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ユーロ危機と欧州福祉レジームの変容
本体3,600円+税
ISBN 9784750342351
判型・ページ数 A5・288ページ
出版年月日 2015/08/31

ユーロ危機と欧州福祉レジームの変容

アクティベーションと社会的包摂

ギリシャ危機(2010-11年)後の対応を含め、現在のEUとEU加盟国における福祉レジーム改革の動向を鳥瞰するとともに、雇用政策(フレキシキュリティとアクティベーション)、社会的包摂政策を分析し、今日の欧州福祉制度の見取り図を提供する。

 まえがき

序章(福原宏幸/中村健吾/柳原剛司)
 1.アクティベーション
 2.フレキシキュリティ
 3.社会的排除
 4.社会的包摂
 5.福祉国家と資本主義の類型論
 6.多次元的なヨーロッパ福祉レジーム


第Ⅰ部 EU

第1章 ユーロ危機にあえぐ欧州の経済と社会(中村健吾)
 1.グローバル恐慌のなかの欧州金融・経済危機
 2.EUのドイツ化と環大西洋蓄積レジーム
 3.危機を経たEUの経済と社会の現状

第2章 『欧州2020』戦略とEUによる危機への対応(中村健吾)
 1.折り返し地点に立つ『欧州2020』戦略
 2.債務危機の救済制度――欧州安定メカニズム
 3.財政規律の強要
 4.銀行同盟
 5.経済・通貨同盟の社会的側面を強化する
 6.「埋め込まれた新自由主義」から「むき出しの新自由主義」へ?


第Ⅱ部 イギリスとフランス

第3章 規律訓練型社会政策の連続と限界――イギリス(居神浩)
 1.論点の再構成
 2.連立政権のアクティベーション政策を支える政策論理――アクティベーション政策の位置づけ
 3.連立政権におけるアクティベーション政策の展開
 4.アクティベーション政策の本音(?)の政策論理
 5.政策論理転換の可能性――スコットランド独立住民投票が示唆するもの


第4章 福祉・復職支援の一体改革に見る福祉レジームの再編――フランス(松原仁美)
 1.フランスの貧困対策の特徴――1980年代から90年代にかけての展開
 2.福祉・復職支援の一体改革
 3.ユーロ危機下における一体改革の動向
 4.今後の展望


第Ⅲ部 北欧

第5章 社会的経済政策から見る就労支援――スウェーデンにおける長期失業者の社会的包摂(太田美帆)
 1.EUにおける社会的経済
 2.スウェーデンにおける近年の労働市場の概況
 3.スウェーデンへの社会的経済の導入
 4.就労支援政策と結びつくスウェーデンの社会的経済
 5.労働による社会的統合か?
 6.結びにかえて

第6章 就労アクティベーションから教育アクティベーションへ――デンマークにおける公的扶助改革(嶋内健)
 1.失業保険改革と緊急雇用対策
 2.公的扶助改革
 3.支援行程から見た新制度の特徴
 4.新制度における給付
 5.新制度に見る改革の理念
 6.教育アクティベーションへ


第Ⅳ部 南欧と中・東欧

第7章 福祉政策の地域格差か、それとも個性化か?――積極的労働市場政策導入後のイタリア(土岐智賀子)
 1.社会福祉制度の特徴――補完性の原理にもとづく福祉制度とその課題
 2.欧州統合と政権交替のなかで展開する国家的課題の克服プラン――労働市場政策の展開
 3.就業率の推移から見るイタリアの状況
 4.労働市場における若者の状況と、学校から職業への移行対策
 5.福祉の再編成過程における自治体とサード・セクターの役割
 6.おわりに

第8章 危機下における国家の再構築と社会政策の変化――ハンガリー(柳原剛司)
 1.危機下のハンガリーにおける経済状況
 2.オルバーン政権のもとでの国家の権力構造の変化
 3.年金制度改革――3本柱の年金制度の終焉
 4.雇用政策の変容――さらなる就労アクティベーションの進行
 5.家族政策の推移
 6.おわりに

第9章 市場移行と経済危機がもたらした福祉システムの変容――ブルガリア(ニコライ・ネノフスキー/ジェコ・ミレフ)
 1.移行初期とカレンシー・ボード制導入以前のブルガリアの福祉システム(1989-1997年)
 2.経済危機とカレンシー・ボード制導入以後の福祉システムの展開
 3.雇用政策
 4.危機の時代における福祉システム
 5.結論


終章 多様化するアクティベーションと社会的包摂政策(福原宏幸)
 1.知識基盤型経済の追求とその労働への影響
 2.フレキシキュリティ再論
 3.社会的排除と社会的連帯経済
 4.日本への示唆


 あとがき

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