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越境する障害者
本体4,000円+税
ISBN 9784750341767
判型・ページ数 A5・224ページ
出版年月日 2015/03/31

越境する障害者

アフリカ熱帯林に暮らす障害者の民族誌

アフリカ社会の重層性を、カメルーン熱帯林の障害者の生活実態を調査することから解明しようとする新たな視点による試み。障害者が健常者とは異なる役割をもち、様々な社会的な境界を越えながら生活を営む姿を、フィールドワークを通じ生き生きと描き出す。


 本書の舞台と主な登場人物の紹介

序章 問題の所在
 1 障害における医療モデルと社会モデル
 2 アフリカにおける「隠された障害者」像
 3 障害者のカテゴリー化とその「息苦しさ」
 4 分析の対象――生業とケア

第1章 カメルーン熱帯林に暮らす人びと――調査地の概説
 1 「森の世界(ピグミー)」と「村の世界(農耕民)」
 2 東部州における社会環境の変容
 3 狩猟採集民バカと農耕民の混住村――調査村モンディンディム村
 4 本書の主人公たち
 ◆コラム① ある昼下がりの過ごし方

第2章 障害のフォークモデルと西欧的障害観の移入
 1 病気と障害
 2 アフリカ諸国における西欧的な障害者の枠組みと政策の移入
 3 障害者と慈善活動――カメルーン東部州における取り組みとその影響
 4 私たちの障害観とカメルーン農村に暮らす人びとの障害観
 ◆コラム② カメルーンの車いす事情

第3章 障害者と家族――居住形態と婚姻関係
 1 狩猟採集民バカと農耕民の居住形態と婚姻関係
 2 障害者の婚姻の選択と同居親族
 ◆コラム③ 「マダム」と呼ばれること

第4章 熱帯林に暮らす障害者の営み――生業活動と生計
 1 農耕民と狩猟採集民バカの生業
 2 農村に暮らす身体障害者の生計手段――広域調査の結果より
 3 農耕民・狩猟採集民の障害者の生業活動――参与観察の結果より
 4 日常実践におけるケア――生業とその担い手
 5 インター・エスニックな生業活動と日常に内在化したケア
 ◆コラム④ 病院に行った狩猟採集民ジェマ――ジェマと村人、そして調査者の経験

終章 結論
 1 アフリカに「ケア」はあるか?――「ケア」を再考する
 2 障害者の越境
 3 障害と平等――障害の「息苦しさ」の正体
 4 共同性と対等性が織りなす社会へ

 補遺1 カメルーン共和国の基礎データ(二〇一二年時点)
 補遺2 カメルーン共和国の障害者政策
 補遺3 カメルーン共和国の行政システム
 補遺4 カメルーン東南部における農耕民の分布
 補遺5 カメルーン共和国および東部州ブンバ・ンゴコ県における社会・経済的変化と障害者のライフコース

 あとがき
 初出一覧
 参考文献
 索引

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