2011年)、Routledge Handbook of Asian Regionalism(共著、Routledge, 2011年)

吉野 文雄(よしの ふみお) ※編著者紹介参照。

 まえがき


Ⅰ ASEAN生成発展の歴史

第1章 ASEAN前史――海洋部東南アジアの地域紛争
第2章 ASEANの誕生――和解から提携へ
第3章 ASEANの発展過程――危機・離陸・そして「成功物語」
第4章 ASEAN拡大の軌跡――ASEAN-5からASEAN-10へ
第5章 ポスト冷戦期のASEAN――自信に基づく自己主張
【コラム1】ASEANの名称


Ⅱ ASEANの制度と機構

第6章 「バンコク宣言」――ASA設立文書との類似性
第7章 ASEANの事務組織――合意実施をサポートする最小限の組織
第8章 意思決定機関――各国が平等な立場で参加
第9章 ASEAN首脳会議――最高意思決定機関となって重責を担う
第10章 ASEAN議長国――合意成立のための仕組みと利害反映の手段
第11章 ASEAN加盟手続き――地域協力への通過点
第12章 地域機構の国際比較――評価のための3側面
第13章 トラック2――ASEANを支える貴重なアクター
【コラム2】ASEAN事務総長


Ⅲ ASEAN連帯強化と平和維持

第14章 ASEAN Way――ASEAN成否の鍵
第15章 内政不干渉原則――ASEAN基本原則と実態
第16章 ASEANのテロ対策――非伝統的安全保障への模索
第17章 東南アジア友好協力条約――地域平和のための基本条約
第18章 プレア・ビヒア寺院紛争――ASEAN型紛争解決のモデル?
第19章 タイの政情不安とASEAN――民主化先進国の挫折
第20章 ASEAN域内紛争――多様な紛争への対応
第21章 エスニック問題――「多様性のなかの統一」を阻む諸問題
第22章 ASEAN憲章――その意義と課題
第23章 ASEAN政府間人権委員会――ASEAN人権機構の理想と現実
第24章 ASEANと市民社会――共同体設立後の民主化の展望
第25章 非伝統的安全保障――新たな脅威と新たな対応
第26章 東ティモール独立問題――東南アジア最後の独立国
【コラム3】ASEAN域内のイスラーム


Ⅳ 経済協力と地域統合

第27章 ASEAN経済協力の史的展開――経済協力の始動から経済共同体まで
第28章 アジア通貨危機の衝撃――災いを奇貨とした対アジア地域協力の拡大
第29章 ASEAN自由貿易地帯――アジアにおけるFTAの嚆矢
第30章 大メコン圏開発――インフラ整備が後発地域を変えるか
第31章 ASEAN型協力の展開――自由化・インフラ整備・格差是正
第32章 観光をめぐる協力――競争のなかでの協力
第33章 環境問題――地域的取り組みとその限界
第34章 ASEAN連結性強化――域内格差是正へのマスター・プラン
【コラム4】東南アジアの企業


Ⅴ 広域地域秩序の構築

第35章 アジア太平洋経済協力――アジア太平洋の持続的繁栄へ
第36章 ASEANの会議外交――象徴としてのARF
第37章 EAECとASEAN+3――「東アジア」の概念とその端緒
第38章 東アジア共同体・首脳会談――構想の展開と実現に向けた曲折
第39章 TPP・RCEP――FTAAPへの2つの可能性
第40章 ASEANの「地域間主義」――「地域」対「地域」の連携へ
【コラム5】ASEANハイウェイ


Ⅵ ASEANの対外関係

第41章 対中経済関係――中国の経済攻勢をどうはね返すか
第42章 対中政治関係――中国から見たASEAN
第43章 対米関係――取り込みと排除の相互作用
第44章 対日関係――吉田ドクトリン・福田ドクトリンから安倍5原則へ
第45章 南シナ海問題――島礁と資源をめぐって
第46章 日米中関係とASEANの中心性――ASEANの到達点
【コラム6】孔子学院


Ⅶ ASEANの展望と評価

第47章 政治安全保障共同体――共同体の三本柱の一つ
第48章 経済共同体――課題と展望
第49章 社会文化共同体――人々中心の共同体へのアプローチ
第50章 ASEANの評価と展望――深化と拡大の二重課題
【コラム7】SEAゲーム


 あとがき
 ASEANを知るための参考文献
 ASEAN主要動向・会議関連年表
 略語一覧
 ASEAN加盟

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