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高齢者の「住まいとケア」からみた地域包括ケアシステム
本体4,200円+税
ISBN 9784750341576
判型・ページ数 A5・260ページ
出版年月日 2015/03/25

高齢者の「住まいとケア」からみた地域包括ケアシステム

さらなる高齢化が進展する日本で、高齢者の「住まいとケア」はどう保障されるべきなのか。本書は、「地域包括ケアシステム」を、一人ひとりにとっての地域で最期まで住み続けるための体制づくりととらえ、その構築に向けた検討課題を明らかにする。


序章
 第1節 本書の意図と特徴
  1.地域包括ケアシステムとは
  2.地域包括ケアシステムにおける「地域」とは
  3.なぜ高齢者の「住まいとケア」なのか
 第2節 本書の構成
  1.高齢者の「住まいとケア」施策分析を通して
  2.最期まで住み続けるための体制を考える
  3.デンマークの地域包括ケアシステムから学ぶ

第1章 高齢者の「住まいとケア」政策の変遷
 第1節 高齢者福祉創成期からの30年
  1.高齢者福祉創設期(1963~1974年)
  2.福祉見直しと施設整備期(1975~1984年)
  3.在宅ケアサービス移行期(1985~1996年)
 第2節 多様化する高齢者の「住まいとケア」
  1.住まいとケア施策多様化期(1997~2004年)
  2.地域居住期(2005年~)
  3.高齢者の「住まいとケア」政策の展開
 第3節 政策の変遷からみた特徴と課題
  1.国と地方の関係の変化から
  2.対象の拡大による変化から
  3.多様化する「住まいとケア」から

第2章 高齢者の「住まいとケア」施策の現状分析
 第1節 多様な「住まいとケア」施策
  1.24時間ケア施設(A)
  2.住宅施策と在宅ケア(B)
  3.居住系施設(C)
  4.ケア外付け住宅(D)
 第2節 高齢者の「住まいとケア」施策の全体像
  1.誰がどれだけ供給してきたのか
  2.ケア×自己負担による配置
  3.高齢者の「住まいとケア」のゆくえ
 第3節 高齢者の「住まいとケア」施策を取り巻く課題
  1.高齢者の状態変化と移動
  2.自己負担とサービス利用
  3.事業種別及び地域間の格差

第3章 社会福祉法人きらくえんによる地域包括ケアシステム
 第1節 きらくえんにおける30年間の実践分析
  1.福祉の見直しと施設整備期における実践
  2.在宅ケアサービス移行期における実践
  3.住まいとケア施策多様化期における実践
  4.地域居住期における実践
 第2節 きらくえんによる地域包括ケアシステム
  1.市街地における地域包括ケア実践(喜楽苑)
  2.過疎地域における地域包括ケア実践(いくの喜楽苑)
  3.住民が集える地域の拠点として(あしや喜楽苑)
  4.一人ひとりの「住まいとケア」の実現(けま喜楽苑)
  5.きらくえんにおける地域との関わり
 第3節 地域包括ケアシステム構築に向けて
  1.一人ひとりへの「ケア」を支えるもの
  2.「住まい」としての空間づくり
  3.看取りまでを含めた継続的なマネジメント

第4章 デンマークにおける地域包括ケアシステム
 第1節 高齢者に関わる「住まいとケア」政策の変遷
  1.住まいとしての施設整備
  2.施設をつくらないという選択
  3.一人ひとりに対する「住まいとケア」
 第2節 デンマークにおける地域包括ケアシステム
  1.地方分権社会のデンマーク
  2.コムーネにおける「住まいとケア」
  3.高齢者の「住まいとケア」実践
 第3節 デンマークの地域包括ケアシステムを支えているもの
  1.コムーネで「住まいとケア」を保障する
  2.「住まい」にこだわるデンマーク
  3.一人ひとりに対する「ケア」の背景にあるもの

終章
  1.一人ひとりの「住まいとケア」を保障する
  2.地域全体で「住まいとケア」を支える
  3.みんなで「地域包括ケアシステム」を考える
  4.本研究の限界と課題

 おわりに

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