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朝鮮時代の女性の歴史
本体8,000円+税
ISBN 9784750341583
判型・ページ数 A5・392ページ
出版年月日 2015/03/30

朝鮮時代の女性の歴史

家父長的規範と女性の一生

朝鮮時代の女性は男性的な価値観でつくられた良妻賢母の理想像そのものだったのか。妓生から宮廷女官まで職業や身分も異なる多様な女性たちの残した記録を、芸術、文学、家政、労働、教育、恋愛、娯楽、信仰など様々なテーマで読み解き、その真実の姿に迫る。

 

【執筆者一覧】

朴茂瑛(パク・ムヨン)
延世大学校国文科教授。主な著書に『丁若鏞の詩と思惟方式』(太学社、2002年、韓国)、『不自由な時代、あまりにも非凡であった朝鮮の女性たち』(共著、トルベゲ、2004年、韓国)、『東アジア世界の知と学問』(共著、勉誠出版、2014年)、訳書に『はかなき世の美しさ』(太学社、2001年、韓国)ほか多数。

李淑仁(イ・スギン)
ソウル大学校法学研究所責任研究員。主な著書に『東アジア古代の女性思想』(図書出版女理研、2005年、韓国)、訳書に『女四書』(図書出版女理研、2003年)、『列女伝――中国古代の106の女人物語』(芸文書院、1996年、韓国)ほか多数。

李慧淳(イ・ヘスン)
梨花女子大学校国文科名誉教授。主な著書に『高麗前期漢文学史』(梨花女子大学校出版部、2004年、韓国)、『韓国古典女性作家の詩世界』(梨花女子大学校出版部、2005年、韓国)、『朝鮮朝後期女性知性史』(梨花女子大学校出版部、2007年、韓国)、『伝統と受容:韓国古典文学と海外交流』(トルベゲ、2010年、韓国)ほか多数。

金庚美(キム・ギョンミ)
梨花女子大学校梨花人文科学院 Humanities Korea教授。主な著書に『小説の魅惑:朝鮮前期小説批評と小説論』(ウォルイン、2003年、韓国)、『家と女性――18世紀の女性の生活と文化』(図書出版女理研、2012年、韓国)、訳書に『?鰲新話』(ペンギンクラシックコリア、2009年、韓国)、『19世紀ソウルの愛、折花奇談・布衣交集』(共訳、図書出版女理研、2003年)ほか多数。

鄭炳説(チョン・ビョンソル)
ソウル大学校国文科教授。主な著書に『我は妓生なり――『消愁録』を読む』(文学トンネ、2007年、韓国)『朝鮮の淫談悖説――奇異齋常談を読む』(イェオク、2010年、韓国)、『九雲夢図――絵画で読み解く九雲夢』(文学トンネ、2010年、韓国)、『権力と人間――思悼世子の死と朝鮮王室』(文学トンネ、2012年、韓国)ほか多数。

鄭智泳(チョン・ジヨン)
梨花女子大学校女性学科教授。主な著書に『ジェンダー・経験・歴史』(編著、西江大学校出版部、2004年、韓国)、『韓国の閨房文化』(共著、パクイジョン出版社、韓国)、『東アジアの記憶の場』(共著、河出書房新社、2011年)。主な論文に「朝鮮後期の女性戸主研究」(西江大学校博士論文、韓国)、「朝鮮時代婚姻奨励策と独身女性――儒教的家父長制と周辺的女性の痕跡」(『韓国女性学』第20巻3号、2004年、韓国)ほか多数。

金美栄(キム・ミヨン)
韓国国学振興院首席研究委員。主な著書に『日本の家と村の民俗学』(民俗院、2002年、韓国)『家族と親族の民俗学』(民俗院、2008年、韓国)『儒教儀礼の伝統と象徴』(民俗院、2010年、韓国)、『「礼楽」文化――東アジアの教養』(共著、ぺりかん社、2013年)、主な訳書に『母系社会の女性と男性』(民俗院、1998年、韓国)ほか多数。

韓嬉淑(ハン・ヒスク)
淑明女子大学校歴史文化学科教授。主な著書に『社会史から見た私達の歴史の7つの風景』(共著、歴史批評社、1999年、韓国)、『朝鮮時代の中央と地方』(共著、ソギョン、2004年、韓国)、主な論文に「朝鮮初期 昭恵王后の生涯と『内訓』」(『韓国思想と文化』27、2005年、韓国)、「燕山君代 廃后尹氏追封尊崇過程と甲子士禍」(『韓国人物誌研究』10号、2008年、韓国)ほか多数。

李鍾黙(イ・ジョンモク)
ソウル大学校国文科教授。主な著書に『私達の漢詩を読む』(トルベゲ、2009年、韓国)、『朝鮮の文化空間』(ヒューマニスト、2006年、韓国)、『養花小録――ソンビ、花と木を友とする』(アカネット、2012年、韓国)、主な訳書に『四宜堂志――私達の家を語る』(ヒューマニスト、2009年、韓国)、『浮休子談論』(弘益出版社、2002年、韓国)、『臥して戯る山水』(編訳、太学社、2002年、韓国)ほか多数。

趙恩秀(チョ・ウンス)
ソウル大学校哲学科教授。主な著書に Currents and Countercurrents: Korean Influences on the East Asian Buddhist Traditions(共著、University of Hawai’i Press、2005年)、『21世紀の東洋哲学』(共著、乙酉文化社、2005年、韓国)、共訳書に The Essential Passages Directly Pointing at the Essence of the Mind (高麗時代の仏典「直指心経」の英訳、Jogye Order Publishing、韓国)、主な論文に「元暁にとっての真理の存在論的地位」(『哲学』別冊89、2007年、韓国)ほか多数。

徐智瑛(ソン・ジヨン)
梨花女子大学校韓国女性研究院研究教授。主な著書に『女性の身体:視覚・争点・歴史』(共著、チャンビ、2005年、韓国)『韓国の古小説とセクシャリティ』(共著、宝庫社、2009年、韓国)、主な訳書に『ファンタジー――転覆の文学』(共訳、文学トンネ、2001年、韓国)、主な論文に「朝鮮後期中人層の風流空間の文学史的意味」(『震壇学報』95号、2003年、韓国)ほか多数。

宋芝媛(ソン・ジウォン)
韓国国立国楽院国楽研究室長。主な著書に『正祖の音楽政策』(太学社、2007年、韓国)、『心は口を忘れ、口は声を忘れる』(太学社、2009年、韓国)、『掌楽院――宇宙の旋律を込めて』(チュスパッ、2010年、韓国)、訳書に『茶山の経学世界』(共訳、ハンギル社、2002年、韓国)、『訳注詩経講義』1~5(共訳、サアム、2008年、韓国)ほか多数。

趙恵蘭(チョ・ヘラン)
梨花女子大学校国語国文学専攻教授。主な著書に『いにしえの女人の物語』(パクイジョン出版社、1998年、韓国)、『古小説に魅せられて』(マウムサンチェク、2009年、韓国)、『不自由な時代、あまりにも非凡であった朝鮮の女性たち』(共著、トルベゲ、2004年、韓国)、主な訳書に『三韓拾遺』(ソミョン出版、2011年、韓国)、『瀋陽状啓』(共訳、チャンビ、2008年、韓国)ほか多数。

 写真・絵から読み解く朝鮮時代の女性の一生
 奎章閣教養叢書の発刊に臨んで
 はじめに――新たな想像で探求した朝鮮時代の女性の一生
 『朝鮮時代の女性の歴史』日本語版序文


第一部 朝鮮時代の女性の再発見

一章 失われた声を求めて――新たに読み解く朝鮮時代の女性たちの人生[朴茂瑛(延世大学校 国語国文科教授)]
二章 画家と賢母、その不都合な同居――「申師任堂」はどのように作られたのか[李淑仁(ソウル大学校 法学研究所 責任研究員)]
三章 苦痛を踏み台に咲いた知性――朝鮮時代の女性知性人の系譜[李慧淳(梨花女子大学校 国文科名誉教授)]
四章 隠れた働き手、朝鮮の女性たちの労働現場――機織から針仕事、金利貸しから出張料理まで[金庚美(梨花女子大学校 梨花人文科学院 Humanities Korea教授)]
五章 愛の嘆き節なぞやめてしまえ――妓生の人生、その冷酷な現実[鄭炳説(ソウル大学校 国文科教授)]
六章 禁じようにも禁じ得ず――女性への規制とその亀裂[鄭智泳(梨花女子大学校 女性学科教授)]


第二部 朝鮮時代の女性 その人生の現場

七章 女性にとって家族とは何だったのか――常識とは異なる朝鮮時代の婚姻と祭祀規則[金美栄(韓国国学振興院 首席研究委員)]
八章 女学校はなかった。しかし教育は重要だった――家門の栄光を照らす「鏡作り」[韓嬉淑(淑明女子大学校 歴史文化学科教授)]
九章 閨中を支配する唯一の文字――翻訳小説からゲームブックまで、女性の文字生活とハングル[李鍾黙(ソウル大学校 国文科教授)]
十章 信心の力で儒教的画一化に抵抗する――朝鮮の女性の信仰生活:仏教を中心として[趙恩秀(ソウル大学校 哲学科教授)]
十一章 朝鮮時代の女性の愛――文学の中のエロスと規範:密会から烈女の誕生まで[徐智瑛(梨花女子大学校 韓国女性研究院 研究教授)]
十二章 朝鮮時代の女性芸術家の誕生――詩と歌で昇華した魂[宋芝媛(韓国国立国楽院 国楽研究室長)]
十三章 女性の目から読み解く女性たちの遊び――仲睦まじき閨中の趣味生活[趙恵蘭(梨花女子大学校 国語国文学専攻教授)]


 参考文献
 訳者あとがき
 索引

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