ホーム > 朝鮮半島冷戦と国際政治力学
朝鮮半島冷戦と国際政治力学
本体5,800円+税
ISBN 9784750342429
判型・ページ数 A5・352ページ
出版年月日 2015/09/25

朝鮮半島冷戦と国際政治力学

対立からデタントへの道のり

朝鮮半島で分断国家問題(朝鮮半島冷戦)が持続する原因を探る。「現状維持」の概念を用いて、とくに1970年代の緊張緩和(デタント)を中心に、南北朝鮮、米中日ソの六カ国関係の政治力学通して、時系列に分析する。半島の解決はデタントにあるという。

序章 朝鮮半島冷戦をどう見るか
  1.朝鮮半島冷戦を問い質す
  2.分析視角――多国間関係、デタント、現状維持の制度化
   (1)多国間関係――朝鮮半島冷戦の当事者性
   (2)朝鮮半島デタント
   (3)朝鮮半島現状維持の制度化
   (4)分析枠組みと仮説
   本書の仮説
  3.研究方法及び構成
   資料――制約と可能性
   本書の構成


第1章 前史 朝鮮半島の分断問題と多国間関係
 第1節 朝鮮問題の解決と多国間枠組み――ジュネーブ会談、国連加盟問題
  1.ジュネーブ会談
  2.南北朝鮮の国連加盟問題
 第2節 1950年代「二つの朝鮮」論の展開
  1.北朝鮮の対日接近
  2.ソ連の平和共存路線と朝鮮問題
  3.李承晩の北進統一論再考
 小括


第2章 朝鮮半島冷戦の展開〈1961年-69年〉――同盟間対立と同盟内政治
 第1節 二つの三角同盟の形成――中朝・ソ朝同盟、日韓国交正常化
  1.中朝・ソ朝同盟の形成
   安保上の危機説の検証――北朝鮮の対南戦略と5・16クーデター
   中朝同盟条約の締結過程――中ソ対立と中国の対外戦略
   中ソ朝三角同盟の意義
  2.日韓国交正常化――米国を挟んだ擬似同盟の始まり
 第2節 同盟の亀裂と分化――アジア冷戦の多極化
  1.文化大革命の脅威と中朝関係
  2.北朝鮮の「冒険主義」と自主路線の確立
   北朝鮮の「冒険主義」の検証
   青瓦台襲撃事件とプエブロ号事件
   EC-121機撃墜事件
   歴史のアイロニー――模倣と自主
  3.中ソ対立と社会主義ブロックの多極化
   中ソ国境紛争――米中接近の前夜
   中朝関係の制限的改善
 小括


第3章 米中協力と朝鮮問題の局地化〈1970年-73年6月〉
 第1節 米中接近と南北朝鮮の対応
   ニクソン訪中と中朝関係
 第2節 米中和解の効果――南北対話と北朝鮮の平和攻勢
   南北対話と7・4共同声明
   北朝鮮の平和攻勢と中朝協力
 第3節 ドイツ・モデルと「6・23宣言」
 小括


第4章 多国間協力の模索〈1973年7月-76年〉――現状維持の制度化の試み
 第1節 北朝鮮の対米接近と米中協力の展開
   第28回国連総会と米中協力
   米朝平和協定の主張への転換
   北朝鮮の対米
   接近と中国の役割変化
 第2節 日本とソ連――日朝国交正常化とアジア集団安保構想
  1.ソ連のアジア集団安保構想と朝鮮問題
   アジア集団安保構想の提案経緯と争点
   朝鮮問題とソ連のかかわり――1973年以降
  2.「二つの朝鮮」と日本の南北等距離政策
 第3節 国連における朝鮮問題――多国間協力の模索
   北朝鮮脅威論の台頭――サイゴン陥落と金日成の訪中
   日本の仲介――朝鮮
   半島条項と「中立」
   第30回国連総会の前夜
   多国間協力の模索――現状維持と現状変更、そして仲介
   多国間協力の失敗とその後の展開
 小括


第5章 朝鮮半島デタントの挫折〈1977年-79年〉――朝鮮問題の朝鮮化
 第1節 最後の機会――在韓米軍撤退論と北朝鮮の現状変更論
  1.在韓米地上軍撤退計画の展開
  2.北朝鮮の現状変更論再考
   北朝鮮の外交攻勢――対米接近の模索
   北朝鮮の「政治的」軍事行動
 第2節 「朝鮮問題の朝鮮化」への回帰――大国間デタントと多国間協議の挫折
  1.大国間デタントと朝鮮問題の展開
  2.国連のイニシアティブと米国の三者会談提案
   三者会談
   国連のイニシアティブ――仲介の逆効果
 第3節 朝鮮半島デタントの失敗と多国間関係

第6章 冷戦後の朝鮮半島冷戦――機会から危機へ
 第1節 脱冷戦と第1次朝鮮半島核危機
  1.北方外交と北朝鮮の対応
   北朝鮮の初期対応――対話の呼びかけと米韓の反応
   南北朝鮮の国連同時加盟
   南北基本合意書――米朝国交正常化の前提条件
  2.クロス承認のジグソーパズル――未完成のデタント
   韓ソ国交正常化
   日朝国交正常化のための日朝政府間交渉
   韓中国交正常化――妙手、隠された失策
  3.第1次朝鮮半島核危機――機会から危機へ
   北朝鮮の核開発疑惑問題の展開
   1992年――機会から危機へ
   危機のエスカレーションと二重の結末
  小括
 第2節 南北和解と第2次朝鮮半島核危機
  1.2000年「平壌の春」――朝鮮半島デタントの方程式
   韓国のイニシアティブと四者会談の無用論
   交渉のための新たな危機――北朝鮮ミサイル問題と米朝協議の開始
   南北首脳会談と米朝国交正常化の挫折
  2.朝鮮問題の再調整
   米韓間の軋轢――現状維持と現状変更との対立
   南北朝鮮だけの短いデタント
   小泉訪朝と日朝平壌宣言
  3.第2次朝鮮半島核危機――危機と新たな機会
   ケリー訪朝と米朝枠組み合意の破棄
   六者協議の開始――朝鮮問題と北朝鮮問題の狭間
  小括

終章 朝鮮半島デタントと多国間協力
 第1節 朝鮮半島冷戦の持続と変化
   朝鮮半島冷戦の対立軸の変化
   朝鮮半島分断に対する現状認識は変化するのか
 第2節 朝鮮半島デタントの国際政治


 参考資料
 参考文献

 あとがき

 人名索引
 事項索引

同じジャンルの本

このページのトップへ